ディストーション・エフェクターのおすすめモデル

[記事公開日]2021/8/26 [最終更新日]2022/10/2
[編集者]神崎聡

はじめてのディストーション・エフェクター【ギター博士】:使っているのはBlackstar LT-Dist

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ギター博士「ヘヴィなリフを弾く時はもちろん、ワシはカッティングの時にもONにしてみたゾ♪」

オーバードライブよりもさらに激しく歪んだ音が特徴のディストーション。コードストロークアルペジオといった和音中心の繊細なプレイには不向きですが、パワーコードやリフ・プレイ、ギターソロをパワフルに彩りたい時に活躍する歪みペダルです。真空管アンプがなくても深い歪みを手に入れたい時、ゲインブースターとして歪みを足したい時など、ポップスやロックはもちろん、ハードロック・ヘヴィメタル・パンク・オルタナティブロックなど、ロックから派生した様々なジャンルで使用されるエフェクターです。

定番のディストーション・エフェクター

まずはディストーション・ペダル創世記の1970〜1980年代に登場した人気機種から紹介していきます。

MXR Distortion+

MXR Distortion+

ディストーション・エフェクターとして最初に世の中に登場したのが、1975年に発売されたMXR「Distortion+」です。このペダルはオジー・オズボーン・バンドのギタリストであるランディ・ローズ氏が使用したことで広く知られています。
サスティーン豊かに歪むのが特徴で、サウンドはディストーションというよりも上品なオーバードライブといった感じ。2ツマミのみとシンプルで使いやすく、ハードロック系サウンドとの相性は抜群で、DISTORTIONツマミの操作によって甘いオーバードライブから荒いディストーションサウンドまで設定することができます。

単体のディストーション・ペダルとして使うのはもちろん、アンプの歪みをさらにプッシュする”ゲインブースター”として使うことでも、その威力を発揮します。

MXR Distortion+ – Supernice!エフェクター

Proco RAT2

Proco RAT2

1978年に作られ1984年に改良が施され、今でも歪みペダルの定番として高い人気を誇るのが「RAT(ラット)」、ジェフ・べック氏が使用したことで有名になったペダルです。ディストーションとありますがクランチ程度の歪みにセッティングしても良好で、かき鳴らす系のギターサウンドとの相性が良好です。深く歪ませることもでき、FILTERツマミの操作によってファズのように荒々しい歪みも得れるなど、幅広い使い方ができます。

3ツマミのみと操作もシンプル。基本的にはカラッとしたサウンドが特徴で、シングルコイルのエレキギターにもマッチします。

Proco RAT2 – Supernice!エフェクター

BOSS DS-1 / DS-2

BOSS DS-1BOSS DS-1

世界的エフェクターブランド BOSS のディストーション・ペダル第1号機として1978年に登場した「DS-1」は、BOSSエフェクターの原点であり「歪みエフェクターってこういうものだよね」という王道のサウンドが特徴のディストーション・ペダル。1987年に登場した「DS-2」はDS-1譲りのオーソドックスなディストーションと超過激なディストーションの2モードを搭載したターボ仕様のモデル。

2機種共に長い歴史を持ちながら現在も人気を集める定番のペダルとなっています。

BOSS DS-1 Distortion – Supernice!エフェクター
BOSS DS-2 TURBO Distortion – Supernice!エフェクター

BOSS MT-2 Metal Zone

BOSS MT-2 Metal Zone

1991年に登場して以来、BOSS製品トップクラスの知名度と人気を誇る人気ハイゲイン・ディストーション・ペダルが、黒いボディにオレンジの文字が特徴的な「MT-2 Metal Zone」です(通称メタルゾーン、親しみを込めて”メタゾネ”などと呼ばれることもあります)。クリーントーンのアンプに単体で繋いでもかなり歪むため、ハードロックからメタルまでこのペダル1台でカバーすることができます。

3バンドEQを搭載し、中域のブースト/カットする周波数帯域を調節することができるなど、細かい音作りが可能。ただ、ツマミの利きが良いため初心者にとっては使いこなすのが難しいかもしれません。自分好みのサウンドになるまで、様々なセッティングを試してみることをオススメします。

BOSS MT-2 Metal Zone – Supernice!エフェクター

次世代ディストーションの定番?!「BOSS DS-1X」

BOSS DS-1X

ここまでは2000年以前に登場した定番モデルを紹介しましたが、2014年に登場した「DS-1X」は、BOSSの定番ディストーション「DS-1」「DS-2」シリーズをリニューアルさせたフレッシュなディストーション・ペダルです。
BOSS独自の「MDP」技術とDSPチップによって、ディストーションにありがちな低域の弱さは解消され、パンチのある中域と太い低域、クリアな解像度、低ノイズを実現しています。

