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LINE6 が 2014年に放つ次世代ギターアンプ AMPLIFi(75W・150Wの2種類) とマルチエフェクター AMPLIFi FX100。
iPhone/iPad など iOS アプリを利用して音色をコントロール/音楽ライブラリに合わせてジャムセッションができるなど、これまでにないユーザー体験ができるとして注目を集めているデバイスです。今回ギター博士が、先に発売されていたギターアンプ AMPLIFi 75、6月末に発売されたばかりのマルチエフェクター AMPLIFi FX100 を、それぞれ弾いてみました。
2つを同時に比べることでそれぞれどんな特徴があるか見ていきたいと思います。
まずは、AMPLIFi 75、AMPLIFi FX100 共通する機能から紹介です。
AMPLIFi 75/AMPLIFi FX100 本体には、いずれも左から DRIVE, BASS, MID, HIGH, FX, REVERB, VOLUMEノブ という同じコントロール配置、左上にはBluetooth ボタン、内蔵プリセット4種・タップテンポ/チューナー機能も同様に配置されています。
このことからも、AMPLIFi 75 の頭脳部分を持ち運びできるようにしたのがマルチエフェクター AMPLIFi FX100 ということがわかるかと思います。
本体についている Bluetooth ボタンを押している間に iOS デバイス(iPhone/iPad)側で Bluetooth を認識させます。
認識させる方法は iOS デバイス(iPhone/iPad など)側で
【設定】→【Bluetooth】→ Bluetooth をオンにして、「ベアリングされていません」と表示される AMPLIFi をタップ
すれば OK。
これでアプリを使って AMPLIFi をコントロールすることができるようになります。(ギターアンプ AMPLIFi 75/150 では、これだけでリスニング用スピーカーとしても動作!)
AMPLIFi 75/AMPLIFi FX100 共に、iOS 無料アプリ「AMPLIFi Remote」を使ってワイヤレスでコントロールすることができます。
まずは音作りから見て行きましょう!
アンプ・タイプ:70種類以上のアンプを選ぶことができる
アンプ70種以上、スピーカー・キャビネット20種以上を組み合わせて音作りが可能、キャビネット・マイクも4種類から選べます。アンプは 4 タイプから選べ、実在するアンプ風のサウンドをモデリングされているのがわかります。
例えば
などなど…「あぁ〜これはジャズコー○ス、これは○ェンダー・デラックスリバーブ、○ーシャル 900、○ッチレス・アンプ、○グナー・アンプだな〜」というのが視覚的にもわかるようになっています。
エフェクト:ディレイ・リバーブ・歪み・モジュレーション・ワウなどを選べる
エフェクトはディレイ・リバーブ・歪み・モジュレーション・ワウなど100種以上から選択、その他ノイズゲート・コンプレッサー・8バンドイコライザーを単体で使用、それらエフェクトは同時8つ使用できます。
エフェクトも一目みて実在する機種をモデリングしているんだろうな、というのがわかるようになっているので、使う前から音のイメージが沸きやすいですね。
モデリング技術に長けている LINE6 ですので、アンプ・エフェクトともにしっかりとしたサウンドとなっています。「いろんなエフェクターを弾いてみたいけれど機会がない」という人でも様々な機材の音色を疑似体験でき、勉強になると思います!
名前をつけて保存したトーン:iPhone画面
用意されたアンプやエフェクトのパラメータを操作して、好みの音色に仕上げたギター・トーンは名前を付けて保存、アプリ内「My Tones」からすぐに呼び出すことができます。
お気に入りの歪み・クランチ・クリーントーンを保存しておけば、かなりゴキゲンになれます。
アプリ内【Music Liblary】から音楽ライブラリ(iPhone/iPad なら iTunes ですね)に入っている楽曲を再生、曲にあわせてギターを弾くことができます。
Bluetooth ストリーミング・スピーカーによって
曲/自分の弾いているギター、両方の音が流れてきます。
さらに「ギターの音が小さいな」と思った時などのために、オケの音とギターの音は個別に調節できるんです!!
曲に合った最適なトーンを選ぶことができる
例えば上の画像では Jimi Hendrix の Machine Gun という曲を選んだ状態ですが、【Recomended】として 3種類 のギタートーンが選べるようになっています。実際に弾いてみたのですが、ジミヘンらしいブルージーなクリーントーン・クランチ・リードトーンの3種類となっていました。
このように曲に合わせて音色のセッティングを自分で変えなくても、楽曲に合った最適なギター・トーンを AMPLIFi がクラウド経由で自動的に選出してくれます。
「ギター博士 昇天のテーマ」という楽曲に、博士が作ったギタートーン【ギター博士リードトーン】【ギター博士ギュイインイン】が選べるように!
