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ストラップをつけて立ってギターを弾き続けるうちに、ストラップピンのネジが緩くなってきた、締めても手応えがなく、このままでは抜けてしまうかもしれない。こんな悩みを持っている人がいるのではないでしょうか。俗に「ネジがバカになる」と言いますが、ギターの重さがかかる部分だけに、ストラップピンのネジ穴は痛んでゆるくなってしまうことが珍しくありません。
じゃあこのギターでステージに立つことは、もうできないのか?そんなことはありません。ゆるくなったネジ穴は、補修すれば良いんです。そんなわけで今回はネジ穴の補修をテーマに、サッとできる民間療法とプロの完全修理の二つをチェックしてみましょう。リペアマンに依頼しても良いですが、ぜひDIYにもチャレンジしてみてください。
割り箸をネジ穴に詰め、その上からネジをねじこみます。割り箸や爪楊枝は柔らかい木材でできているので、そのままネジ締めができます。ギターに限らず一般的なネジ穴補修法として、最もポピュラーな方法です。
詰める木材に木工ボンドやタイトボンドを塗っておくと、より強固に補修できます。木材がボディからはみ出している時には、ボディ面に沿うようカットするか、あるいは叩いて平らにします。
ロックピンに換装する場合、新しいネジがもとのネジ穴より太い場合も細い場合もある。このギターの場合はロックピンのネジが細く、締めても締めても止まらなかった。ネジを抜いて見ると、ネジの螺旋で削られたとおぼしき木屑が。
ネジ穴にだいたい収まるように割り箸を削り、ネジ穴に挿入。深さに合わせてカットする。
割り箸の上からそのままネジを回していく。本当にこのまま入っていくのか心配になるも、問題なくスルスルと入っていく。
期待通り、ネジはピタリと止まった。作業時間は撮影を含めて10分ほど。
ネジ穴の補修をプロのリペアマンが行う場合、第一に「埋め木」をしてネジ穴を開ける前の平らな状態を作り、そこに新たな下穴を開けます。埋め木には、ボディ材と同じ木材を選ぶのが普通です。ネジ穴を開けるドリルは、ギザギザ部分を含めたネジの太さより1段階細いものを選びます。
木部の色が違って見えるところが、埋め木をした箇所。穴の補修だけでなく、ストラップピンの位置を微調整する時にも有効。
ネジ穴は、最初に入れた螺旋を使い続けると維持できる
ネジを一旦外して、再度締め込む際に、最初に切った螺旋と違うところに螺旋を切っていってしまうと、それを何回かくり返していくうちにネジ穴がぼそぼそになってしまうんですが、一番最初に入れた螺旋をずっと使い続けられれば、もつんです。
究極の一本を作るアプローチを常に探求していく:Freedom CGR訪問インタビュー
ネジを締めるときには、まず「コトッ」と手ごたえが来るまで反対(逆時計回り)に回します。これでネジ穴とネジのスタート地点が一致し、もともとあった螺旋にネジを収めることができます。
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