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いろいろなギターについて、「ショップで見かけたら、ぜひチェックてみてください」とは、当サイトで何度も言われています。しかしショップで実際にギターを試奏するとしたら、あなたは何を弾くでしょうか?そんなわけで今回は、ギター博士流の「ショップでの試奏」を紹介します。ギターをチェックするポイントはギタリストそれぞれにいろいろあるものですから、今回のところはあくまでも参考として、博士の「ガチの試奏」を見てみましょう。なお、これから生涯一本目のギターを手に入れるという人は、まずこちらを参考にしてください。
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では、約3分間の試奏で博士が何をチェックしたのか、5つのチェックポイントに分けて振り返ってみましょう。
チューニングをキッチリと済ませてから、いざ試奏開始。まずは「E」や「D」「G」といったオープンコードを鳴らして「ピッチ(音高)感」のチェック、すなわちチューニングが合っていて気持ち良い響きが得られるかどうかをチェックしています。
「チューニングを合わせたんだから、チューニングの合った響きになるのは当たり前なんじゃないの?」と思うかもしれません。しかしギターの調整具合や押弦の力加減によっては、押弦した時の音が正しいピッチより若干ズれてしまうことがあります。博士はオープンコードを鳴らすことで、開放弦の音と押さえた弦の音とが正しいピッチで響き合っているかをチェックしているのです。博士は「オープンコードがしっかり響くのが、ギターを選ぶ第一条件」とコメントしています。
50秒あたりから、伴奏で良く使うポジションでのコードの響きをチェックしています。最初に押さえた「C」のピッチ感が気に入らず、力加減を調整して押さえ直して再びチェック。正しく美しいピッチには、ギターの調整具合だけでなく、指先の着地点や押弦の力加減も重要なんです。ちなみに二つ目のコードは「FM7」です。
はじめはフロントピックアップで演奏していた博士でしたが、1分14秒あたりでリアピックアップに切り替えてチェック続行です。やはりはじめはコードの響きを確かめますが、サウンドによってピッチが変わったように聞こえることもあるので、念のためチェックしているのです。続いていろいろなポジションでメロディ弾きを行なっていますが、「リアなのにキンキン言わない、ウッディなサウンド」に、博士は上機嫌のようです。
1分を過ぎたあたりからメロディ弾きに移行した博士ですが、1分41秒あたりではオクターブ違いのC音を交互に鳴らし、最後にも同じことをして、ハイポジションのピッチ感もチェックしています。博士は得意な感じのアドリブを弾いているようですが、試奏で演奏するメロディはアドリブでも名曲のフレーズでも、ドレミファソラシドでも構いません。ギターのチェックが目的なのであって、腕前やかっこいいフレーズを披露するのは本来の目的ではないのです。
単音のメロディ弾きでは、このギターのネックが自分にとって弾きやすく感じるかどうかがよく分かります。博士は大きなポジション移動をしながら、指板の全域にわたってコードやメロディを弾き、感触を確かめています。
トーンを絞ったときにどんな音になるのか、また各ツマミの回しやすさをチェックします。操作系を駆使するスタイルのギタリストにとって、ツマミの回しやすさはかなり重要なポイントです。
博士はセンターピックアップのサウンドには触れず、センターのトーンにも触れませんでした。アームを使いませんでしたし、ペグを回す感触にも触れませんでした。これについては、ストラトキャスターをどう扱うか、仮にパーツ類の不具合があった場合どうするか、こうしたことに博士なりの基準や解決策があるものと思われます。博士の試奏はあくまでも一例で、チェックするポイントもギタリストそれぞれです。なお、中古品であっても品質保証が付くショップは多く、万一なにか不具合が見つかっても、たいがい大丈夫です。
ロック系のプレイヤーならば、ドライブサウンドがどう響くかも気になるところです。しかし博士は「ドライブサウンドについてはギターアンプやエフェクターの効果が大きい」と考えており、限られた時間内でギターをチェックするときには特に、クリーントーンでピッチ感や低域の膨らみ加減、高域の響き方、またピッキングした時の感触やフィット感をチェックするそうです。
