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「THE 84」は「誰にでも使いやすい一本」を目指し、ストラトタイプの本体にリップスティック・ピックアップを3基載せたギターです。アルダーのソリッドボディにローズ指板のメイプルネックをボルトオン、という本体に、操作性の良いウィルキンソン・トレモロを装備しています。弦長は648mm(フェンダースケール)です。
レトロな雰囲気を感じさせるヘッド形状はオリジナルデザインで、ダンエレクトロのファッション性を主張しています。現代のエレキギターではいまどき珍しい「21フレット」仕様ですが、この指板だからこそネックエンドとフロントピックアップの間に空間ができ、ゆとり感のあるデザインになっています。
ピックアップの高さ調節ネジはボディの表側にあり、好みの調整に合わせやすくなっています。
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Checking out the Danelectro 84 Strat Style Guitar
1分近辺から、近い仕様のギターをバリバリ弾くスティーヴィー・レイ・ヴォーン氏の演奏を見ることができます。クリーンサウンドでは澄みわたる、ドライブサウンドでは甘く太い、リップスティックの個性を馴染みやすいストラトタイプの本体で使用できるのが「THE 84」の大きな特徴です。
「THE 64」は、一見モズライト風のボディにダンエレらしい柔軟な発想を盛り込んだフラッグシップモデルです。大きな特徴はリアピックアップで、リップスティック・ピックアップを二つ並べてハムバッカーを作っています。トーンポットに仕込まれたスイッチによりコイルタップもできます。フロントピックアップは大型のシングルコイルで、甘くファットなサウンドです。
弦長は636mm(近年流行の25インチ)で22フレットあり、ゼロフレット仕様なのでローポジションが押さえやすく、開放弦と押さえた弦が同じように響きます。ビグスビーも備えていて表現の幅は広く、さまざまなジャンルで使用できます。ボディに使用される「アガチス」は、入手困難なマホガニーに代わる木材として知られています。
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Danelectro ’64 Guitar
レトロかつポップなルックス、なんだか懐かしいサウンド、というギターですが、リアはハムバッカーなのでドライブサウンドも似合います。
「THE 66」は、先述「THE 64」を出発点に、ボディをアルダー製のセミホロウ構造にアレンジしたモデルです。レトロ感のある本体にFホールを備えた外観は個性的であり、またスタイリッシュでもあります。コイルタップもできる二連リップスティックのリアハムバッカー、大きめシングルコイルのフロントピックアップという組み合わせは「THE 64」をそのまま受け継ぎ、サウンドの幅をしっかり持っています。ブリッジは堅牢なバダスタイプで、チューニングもビシっと決まります。
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多くのギタリストに愛用された「59」は、ダンエレクトロの「顔」というべきモデルです。代表機種にふさわしく、当時の面影を残すモデルや現代的にアレンジされたモデルなど、豊かなバリエーションがあります。
「59」シリーズはボディやヘッド形状が共通しているほか、
という共通点があります。そこにダンエレの持ち味である柔軟な発想が活かされ、キャラの立ったラインナップが構成されています。
「59“M”N.O.S+(プラス)」は、歴史的名機「59DC」を現代に受け継いだモデルです。「M」は「モディファイ(改造)」、「N.O.S」は「New Old Stock(新品だが古い在庫)」の意味です。倉庫の奥から見つかったというヴィンテージサウンドのN.O.Sピックアップを使ってリリースした「59”M”N.O.S」を出発点に、
を兼ね備えた新たなリップスティック・ピックアップ「N.O.S+pickup」を備え、現代の音楽にマッチするサウンドに方向づけています。59シリーズの個性であり泣き所でもあった「オクターブチューニングの甘さ」は、バダスタイプのブリッジを採用することで解消されています。打ち込みやシンセを織り交ぜたサウンドの中でも、このレトロでポップなギターをギャンギャン鳴らせるわけです。ブリッジはボディトップを一段掘り下げてマウントされているので、ボディからの弦高も抑えられており弾きやすくなっています。
59M NOSを…
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渋い色調ながらインパクトのあるルックスの「’59 RESONATOR(リゾネーター)」は、「59」の本体に金属製の共鳴機(リゾネーター)を備えた異色のギターです。ドブロギターのような暖かみのある特徴的なサウンドを持っており。共鳴機の効果でアコギ並の生音です。ブリッジ内にピエゾピックアップを備えておりエレアコとして使用できるほかフロントにリップスティック・ピックアップを備え、両者それぞれ、あるいはブレンドして使用することができます。
