モントルー(Montreux)のピックアップ

モントルー（Montreux）は東京都小平市にて誕生したギター用パーツメーカー。ピックアップのみならず、ブリッジ、ナット、ペグやエフェクターまで、多岐に渡る製品を製造しており、そのクオリティには定評があります。モントルーが事業として一般顧客向けの製品取り扱いを開始したのは2007年10月。それ以前からも長年に渡りギターの製造や販売を行い、ギター用パーツの世界的な販路を築き上げてきていました。事業を開始して間もない2011年には、株式会社として新たに出発することになります。

モントルーは外装から電装系に至るまで多様なパーツを供給する会社ですが、もとよりギター用ピックアップを組み上げる上での個別のパーツも多く取り扱っていました。これまで、10カ国30以上のメーカーに向けてそのパーツを供給してきた実績があり、それらのメーカーからの多種多様な要望に応えていくことが、自社製品を作る上での大きな下地になっています。

現在のモントルーのピックアップは種類は少ないものの、いずれも厳選された素材を使いハンドメイドで製作されるものばかり。60年代ごろまでのヴィンテージ系サウンドを得意とし、日本製ならではのばらつきのない優秀なクオリティは高い評価を得ています。

おすすめピックアップ

ハムバッカー

ハムバッカー・ピックアップのラインナップです。

1959 PAF Clone

ポール・コゾフのサウンドを意識したヴィンテージPAFがモチーフとなっています。いわゆる普通のPAF系とは違い、ダイナミクスと帯域の広さに特徴があり、一聴してトレブリーにも思える枯れたサウンドが持ち味です。その名の通りレスポールに相性が特に良く、歪ませると心地よいサウンドを得ることができます。

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1978 The Brown Sound

ブリッジ用のみがラインナップされており、The Brown Soundという名称からも分かる通り、78年、華々しくデビューを飾ったエディ・ヴァン・ヘイレンのサウンドをモチーフとしています。丸みを帯びてくる後々のサウンドではなく、初期ヴァン・ヘイレンのサウンドなので、ハイゲインでかつとげとげしさがありつつも、芯がしっかりと残ったパワフルなサウンドが特徴です。レスポールタイプよりディンキータイプなどに載せる方がより狙った音になりやすいでしょう。

Premium PAF Set

手に入る最高のパーツを揃え、国内で手巻きによるハンドメイドで作られた唯一無二の製品群。セットでの販売となり、最高のクオリティを誇ります。AL2からAL5までの4種類がラインナップされ、狙ったサウンドイメージがギタリストの名前で表記されており、AL2から順に、デュアン・オールマン、ポール・コゾフ、ジミー・ペイジ、アンガス・ヤングとなっています。

シングルコイル

1956 The 50’s

初期エリック・クラプトンのサウンドにおける、枯れたシングルコイルのイメージを狙ったピックアップ。60年代以降、エナメル・ワイヤーになる前に使われていたフォームヴァー・ワイヤーで作られた製品で、往年のストラトキャスターの良質な音色を再現しています。

1960 Texas Crude

1956 The50’sに比べて、より音の太さを追求したモデル。スティーヴィー・レイ・ヴォーンのサウンドに近いものを意識して作られており、シングルコイルらしいレスポンスの良さと枯れた雰囲気は健在ながら、しっかりとしたパワー、艶やかさと粘り気を併せ持っています。数多く存在するSRV系ピックアップの中、確固たるクオリティを感じさせるピックアップです。

1969 Flower Power

69年伝説のウッドストック当時と同じ、グレイボビン・ボトム、プレーン・エナメル・ワイヤー仕様で作られたピックアップ。モチーフとされているのはおそらくジミ・ヘンドリックスのサウンドでしょう。ファズを掛けてひしゃげた音像のなかでも砕けない中域の太さを持ち、存在感のある音色です。

1959 Dazed

レッド・ツェッペリン初期におけるジミー・ペイジのテレキャスターのサウンドをモチーフとしたピックアップ。二つでワンセットとなっており、特にブリッジ側の音の太さは特筆に値します。初期ツェッペリンの粘っこい太さを良く再現しており、数多いテレキャスター用リプレイスメントピックアップの中でも、独特の存在感を放つモデルだと言えるでしょう。

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