Live Lineのギターケーブルについて

[記事公開日]2018/8/16 [最終更新日]2021/6/28
[編集者]神崎聡

Live Lineのギターケーブル Live Line Innovation Series BLACK

1979年創業の老舗中の老舗、Live Lineのギターシールドケーブルは、現在ではCANARE(カナレ)BELDEN(ベルデン)に次ぐほどの定番として、特に初心者から中級者に愛されています。幅広くラインナップが揃ったLive Lineのシールドの魅力に迫ってみました。

Live Lineとは

Live Line(ライブライン)は株式会社ティ・エム・シィ(TMC)のシールドケーブルブランド。エレクトリックギターのシールドがまだ大して注目されていなかった1970年代より、高品質なシールドを命題として開発し続けてきた老舗です。当時まだどこにもなかった平たいL字プラグを装着したパッチケーブルの製作や、国内では珍しかったスイッチクラフト製のプラグを使用したシリーズなど、常に新しい目線で製品の開発を行っており、現在ではシールドにおける定番ブランドとして、確固たる地位を築いています。現在では全製品をメイドインジャパンにこだわり、永久保証を付けて販売していますが、その上で、適切な価格に抑えるその姿勢は賞賛されるべきものでしょう。

ブランドの看板モデルともなっている、Pure Craft、ADVANCEシリーズなどは、その先鋭的な姿勢を象徴するような製品であり、現在でもなお、REVシリーズなどでは斬新なアイデアを形にしており、多数のギタリストから愛されて続けています。

ケーブルのラインナップ

フラッグシップモデル「Pure Craft」

Live Line Pure Craft

緑色のシールドにアンティークエイジド加工が施されたプラグが印象的な同社のフラッグシップモデル。ハンダの部分にまでしっかりとこだわった設計がなされ、低域をしっかり目にチューンされ、繊細な見た目とは裏腹な太い音が持ち味。

ブルースマンなどに特に似合いそうな渋いルックスは持つ喜びをも感じさせるもので、黒いケーブルに銀のプラグしかなかった当時の市場に、何か面白いものを投入してやろうという姿勢が開発の原点となっているそうです。

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ADVANCEシリーズ

Live Line ADVANCEシリーズ

白いケーブルにカラフルなプラグが付いたファッショナブルなシールドケーブル。カラフルな見た目にそぐわない正当派な音に仕上げられており、音響特性はややフラット気味でバランスの取れた音。プラグ部分にまで国内生産にこだわり、信頼性も申し分ありません。ステージで映えるというメリットの他に、複雑なシステムではケーブルの識別に有効という実用的な面も。

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REVシリーズ

Live Line REVシリーズ

プラグの先端シャフト部分が180度動かせる「LJ180プラグ」を使用した、他には見られない斬新なケーブル。90度折り曲げてパッチに使用するのはもちろん、機材同士の干渉の具合に応じて70度や45度など、自在に角度が変えられる革新的な製品となっています。複雑なエフェクターボードやラックシステムなどでは自在な運用ができ、より効果を発揮するでしょう。

パッチケーブルのみ、シリーズ内での廉価版としてREV Patch Standardを展開。片方だけがLJ180プラグとなっているものもラインナップされています。

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Innovationシリーズ

オートマチック・キルスイッチ・システム

「キルスイッチシステム」という同社オリジナルの構造を持つプラグが使われたケーブル。この構造により、シールドを抜いた瞬間に信号が遮断され、シールドを抜いた際に発生する「ボッ」というポップアップノイズが抑制されます。

アンプの音量を下げずにギター側のシールドを無造作に抜いてしまえるので、持ち替えなどが非常に楽。ライブ中にシールドが抜けてしまう事故による機材ダメージにも配慮は不要です。ライブを頻繁にこなすギタリストにこそ効果的で、おすすめできる製品です。

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Stage-Fitシリーズ、LE-Stageシリーズ

Stage-Fitシリーズ Stage-Fitシリーズ

いずれもLive Lineのラインナップの中ではコストパフォーマンスに優れた普及価格帯のモデル。国内生産にこだわった中でこの価格帯を実現しているものは少なく、耐久性、信頼性の高さではトップクラスと言えるでしょう。Stage-Fitはプラグが抜けにくい構造となった「FITプラグ」を採用。どちらのシリーズもケーブルの色は5色より選ぶことができます。

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Custom Cables

Live Lineに使われる全てのケーブル、プラグから自由に選びオリジナルの1本を作ることができます。アンティーク加工の施されたPure Craft用のプラグに色違いのケーブルを使う、180度可変のREVプラグに色つきのケーブルを使うなど、デザイン、機能ともに多様な組み合わせがあり魅力的です。

ちなみに、大阪市西区にあるティ・エム・シィのショールームでは、上記のCustom Cablesを店内で仕上げてもらえます。クラフトマンと相談しながら色の組み合わせを試し、その場でハンダ付けを完了して精算というスピーディなもの。近くにお住まいの方は一度訪ねてみてはいかがでしょうか。


Live Lineのシールドケーブルはアイデアに優れたものが多く、少し見た目にもこだわりたいとか、また実用的な部分も重視したいというギタリストには手に取りやすいラインナップです。コストパフォーマンスは他社と比べても高く、気軽に試せるのも利点といえるでしょう。

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