エレキギターの総合情報サイト
エレキギターは「ピックアップ」を交換することで、「音を大きく変化」させることができます。エフェクターなどに頼らず、ギターサウンドそのものを変化させたい場合、ピックアップ交換が最も簡単かつ「効果的な手段」と言えます。
交換用のピックアップは、「セイモアダンカン」や「ディマジオ」といったピックアップ専門メーカーが、様々なモデルを販売しています。モデルによって異なる音色を持っているため、自分が欲しいサウンドを照らし合わせ、ピックアップを選んでいくことになります。予め「ロック向け」、「ジャズ向け」と表記しているモデルもあるので、それらを参考にして選ぶのも良いでしょう。
弦とピックアップ間の距離によってサウンドが変化する
ピックアップから弦までの高さを調整することで「音を変える」ことができます。ピックアップ本体が弦に近づくと「音が大きく(出力が上がる)」なり、遠ざかると「音が小さく(出力が下がる)」なります。同じピックアップを搭載しても、高さが違うだけで異なるサウンドになるのです。
だいたい5mm程度の距離を標準とし、それより近い状態は「オンマイク」と言われ、音量が大きく、また太く迫ってくるようなサウンドになります。逆に弦から遠ざけている状態を「オフマイク」と言い、音量は小さく、また細く遠くで鳴っているようなサウンドになります。ディストーションでしっかりと歪ませたい、あるいは太い音でソロを弾きたい、といい人はオンマイク気味にセッティングするといいでしょう。
ストラトキャスターでのピックアップの高さ調節方法
ピックアップをボディやピックガードに固定するネジを回すことで、ピックアップの高さを変化させて弦との距離を近づけたり遠ざけたりすることができます。弦を押さえると、弦は弦高のぶんだけピックアップに接近しますから、それも考慮の上で高さをチェックしてください。また、あまりに極端なセッティングにしようとすると、ネジが外れてしまって元に戻すのに苦労することがあります(標準的なセッティングを自分で施すのに自信がない人やバランスを崩してしまって元に戻せなくなってしまった人は、プロのリペアマンに依頼してみましょう)。
多くのハムバッカーピックアップには(またごく少数のシングルコイルピックアップには)ネジ式のポールピースが備わっているので、ピックアップ本体の高さで全体的なバランスを取り、ポールピースの高さ調節で弦ごとの音量バランスを取ることができます。
パワフルな太いサウンドのためにはオンマイクであることが必要ですが、ピックアップがあまりに弦に近いと、パワーがありすぎてピッキングで強弱の制御が付けにくくなることがあります。現代ではエレキギターの王道となっているレスポールですが、レスポール・スタンダードが1960年以降いったん生産中止となったのは、本体の重さばかりでなく、当時の常識ではパワーがありすぎて制御しにくいところが不人気だったからでもあります。
パワーに頼らず強弱の表現で味を出すようなプレイをしたいという人は、あまり近づけ過ぎないセッティングの方が気持ち良くプレイできるでしょう。繊細なコードの響きを美しく出したい、という人やギター側のボリュームでゲインの調整をしたいという人も同様です。
また弦は鉄であり、ピックアップには磁石が備わっています。ピックアップが弦と近すぎると、振動する弦がピックアップの磁力に影響され、サスティンを損なってしまうことがあります。音の伸びが物足りないな、と感じるようなら、ピックアップを弦からちょっと離してみるとサスティンが改善されることがあるのです。
ピックアップの高さ調整をするにあたって注意しなければならないのは、一度調整をすると「今の音に戻すことが難しい」ということです。調整はミリ単位の世界なので、1ミリ動かすだけで異なるサウンドになります。そのため、ピックアップの高さ調整は、「本当にやる必要があるのか?」ということを考えてから行うようにしましょう。
ピックアップの交換はドライバーなどの道具と、「ハンダごて」さえあれば誰でも行うことができます。しかし、実際の作業には基本的な「電気の知識」や「配線の知識」が必要になります。
作業の流れとしては、まずは弦を取り、ハンダごてを使って配線を外し、交換する古いピックアップを取り外します。その際、自分で「簡易的な配線図」を書くことをオススメします。どの線がどこにハンダ付けされていたのか明確にすることで、後々の作業をスムーズに進めることができます。作業前に配線の写真を撮るのも良いでしょう。後は新しいピックアップを取り付け、適切な配線を行い、高さ調整をして終了です。
作業自体はそこまで難しくないものの、上述のように電気関係の知識が必要となってくるため、自信が無い方は「楽器屋やリペアショップ」に依頼すると良いでしょう。多少の費用は掛かりますが、大切な楽器を守るためにも、プロによる作業をオススメします。
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ピックアップ本体から出ている配線材は、「赤」や「黒」、「白」などで色分けされています。これは「HOT」や「COLD」、「GROUND」を表す色であり、それを元に配線をしていくことになります。
メーカーによって対応する色が異なるので、購入したピックアップに付属されている説明書や、各ピックアップメーカーのWEBサイトで公開されている情報を参考にして、適切な配線を行うようにしましょう。配線を間違えても壊れることは殆どありませんが、音が出なかったり、ノイズまみれのサウンドになってしまいます。
ピックアップをハムバッカーに付け替えるときには、第一にピックアップキャビティ(穴)をハムバッカーのサイズに拡大し、第二にピックガードをハムバッカーに合わせて加工する必要があります。
ピックアップキャビティの拡大は、根性があれば彫刻刀で作業することもできます。X-JAPANのHIDE氏が若かりし頃、レスポール・デラックスのピックアップキャビティを彫刻刀で拡大したことがあるという話が伝わっていますが、それはそれは労力と時間を要したそうです。レスポールのトップ材はかなり硬いため、充分な大きさにするためにはそうとう大変だったことでしょう。工具の費用と作業時間のことを考えたら、専門の技術と工具を持ち合わせているプロのリペアマンに依頼するのが妥当です。
ピックガードの加工についても同様で、根性があれば自力での加工ができます。しかし「きれいに仕上げよう」と思うと、それなりの設備と技術が必要となります。ピックガードで見えなくなるピックアップキャビティに対して、ピックガード自体は外観に大きな影響力がありますよね。加工した跡がきれいに整っていたほうが見た目に美しいので、これについてもリペアマンに依頼するのが妥当でしょう。代案としては、SSH配列の穴があけてある交換用ピックガードを新たに入手する、もしくはエドワード・ヴァン・ヘイレン氏の改造ストラトのようにピックガードをなくしてしまう、というアプローチをとることもできます。
ただし販売されているピックガードは、一般的なストラトキャスターにサイズや形状を合わせているのがほとんどです。ピックガードを交換する場合、手持ちのストラトが適合するかどうかの確認が必要となります。
Seymour Duncan JB Jr をストラトキャスターに搭載した様子
ちなみに「シングルサイズのハムバッカー」を取りつける、という選択も多いにアリです。コイルの大きさを半分にすることでシングルコイル一個分の本体でハムバッカー構造を実現したピックアップで、物理的にコイルが小さくなってしまうぶんだけ通常のハムバッカーほどの音量にはなりませんが、シングルコイルより大きな出力を持ち、ハムバッカー的なニュアンスをしっかり再現しています。これだとシングルコイルのピックアップキャビティにそのまま収まり、またピックガードの加工がいらないので、ルックスの変更を最小限にとどめつつ手っ取り早く交換することができます。
シングルコイル・サイズのハムバッカーについて
ピックアップの売れ筋を…
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