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EDS-1275は世界初の12弦と6弦のダブルネック構造(ネックが2本)問いう画期的なエレキギターです。
元々は1958年頃からごく少数が特注で製作されたフルアコースティックタイプのエレキギターだったのですが、ギブソン・レスポールがSGへとモデルチェンジしたことを受け、扱い易いSGベースのボディデザインで生産されることになりました。62年には,現在のモデルとほぼ同じSGシェイプのソリッド・マホガニー・ボディへとモデルチェンジされ、その後75年にはついにレギュラー・モデルの仲間入りを果たし,安定した本数が製産されるようになります。
EDS-1275の存在を世界にもっとも知らしめたのはレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジではないでしょうか。彼がツェッペリンの名曲「天国への階段」をライブで使用したことによって知名度は一気に高まりました。またイーグルスのギタリスト、ドン・フェルダーが彼らの名曲「ホテル・カリフォルニア」で使用したことも影響し,EDS-1275はダブルネック・ギターの定番モデルとしてさらなる人気を博しました。
https://www.youtube.com/watch?v=dmKeIlJq4gM
Led Zeppelin – Stairway to Heaven Live
12弦ギターは2弦を1セットと考えた6弦ギターと考えると想像しやすいですが、1つのフレットで2弦を同時に押さえる必要があるので演奏の難易度も高く、チューニングは非常に手間がかかります(チューニングは1~2弦のそれぞれ2本は同じチューニングで、3~6弦はそれぞれオクターブ違いのチューニング)。しかしエフェクターでは表現することができない独特の響きを持っているのためか、現在でも EDS-1275 のニュアンスを求めて使用するギタリストも多くいます。
ボディ中央のスイッチで6弦/12弦を切り替える
12弦ギターは「美しいコード音を出すことができるが、ソロプレイには向かないためステージで使用しづらい」という弱点がありましたが、EDS-1275は1つのギターのボディに12弦と6弦のネックを一緒にくっつけてしまうことによってこれを解決した変形ギターです。また、スイッチ操作一つで6弦と12弦を切り替えられ、6弦/12弦でチューニングを変えることで多彩なサウンドを得ることも可能です。
Alpin White カラーの EDS-1275
Heritage Cherry、Alpin White の2種類のカラーのほか、Gibson Custom Shop ではゴールドフィニッシュやブルーのカラーリングのモデルなどが存在します。またエピフォンからは手に入れやすい廉価版として G-1275 がラインナップされています。
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