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ピッキングハーモニクスは、弦をピッキングした直後に(ピッキングした手の)親指の側面を弦にあてて、押えているフレットポジションの音程よりも高い「ピキーン」という金属的な倍音を得るギターの演奏方法です。どの弦のどのフレットでも鳴らすことができたり(かかり具合の良し悪しはありますが)、チョーキングやハンマリング/プリングなどと併用でき、ギター・ソロで用いられたりロック系リフでアクセントの一つとして用いられたりします。
しかし綺麗に鳴らすにはコツが必要となり、ギター初心者の人にとっては難しく感じることが多い奏法でもあります。このページでは、出したい時にキレイな響きで鳴らせるように、ピッキングハーモニクスのやり方やコツを紹介していきます。
ピッキングハーモニクスのやり方・コツ【ギター博士】
まずはギター博士が解説するこちらの動画を見て見ましょう。前半では、ハーモニクス音が出る仕組みについて紹介し、ピッキングハーモニクスのイメージを解説しています。ナチュラルハーモニクスでは両手を使って弦のピッキングと同時に指で弦に触れてハーモニクス音を出しますが、ピッキングハーモニクスでは片手(ピッキングする方の手)の動作だけでハーモニクス音を出します。
ピックの握り方:普通の時/ピッキングハーモニクスの時
ピッキングハーモニクスを出す時は、親指の側面で弦に触れやすくするために、普段のピッキングの時よりもピックを深く持ち(画像のように、時ピックの先端は親指で隠れるくらいになります)、親指を弦にこすりつけるようにダウンピッキングします。倍音成分を持続させるためにも、親指の側面で弦に触れた後はすぐさま指を離します。
実際に親指の側面のどのあたりに弦が当たっているのか、ギター博士が弦に水性マジックを塗って検証してみた結果が上の画像です。ギター博士の場合は親指の爪の付け根付近に当たっていることがわかりますね。
動画「ピッキングハーモニクスのコツ❸」部分で解説していますが、ピッキングの位置によってハーモニクスの音程や出やすさが変わってきます。自分で出やすいポイントを探りながらプレイしてみましょう。
これからピッキングハーモニクスを会得しようという人にとって、ピッキングハーモニクスは生音で弾いても鳴っているかどうかが聞き取りにくいでしょうから、はじめのうちはギターアンプを通して練習すると良いでしょう。クリーントーンではハーモニクス音を感じにくいため、アンプやエフェクターで歪ませて倍音を強調させると聞き取りやすいと思います。
元々ピッキングハーモニクスはハードロックやヘヴィメタルといった音楽で用いられた演奏方法ですので、激しく歪ませてもOKです。ある程度鳴らせるようになってきたらだんだんと歪みの量を減らして練習すると良いでしょう。
フロント・ピックアップよりもリア・ピックアップのほうが、ハーモニクス音を感じやすいということから、ギター博士はリア・ピックアップを選択しているようです。
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