作成したギタートーンの「ソング情報(ソング名、アーティスト名、音楽スタイル)」を入力してクラウドに保存すれば、自分で作ったトーンが【Recomended】として表示されるようになりました。
このように、自分で作ったトーンを有名アーティストの楽曲に登録することで、世界中のギタリストに自分が作ったトーンで弾いてもらえる可能性があります。
AMPLIFi 共通の特徴
さて、次は 2製品 の異なる点について見て行きたいと思います。
まずはギターアンプ AMPLIFi から。
AMPLIFi 75 は 8インチ・カスタム・スピーカー搭載/75W 出力のギターアンプ。
今回演奏してみた 75W でも十分迫力のあるパワフルなサウンドですが、上位機種である 150W モデルにはビンテージ・アンプにも搭載されるような Celestion 製スピーカーが搭載されており、音質面ではさらに良いのではないかと思います。75W は自宅練習に向いていると思いますが、150W はライブハウスでのパフォーマンスにも十分対応できそうですね。
5スピーカー・ステレオ仕様となっているので、AMPLIFi のステレオ出力に対応するディレイ/エフェクトを使うと、非常に立体感あるサウンドとして聞こえます。
また、素晴らしい録音がされた楽曲を聞けばその良さがよくわかりますが、オーディオ再生も非常に高音質。家で音楽を聞くスピーカーとしてもかなりハイレベルです。
ヘッドフォン端子も搭載しているので深夜のギター練習が捗りそうです。
何種類ものアンプ・エフェクトが入っている上に、曲を流しながらギターの練習ができる、しかもそれが AMPLIFi 一台で完結できる。オーディオスピーカーとしてもイイ!!
ストリーミングサービスが主流になってきた今日、これが AMPLIFi 75/150 の最大の魅力でしょう。
AMPLIFi 75/150 の強みは?
マルチエフェクトである FX100、ボリューム/ワウ・ペダルが付属されている他は、ほとんどの機能はアンプのほうと同じです。では FX100 の魅力はどこにあるのか。
外へ持ち運んで他のアンプに繋いだりスタジオやライブなどに使えるのはもちろんですが、ポイントは AMPLIFi アンプにはない「MAIN OUT」出力が搭載されている点、ではないかと思いました。
アンプに繋ぐ OUTPUT とは別にステレオアウト端子がある
「AMP OUT」とあるのがギターアンプへ繋ぐアウトプットですが、それとは別に「MAIN OUT」が装備されています。実際に MAIN OUT からパソコンに繋いで、色々なアンプタイプを使って音を鳴らしてみたのですが、非常にクリアな音に驚きました。
特に驚いたのがクランチ系のサウンド。DTMソフト に標準搭載されているアンプシミュレートに比べても格段にいい音・「使える音」となっています。
もちろんクリーンもハイゲインもソフトウェアに負けていないサウンドと感じました。
このあたり、さすが名機プリアンプ「POD」を生み出した LINE6 だと感じました。生バンドなら本チャン前の仮ギターとして、打ち込み主体の音楽なら本番オケとしても、自宅レコーディングでアンプシミュレーター的に使っても十分活躍するクオリティだと思います。
AMPLIFi FX100 の強みは?
以上で AMPLIFi 75 と AMPLIFi FX100 の徹底比較でしたが、いかがだったでしょうか。
どちらも豊富なアンプ・エフェクトを使用して音作りの楽しさ/音楽ライブラリに合わせてジャム演奏、といった新しい楽しみ方ができるアイテムでしたが、当サイト【エレキギター博士】的にはギターアンプのほうは自宅練習/オーディオスピーカー、マルチエフェクトのほうはアンプシミュレーターとして使い分けができる、という感想でした。
LINE6 AMPLIFi – の価格を比較する
LINE6 AMPLIFi FX100 – の価格を比較する
ギター博士「ワシはパソコンと繋げたいし、リハーサルスタジオとかで外に持ち出したいから、FX100 じゃな。」
六弦かなで「かなではおうちでギター練習しないとだから、アンプのほう(AMPLIFi 75)がいいなぁ!!」
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