エレキギターの総合情報サイト
「G&L」は、フェンダー創始者レオ・フェンダー氏がフェンダー創設メンバーだったジョージ・フラートン氏と共に設立した「エンジニアとしての理想を実現するために創立したブランド」です。「レオ・フェンダー氏が最期まで在籍して開発を続けた本家フェンダーブランド」と言われ、GはジョージのG、LはレオのLを現しています。
カリフォルニア州フラートン市を拠点とし、フェンダーの伝統的なスタイルのギターに新たなアイディアを盛り込んだ製品をリリースしている他、日本(フジゲン製)やインドネシア(韓国メーカー「Cort」の工場)で価格を抑えたモデルもリリースしています。
レオ・フェンダー氏は、ミュージックマンを経営上の理由で退社した後の1979年、盟友のジョージ・フラートン氏らと共に「G&L Musical Instruments」を設立、翌1980年から製品の販売を開始します。
1991年にレオ・フェンダー氏は惜しくも亡くなりますが、ちょうどその日に最後のプロトタイプを完成させており、「世界中のミュージシャンにしてあげられることは、すべてやり遂げた」と奥さんに話しています。
G&Lのギターはフェンダー・ストラトキャスターとフェンダー・テレキャスターのシェイプを基調にしていますが、木部にも電気系にも部品にも、一歩進んだアイディアが盛り込まれています。
一般的なギターでトラスロッドを仕込むために、は指板の下やネックの裏に溝を彫り、ここにトラスロッドを設置して塞ぐ、という工法が取られます。しかしG&Lはその「常識」に逆らい、ネック材を縦に分割し、接合面を彫ってロッドを仕込むという独特の工法を取っています。ルックスは1ピースのままで実質2ピース構造となり、反りやねじれに強くなります。
ネック自体はほどよいグリップ感で、指板Rを大きく取った現代的な設計になっています。ヘッドはフェンダーに比べてやや大型化しており、引き締まった弦振動を生み出します。
MFD ピックアップ
G&L独自設計のピックアップMFD(Magnetic Field Design Single Coil Pickups)は、ポールピース自体が磁気を帯びているフェンダーピックアップの構造を継承し、更に底部に棒状のマグネットを仕込むことで磁力を増強する設計になっています。磁力に応じてパワーが上がる分、コイルのターン数を減らすことにより出力のバランスを取っていますが、コイルが小さくなるとトレブル成分が豊かに響くようになります。
またポールピースは筒状の外側とネジになっている内側の「2重構造」になっており、高さの調節ができるようになっています。ハムバッカーと異なりポールピースの高さを調節できるシングルコイルは珍しく、弦ごとの音量バランスをキッチリ整えたいと思っているプレイヤーには重宝される仕様です。
ストラトやテレキャスに使われる一般的なシングルピックアップは、伝統的にポールピースが固定されています。2弦が低く3弦が高くなるように作ってありますが、これは開発当時のギター弦では3弦が巻弦だったことの名残です。当時は3弦の芯が2弦よりも細かったので、それだけポールピースを近づける必要があったのです。しかし現代の3弦はプレーン弦であり2弦より太いのですから、どうしても3弦の音量が大きくなります。現代ではそれがフェンダーのスタイルだと考えられ受け入れられていますが、弦ごとの音量バランスを気にするプレイヤーにとっては頭痛の種でした。
USAとtributeシリーズでは、ストラトタイプのモデルに「dual-fulcrum vibrato」と名付けられた2点式オリジナルブリッジがマウントされています。その名の通りアームダウンとアームアップがスムーズにできる高性能なユニトですが、フローティング・セッティング専用なのでシンクロナイズド・トレモロのような「ベタ付け」はできません。
ユニットマウント用の2本のネジは、ボディに打ち込まれた真鍮製の太いスタッドを介しており、安定感とサスティンを向上させています。
ASATシリーズで採用されている「サドルロック・ブリッジ」は、サドルを横から締め付けることで一体化させ、振動のロスが軽減されるように設計されています。また、ブリッジプレートからはボディに食い込むような「舌」が出ており、効率的に振動を伝達できるようになっています。
G&Lのギターは現代的なサウンドの中でイイ仕事ができるように狙って設計されています。
楽器本体が「キュっと引き締まった弦振動」と「豊かなサスティン」を生み出すように作られており、またコイルのターン数を抑えたピックアップにより「倍音を含んだトレブルが豊かに出るサウンド」が得られます。パワーもありエフェクタとの相性がよく、一言で表現すると「ハッキリとクリアに響くサウンド」です。
G&Lのラインナップにはグレードで分けた3つのシリーズがあります。
左から:Tribute S500 Tobacco Sunburst、Tribute S500 Vintage White、USA S500 x 3
S-500はストラトキャスターをG&Lのコンセプトで進化させたモデルで、増設されたミニスイッチにより一般的なストラトでは不可能だった「フロント+リア」「シングルコイル3基全て」のピックアプセレクトができるほか、ローカット、ハイカットを別個に行なえる「PTBシステム」が搭載されています。ピックアップはMFDです。コントロールノブは金属の円柱形のものが採用されており、モダンな雰囲気になっています。
USAとTributeではDFビブラートシステムがマウントされていますが、USAではサドルがブラスになっています。
S-500 シリーズを…
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左から:Legacy、Legacy Semi-Hollow、Legacy 2HB、Legacy HB、Legacy Special
伝統的なシングルコイルピックアップをマウントし、ミニスイッチはなくコントロールノブがハットノブにされることで、S-500に比べて伝統的なストラトに近いルックスになっています。DFビブラートシステム、PTBシステムは共に装備されており、G&Lの特徴をしっかり体感できます。
S-500、Legacy共に、USAシリーズではFホールのあるセミホロウモデル、ピックガードレスなど派生モデルがラインナップされています。
legacy シリーズを…
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テレキャスタータイプのAsatには、伝統的なスタイルのものとモダンなスタイルのものの2種類があります。
左から:ASAT Classic、Semi-Hollow、Alnico、’S’ 、’S’ Alnico、Bluesboy
MFDピックアップと6点サドルのブリッジで武装した王道テレキャスターモデルです。基本モデルのClassic、ボディにバインディングのついたCustom、フロントにハムバッカーを配置したBlues Boy共にシンラインモデル(=セミホロウ)があります。
Asat Classic シリーズを…
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左から:ASAT Special、ASAT Special Semi-Hollow、ASAT Deluxe、ASAT Deluxe Semi-Hollow
テレキャスターのスタイルに、ピックガードを大型化させ、また大型化したハイパワーピックアップを2基、そしてサドルロック・ブリッジを搭載させた進化版テレキャスターがSpecial、ピックガードを排しピックアップを2基ともハムバッカーにしているのがDeluxeで、いずれにもシンラインモデルがラインナップされています。
フロントマン3人がテレキャスターの使い手という異色のロックバンド。ウィル・レイ氏はG&Lからシグネイチャーモデルもリリースしています。
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