2024年7月に登場した注目のギター系機材

[記事公開日]2024/8/2 [最終更新日]2024/8/12
[ライター]林慶一郎 [編集者]神崎聡

この記事では2024年7月に国内で発売(または取り扱い)が開始された新製品をまとめて紹介していきます。


  1. エレキギター
  2. アンプ
  3. コンパクトエフェクター
  4. DTM
  5. アクセサリー

エレキギター

Fender / Player Ⅱ Series

Fender Player Ⅱシリーズ
左からStratocaster、Stratocaster(HSS)、Telecaster、Jazzmaster、Jaguar、Mustang、Jazz Bass、Mustang Bass PJ、Precision Bass

「Fender / Plaer Series」が「Player Ⅱ」として新しく生まれ変わりました。シリーズ共通の変更点としては、ペグがキャスト/スケール・チューナーからクラシックギア・チューナーへ変更、エッジをロールド加工した指板、指板材をパーフェロからローズウッドへ変更、新しいヴィンテージカラー、新しいピックアップ構成、パーツの色をエイジド・ホワイトカラーへ変更、アップグレードされたブリッジとなっています。エレキギターにはストラトキャスター、ストラトキャスター(HSS)、テレキャスター、ジャガー、ジャズマスター、ムスタングが、エレキベースはジャズベース、プレシジョンベース、ムスタングPJベースのスタイルが用意されており、それぞれカラーも豊富で初心者にも選びやすいラインナップ構成となっています。


Exploring the Player II Series | Player II | Fender

PRS / SE Swamp Ash CE 24 “Sandblasted” Limited Edition

PRS SE Swamp Ash CE 24

「PRS」はスワンプアッシュをトップに採用し、さらにサンドブラスト加工を施した限定モデル「SE Swamp Ash CE 24 “Sandblasted” Limited Edition」を発表しました。ボディはマホガニー、ワイド・シン・シェイプのネックにはメイプル、指板には10インチ・ラジアスのローズウッド指板を採用し、高音から低音までバランス良く鳴らすことのできる「85/15 “s”」ピックアップを搭載し、マルチに活躍できるエレキギターです。アッシュ特有の縦に入った木目を生かしたカラーリングが特徴的で、サンドブラスト・ブルー、サンドブラスト・グリーン、サンドブラスト・パープル、サンドブラスト・レッド、サンドブラスト・ホワイトの5色が用意されています。


【※日本語字幕付き】SE Swamp Ash CE 24 “Sandblasted” Limited Edition | Demo | PRS Guitars Japan

Mooer / MSC10 Pro

Mooer MSC10 Pro

「Mooer / MSC10 Pro」は2019年に設立されたギター工場「GTRS Guitar Works」で生産された新しいモデルです。トラディショナルなストラトキャスターシェイプのポプラボディ、22フレット、25-1/2”スケールのローステッド・メイプルネック、12インチラジアスのテック・エボニー指板を採用し、SSH配列のオリジナルピックアップ「MSC-1N」「MSC-1M」「MHB-1B」を搭載したマルチに使用できるエレキギターとなっています。カラーはブラック、ブラックC、ダフネ・ブルー、ダーク・シルバー、サンバースト、サーフ・グリーン、ヴィンテージ・ホワイトの7色をラインナップ。


MOOER MSC10 pro Electric Guitar Official Demo Video

Sterling by Music Man / Cutlass, StingRayの新カラーが登場

Sterling by Music Man Cutlass
左からCutlass CT30 SSS(ブラック)、(プエブロ・ピンク)、Cutlass CT30 HSS(チョッパー・ブルー)、StingRay RAY4 HH(キャンディ・アップル・レッド)、StingRay 5 RAY5 HH(ルビー・レッド・バースト・サテン)

「Sterling by Music Man」のエレキギター「Cutlass」とエレキベース「Stingray RAY4(5)」に新カラーが登場です。3シングルピックアップ構成の「Cutlass CT30 SSS」にはブラックとプエブロ・ピンク、HSS構成の「Cutlass CT30 HSS」にはチョッパー・ブルー、2ハム構成のエレキベース「StingRay RAY4 HH」にはキャンディ・アップル・レッド、5弦モデルの「StingRay RAY5 HH」にはルビー・レッド・バースト・サテンが追加されました。それぞれのモデルでカラーリングによってボディがジャボンもしくはポプラかバスウッドとなっており、ネックはいずれもハード・メイプル、指板はローレルもしくはハード・メイプルかジャトバといった構成となっています。


