ピックの持ち方・ピッキングの仕方《ギター博士流》

[記事公開日]2015/11/1 [最終更新日]2021/7/3
[編集者]神崎聡

どうやってピッキングすればいいかわからない、どのピックが自分にあっているのかわからない。エレキギター博士にはそんな悩みを持っている人からの質問が多く寄せられます。「ピックがずれてしまう」という人向けにピックがずれる・ずれないようにするコツというページでは、ピッキング中にずれにくくなる練習方法など解説しましたが、このページではギター博士が普段使っているピックを紹介、どんなことを考えながらピッキングしているかを紹介していきます!

リード(単音ソロ)を弾く時は、小指をボディにあてる

小指をボディにあてる

小指をボディにあてることで、安定したピッキングを保っているみたいです。これは単音弾きの時に特に有効です。

削れたピックはすぐ捨てるべきか?

ピックは使っていくと必ず削れて減ってしまう消耗品です。削れていくとピックの先端はどんどん丸くなり、エッジを効かせた演奏はできなくなってしまいます。ですのですぐに捨てるべき、という意見もみられますが、ギター博士の場合は削れたピックも大事に使うみたいです。

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ギター博士「ワシはピックは育てるものだと思っておる!」先っぽが削れていくということは、自分好みの音を作り出していく最中であるということじゃ。いい具合に削れていって、自分好みのピッキングができるようになった【殿堂入りピック】を何枚か持っているゾ♪」

ギター博士が使っているピック

博士はクリーントーン、ドライブサウンドと、ギターの音色にわけて2種類のピックを使っています。

クリーントーンの時:Grover Allman ISO 0.80mm を横持ち!

クリーントーンの時に使っているピックはGrover AllmanのISOシェイプ0.80mm。これを普通に持って弾くのではなく、本来ピッキングする箇所でない両端の角でピッキングする、いわゆる「横持ち」で弾いています。
GROVER ALLMAN のギターピックについて

ピックを横に持ってピッキング

ピックを横に持つと何がいいのか?

普通に持って弾いた時はアタックのはっきりしたクリアな音ですが、角の丸いほうを使うとメロウでジャジーな音になる/親指で弾いた時のニュアンスに近くフィンガーピッキングとの相性も良い、これがギター博士は好みだそうです。

またリズムギターの時も効果的だそうです。
ライブで盛り上がってきた時など力が入りすぎた時、尖がっているほうだとピッキングが「バチッ!」と鳴ってサウンドのまとまりを崩してしまうことがあるそうですが、横にもつことで若干音がメロウになり、音のまとまりを保ったままテンションのあがったリズムギターになる、そういうところも気に入っているそうです。

ティアドロップとISOシェイプとの違い


左:ISOシェイプ型、右:ティアドロップ型

ISOピックの両端は普通のピックとどう違うか、一般的なティアドロップと比べてみましょう。
見てみるとティアドロップのほうが両端は丸く、ISOシェイプのほうが両サイトが尖がっていることがわかります。ティアドロップを横にもつと、(角が丸いため)ピッキングがメロウになりすぎてしまいますが、ISOシェイプだと角がたっているのでキレのあるリズムを維持しつつメロウな感じになるということで、ISOシェイプは横持ちに相性の良いピックなんですね。

両端、通常の部分も使えて1枚で長持ち!

結果的にですが、横持ちにすると両サイドの面が使えるので、片方がすり減っても、もう片方が使えます。さらに通常の持ちかたもOKですので、横持ちプレイヤーにとってISOシェイプはかなり長持ちなギターピックですね!

Grover Allman ISO 0.80mm はアセテートポリマー素材で表面がマット塗装されているため、滑りにくいのも特徴の一つ。普通使いの人にもオススメできるモデルです。※ISOシェイプはGrover Allmanの独自規格のため他のメーカーでは製造されていません。

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ドライブサウンドの時(旧):Jim Dunlop JAZZ III XL Series

歪ませている時に使っているのがJAZZ III XL Series。
ジャズ型のピックは先が尖がっているため、アタックの出るクリスピーなサウンドが特徴です。小さく小回りも効くので速いプレイ・テクニカルなプレイに適している、フロントピックアップを選択した時のギターソロでもヌケ良くプレイできる、といった点が博士は好みだそうです。

またJAZZ III XL Seriesは従来のジャズピックよりも大きいので、カッティングの時もずれにくいのだそうです。

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ドライブサウンドの時(新):MASTER 8 JAPAN Infinix JAZZ TYPE 1.2mm

2016年からは、国内ピックメーカーの最大手である池田工業が手がける MASTER 8 JAPAN というブランドの Infinix JAZZ タイプ 1.2mm を使用しています。元々テクニカル系/ディストーション系のフレーズを弾く時はジャズ・タイプのピックを使うギター博士ですが、この Infinix JAZZ TYPE 1.2mm が持つ

  • ピッキングの時にドライブ感を加えてくれる
  • 表面がしっとりとしているので滑りにくい
  • ピッキングによる減りがとても少ない

といった特徴を気に入って使っているという話です。

MASTER 8 JAPAN のピックについて

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