しかしドライブサウンドにこだわりのある人は、自分の歪みエフェクターとの相性など気になるものです。しっかり確認したい人は、ショップに自分のエフェクターボードやアンプを持ち込んでチェックすることもあります。その場合は自分の機材を持ち込んでもよいか、店員さんに事前の確認を取っておくとよいでしょう。
試奏において博士は、「楽器にキズをつけない」ことをかなり重視していることが、動画からわかりますね。これは博士の「世界中のギターへの愛」ゆえではありますが、ショップに来た客が心得ておく、試奏のエチケットとして参考にしておきたいポイントです。
博士は試奏する前に、まず革ジャンを脱ぎました。ジッパーやボタン、トゲやクサリ、カギや武器など硬いものを身に着けたままでは、ギターにキズを負わせてしまう可能性があるのです。今回博士が試奏した極薄ラッカーのギターの場合はイッパツで塗装を欠けさせてしまうかもしれませんし、硬質なポリ塗装であっても多少の線キズを負わせてしまうことがあります。
その意味ではベルトのバックルなども危険ですが、さすがに「店内でベルトを外すのには抵抗がある」という人も多いことでしょう。国や文化によっては重大なマナー違反となってしまいます。ギターを見に行くときには、硬いものが露出しない服装を選ぶようにしましょう。白衣もお勧めです。
博士は「試奏ではチョーキングもカッティングも控える」とコメントしています。自分のギターならともかく、試奏ではギターに負荷のかかる烈しいプレイは我慢する、というのが博士の考え方です。チョーキングやビブラートはごくわずかながらフレットに負荷をかけますし、カッティングは振りぬいたピックがボディにキズを付けてしまうかもしれません。
ショップによっては「カッティングはしないで」と言われることも、あらかじめ保護シートを貼り付けて試奏させてくれるところもあります。試奏でカッティングの感触を確かめたい人は、念のため店員さんに相談してみてください。
今回の試奏は、「ショップでたまたま見かけたギターに興味を持った」という設定でした。このように偶然の出会いから惚れこんでその場で購入、という経験のある人も多いことでしょう。この場合あえて予備知識を排して、素直に目の前のギターの感触を確認する、という心構えが必要になります。
しかし目的のギターがあってショップを訪れる場合、ある程度の予備知識を仕入れておいたほうが、いざ試奏というときにそのギターのフィーリングをキャッチしやすくなる、と考えられます。
などのスペックは、多くの場合そのショップのサイトなどで確認できます。それ以外でも新品ならばたいがい事前に情報を仕入れることができますし、中古品でもある程度の情報が手に入ります。
博士の試奏は約3分という短いものでした。ショップには他のお客さんもいるし、試奏の順番を待っている人がいるかもしれません。試奏はサラっと済ませ、そこで決められなければまたのちほど、というのがスマートなギタリスト像と言えるでしょう。目的のギターについてある程度の調べが付いていれば、短い時間内でじゅうぶんに納得ができるかもしれません。
一般的な試奏は売り場や展示会のブースで行いますから、周りには人がいて、試奏する姿を見ていくこともあるし、音を聞いていくこともあります。そんなわけですから、試奏というステージに向けて日夜の練習に励んでいる人もいる反面、特にライブ経験のない人などは「試奏」という行為自体にハードルを感じるかもしれませんね。そこを乗り越える勇気を養う、というのもポジティブで良いんですが、それでも考えただけでキンチョーしちゃってギターのチェックなんてできない、という人もいるでしょう。
平日の昼など来客の少ないタイミングを狙って来店、またサウンドのチェックであれば、自分の代わりに店員さんに弾いてもらう、という技もあります。こういうことを通して馴染みのショップや頼れる店員さんを確保できると、何かと安心ですよ。
以上、博士の「ガチの試奏」を紹介しつつ、博士はどんなところをチェックしているのかを見ていきました。博士にとってもっとも重要なのは「ピッチ感」、続いて「ネックとの相性」でした。博士の例にならうと、
この二つができれば試奏は成立し、ギターのチェックができるというわけです。しかし試奏で何を弾き、ギターのどこをチェックするのかはギタリストそれぞれであり、正解はありません。あなたは何を弾き、何をチェックするでしょうか?
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