こちらはCUTLASS CT30SSSの演奏動画です。

アンプ

Fender / Tone Master Bassman

Fender Tone Master Bassman

名機と言われるアンプの1つである「Fender / ’59 Bassman」が「Tone Master」シリーズに登場です。最大の特徴はデジタル技術を駆使したオリジナルのモデリングとなっており、200Wの出力ですが、45Wの性能をシミュレートし、4つの10インチ”Jensen P-10R”アルニコスピーカーを搭載、高性能クラスDパワー・アンプを使用することによってヴィンテージ・サウンドの再現に成功しました。
国内流通は10月以降となっており、流通数も限られますので、気になる方は早めにチェックしておきましょう。

Fender USA TONE MASTER 59 BASSMAN – Supernice!ギターアンプ

Blackstar / TV-10-A

Blackstar TV-10-A

「Blackstar / TV-10-A」は6L6とECC83を1つずつ搭載した10WのFender系のヴィンテージトーンアンプです。スピーカーは12”のCelestion Seventy-80を採用することで、高いヘッドルームとクリアなトーンを実現し、デジタルリバーブの搭載、スピーカーエミュレート出力やフットスイッチによってエフェクトループやチャンネルの切り替えも可能となっています。

Blackstar TV-10-A – Supernice!ギターアンプ

Blackstar / Debut 100R

Blackstar Debut 100R

「Blackstar」はフルアナログの100Wコンボアンプ「Debut 100R」も発表しています。真空管サウンドを再現するために設計されたMOSFET技術や特許を取得しているISFトーンコントロールによって本格的なサウンドを実現し、5Wに下げられるパワーリダクション機能によって自宅でも使いやすいアンプです。スピーカーが1基の「Debut 100R 112」と2基の「Debut 100R 212」にそれぞれクリーム、ブラックのカラーリングが用意されています。

こちらはDebut 100R 1×12の演奏動画です。

Blackstar / ID CORE V4 STEREO 10 DOUBLE CREAM

ID CORE V4 STEREO 10 DOUBLE CREAM

家庭用アンプとして人気の「Blackstar / ID CORE V4 STEREO 10」にヴィンテージライクなダブル・クリームカラーが登場しました。3”スピーカーを2基搭載した10W出力(1W切り替え可能)、6種類のアンプタイプ、特許取得済みのISFコントロール、12種類のエフェクトが特徴であり、初心者でも扱いやすいアンプとなっています。
※Bluetooth機能は搭載していません。

コンパクトエフェクター

Electronic Audio Experiments / Prismatic Wall

Electronic Audio Experiments Prismatic Wall

「Electronic Audio Experiments」は全く新しいレゾネーターデバイスとして「Prismatic Wall」を発表しました。入力信号を緻密な物理モデリングによって弦振動へ変換し、リバーブ、ドローン、モジュレーション、シンセサイザーなどの多彩なエフェクトを再現可能にしています。3つのプリセット、6つのノブ、4つのモード、2つのウェーブによってクリアで神秘的なサウンドからダークでアンニュイなサウンドまで作ることができます。さらに他のMODペダルと組み合わせることで無限の可能性を秘めているおすすめなペダルです。

Electro-Harmonix / LPB-3

Electro-Harmonix LPB-3

「Electro-Harmonix」が最初に開発し、リリースしたペダル「LPB-1」がブースターだけでなく、EQコントロールも内蔵した「LPB-3」として生まれ変わりました。最大33dBブースト可能であり、トレブル、ベース、ミッドフリーケンシー、クオリティ・ファクターによってさまざまなサウンドに変化させることができ、バッファード/トルゥーバイパスの切り替えやMAXブーストの切り替え(20dB)、プリゲイン調整ノブも搭載しています。