スマートなFホールを持つ「’59“M”SPRUCE(スプルース)」は、「59」をベースにボディのトップとサイドフレームに無垢(ソリッド)のスプルース材を使った新しいアプローチのギターです。スプルースは軽量で柔らかく、アコギやバイオリンのトップ材に使用される木材です。良い意味での「安っぽさ」を特徴としたダンエレならではのサウンドに木材の特性が効いた柔和なニュアンスが加わった、新しいサウンドを持っています。
シビアなオクターブ調整を可能とするバダスタイプのブリッジは、ボディトップを掘り下げて設置されています。ボディからの弦高が抑えられ、ギターソロなどフレーズの演奏に有利です。
59M SPRUCEを…
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「59”O”(オー)」は、「ショートホーン」の愛称で親しまれた伝統的なスタイルをそのまま残した、まさにヴィンテージモデルです。”O”には「オリジナル」の意味が込められており、現代の感覚ではオクターブピッチの甘いローズ製サドル、ギブソンよりちょっと短い621mmの弦長といった、現代版のダンエレクトロでは廃止となった仕様もしっかり残されています。ロックミュージックが作られていき完成の域に達した60~70年代、多くのアーティストが一度は触れているエレキギターがどういうものだったのかを感じることができます。しかも価格がかなり圧縮されていますから、メイン機と違うキャラクターを持つ面白い一本としても手に入れやすくなっています。
59Oを…
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屋根をたたむとオープンカーにできる車のことを「コンバーチブル」と言います。これと同じ名前を持つ「CONVERTIBLE(コンバーティブル)」は、アコギとエレキを切り替え、またブレンドして使うことができるギターです。50年代終わりから60年代に生かけて産されていた「コンバーチブルギ」を復刻したもので、ボディ中央にサウンドホールを持ち、その中央にリップスティック・ピックアップを備えています。またギター本体に仕込まれたピエゾピックアップでエレアコの音が出せるほか、アコギとエレキのサウンドとブレンドして使用することができます。
ローズウッド製のブリッジは一般的なフルアコ同様にボディに接着されず、弦の圧力で固定されています。弦を支えるサドル部分にはフレットが打たれており、「フレットサドル」と言われています。
Danelectro Convertible Acoustic-Electric Guitar
いかにもアコースティックな音が得られ、ピックアップのブレンドでキャラクターを使い分けることができます。昨今の優秀なエレアコと比べると「薄っぺらい」とも言われかねない音ですが、バンドで鳴らそうと思ったらこれくらいがちょうどいいのです。
「56 SINGLE CUTAWAY GUITAR(シングルカッタウェイギター)」は、「59」シリーズの前身となったシングルカッタウェイのギターに現代的なアレンジを施したモデルです。古き良きダンエレのスタイルを継承したブリッジには6連の金属サドルが採用されており、正確なピッチで演奏できます。「59」と同じ世界観を持っているギターですが、ピックアップの設置角度やピックガードのカラーリング、片側6連に変更されたヘッドデザインなど、ちょっと違った味わいも楽しむことができます。
ギタリストならば誰しも、12弦ギターのことが一度は気になるものです。または自分のサウンドのバリエーションのために1本は持っていたいと考える人も多くいます。ダンエレクトロの12弦ギターはこの分野で最も重要と考えられる「オクターブ調整」が、しっかりできるようになっています。ちょっと12弦を体験してみたい、という感じでも買えそうな価格帯でありながら、しっかり使える機能を持っているわけです。ダンエレからは現在、基本構造を同じくする2タイプの12弦ギターがリリースされています。
VINTAGE 12 String
二つの12弦ギターは、「59」のスタイルを継承したモデルですが、最大の特徴はブリッジの構造にあります。圧倒的なコストパフォーマンスを持ち味とするダンエレにして、12本の弦すべてバラバラにオクターブ調整できるようになっているのです。チューニングがシビアに整っている12弦ギターの響きはとても美しいものなのですが、そのためには各弦のシビアなオクターブ調整が欠かせません。
開放弦と押さえた弦の鳴り方が揃う「金属製ナット」を最初から備えている12弦ギターというのも世界的に珍しいので、本気で使える12弦ギターを探している人にもお勧めすることができます。
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「LONGHORN GUITAR(ロングホーン・ギター)」は、その名の通り長いホーンを持ったギターです。深く深く切られたカッタウェイは21フレット近辺にまで及んでおり、裏面のヒール部分が長くせり出しているとはいえ、ハイポジションの演奏に有利です。またなかなか他では見ることのできない強烈なインパクトを持ったルックスは、ステージでものすごい存在感を演出します。楽器本体の基本仕様は「59」シリーズに通じており、ダンエレらしさをしっかり持っています。
以上、ダンエレことダンエレクトロのギターに注目していきました。今なお新鮮さを失わないポップな雰囲気と、このギターにしかないサウンドが楽しめる、個性派のギターです。存在感が凄いので、ステージでもかなり目立ちます。ぜひ手にとって、使いこなしてみてください。
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