Electro Harmonix LPB-3 – Supernice!エフェクター

DigiTech / JamMan Solo HD

DigiTech JamMan Solo HD

「DigiTech / JamMan Solo HD」は最大200個(合計録音時間35分)のループを本体内部に保存できるステレオ・ルーパーであり、前モデルの「JamMan Solo XT」の全ての機能を受け継ぎ、さらに内蔵のAD/DAコンバーターがアップグレード、ノイズが抑えられたレンジの広い高音質サウンドを実現しています。無料ソフトの「JamManager HD」やデバイスを同期させる”JamSync”など、さまざまな活用の可能性を感じられる機能を備えたルーパーペダルです。

Source Audio / SA280 ARTIFAKT

Source Audio SA280 ARTIFAKT

「Source Audio」は低音質でかすんだり、こもって聴こえるような”Lo-Fi”サウンドに特化したエフェクター「SA280 ARTIFAKT」を発売しました。RADIO、TAPE、μVERB、CRUSH、LADDER、VINYL、GLITCHの7種類のエフェクトエンジンを搭載し、16種類のプリセットを内蔵、通常のコンパクトエフェクターサイズながら多彩なLo-Fiサウンドを再現することができます。無料ソフト「Neuro 3」を使用すればPCでのサウンド構築やプリセットをダウンロードすることも可能です。

PLAYTECH / エフェクター5機種

PLAYTECHエフェクター
左からLeo Drive、Taurus Distortion、Gemini、Aquarius Chorus、Scorpio Fuzz

サウンドハウスが手掛けるコストパフォーマンスに優れたブランド「PLAYTECH」から5種類のエフェクターが発売されました。クリアな歪みからパワフルなサウンドまで鳴らすことのできる「Leo Drive」、マーシャルサウンドを意識して作られた「Taurus Distortion」、ディストーションからファジーなサウンドまでこなすことのできる「Scorpio Fuzz」、爽やかなサウンドからダークなサウンドまで表現できる「Aquarius Chorus」、クリーンなリバーブと最大600ms調整可能なディレイを統合して作られた「Gemini」がラインナップされています。

DTM

Blackstar / POLAR 2

Blackstar POLAR 2

「Blackstar」はギタリスト向けのオーディオインターフェイスとして「POLAR 2」を発売しました。超低ノイズ、豊かなヘッドルームを備えており、幅広い楽器に対応し、さまざまな環境で活躍できる音質を持っています。オリジナルのミックスソフト「Polar Control」や約2万5千円相当のプラグインがパッケージされたスタジオソフトウェアコレクションバンドルも付属しており、デスク等に置いて使用しやすいデザインもおすすめなポイントです。

アクセサリー

NEO by Oyaide / NEO Solderless Series+に新たなケーブルとプラグが登場

NEO Solderless Series+

「NEO by Oyaide / NEO Solderless Series」に「Ecstasy Cable」にも採用されている”精密銀メッキ導体”を使用したピュアなサウンドが持ち味のケーブル「SLD-ZERO Silver」と金メッキを採用し、高解像度、ワイドレンジな信号伝達が可能なゴールドプラグ「SLP-240G, SLP-240GL」が登場しました。単品での購入も可能であり、それぞれにケーブル1.5mとスパナ、リサイクルスティックが同梱されているLプラグ6本の「L6G+」、Sプラグ、Lプラグが6本の「L6S6G+」、Lプラグ12本の「L12G+」のセットパッケージも発売されています。

HISTORY / ソルダーレスケーブルキット

HISTORYソルダーレスケーブルキット

島村楽器のプライベートブランドである「HISTORY」から手軽に自作できる「ソルダーレスケーブルキット」が発売されました。ケーブル1m「HSL-C1M」、Sプラグ2本「HSL-S2P」、Lプラグ2本「HSL-L2P」、Sプラグ、L1プラグ本ずつ「HSL-SLP」が単品で購入することができ、それぞれケーブル1mが同梱されたSプラグ4本の「HSL-S4K-1M」、Lプラグ4本の「HSL-L4K-1M」、Sプラグ、Lプラグ2本ずつの「HSL-S2L2K-1M」のセットパッケージも販売開始されています。ニッパーとプラスドライバーだけで制作することができるため、初心者にもおすすめです。

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