ハムバッカー搭載ギターとの相性はもちろんシングルコイルとの相性も良好、そしてリハーサルスタジオに置いてあることの多い「Roland JC-120」などトランジスタアンプともベストマッチ。旧世代のディストーションとは一線を隠す、新時代のディストーションと呼べる一台です。
BOSS DS-1X

オーバードライブとディストーションを比べてみた【ギター博士】
ディストーションにはBOSS DS-1Xを使用しています。

モダン・ハイゲイン系ディストーション・エフェクター

ディストーション創世記の80年代のものよりもさらに深く激しく歪む、ハイゲイン・タイプのディストーションをいくつか紹介します。

SUHR Riot Distortion

SUHR Riot Distortion

ハイエンド・ギターブランドとして知られるSuhr GuitarsがリリースするRiotは、モダン・ハイファイ・サウンドが特徴のディストーション・ペダル。アルミ削りだしボディに紫のカラーが美しいエフェクターです。ノイズは少なく音は太く厚く、真空管アンプの歪みに極めて近いきめ細やかな歪みが得られます。

モダンハイゲイン的な歪みですが、低音域のリフでは暴れる感じの少ないタイトで上質な印象。逆に高音域ではリードプレイに適したリッチで伸びやかなトーンが得られます。3段階で歪みの質を切り替えて使用することができ、リードギターからバッキングまで強力にサポートしてくれます。


Ibanez RG(Prestige)シリーズをギター博士が弾いてみた!
動画ではクリーントーンのアンプでONにして歪ませているが、このジューシーさ。バッキングにもリードにも適した上品なディストーションといった印象

SUHR Riot Distortion – Supernice!エフェクター

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ギター博士「クリーントーンのアンプが、スイッチ一つでハリのあるハイゲインサウンドに!気持ちの良いアタックとディストーションならではのコンプ感、リードギターにもってこいぢゃわい!!ゲインを絞るとバイト感のあるクランチにも。エフェクターの歪みでハイゲインサウンドを出したいなら是非一度弾いておくれぃ!」

Suhr Riot MINI

一世を風靡したディストーションの大定番、名機「Riot」の小型モデルが誕生しました。近年では左右ではなくトップにジャックを装備したペダルなど、ボードの限られたスペースを生かすような仕様がトレンドとなっています。本機もそのような流れを受けてリリースされたモデルで、Voiceスイッチのポジション数が3ポジションから2ポジションへ変更されてはいるものの、基本的なコントロールは変更することなくミニサイズへと落とし込まれています。もちろんサウンドもオリジナルのRiotと比べて遜色のないもので、ゲインの深さとレスポンスの高さを両立させた、現代においても素晴らしいトーンはそのまま受け継がれています。

Suhr Riot MINI – Supernice!エフェクター

VOX VALVENERGY CUTTING EDGE

VOX VALVENERGY CUTTING EDGE

コルグとノリタケ伊勢電子の共同開発により誕生した新真空管「Nutube」を搭載した「VALVENERGY」シリーズの中でも最も歪み量が大きく、モダンなロック/メタルに最適な一台です。ピッキングへの追従性やレンジの広さ、音の立ち上がりの速さなどは申し分なく、ソリッドステート・アンプの前段に接続するだけでチューブ・アンプのようなサウンドが楽しめるのが本シリーズの魅力で、プリアンプ的な運用方法にも向いています。JC-120と組み合わせて使用するのもいいでしょう。
深い歪みを得ようとすると低域がボワついてしまうのが悩みの種ですが、本機ではそれを防ぐための「TIGHT」コントロールも搭載しています。
歪みを視覚的に確認することのできるディスプレイも搭載されており、プレイヤーの遊び心をくすぐる一台です。
エフェクターの高価格化が進み、四、五万円をゆうに超えてくるディストーション・ペダルも多い中、ここまでハイエンドなペダルが2万円以下で手に入るのは嬉しい限りです。

VOX VALVENERGY CUTTING EDGE – Supernice!エフェクター

BOSS MT-2W

BOSS MT-2W

2018年10月に登場した「MT-2W」は、「MT-2」のサウンドをさらにブラッシュアップさせ、現代のハイゲイン・ディストーションとして十分に対応できるようアップデートが施されたモデル。スタンダード/カスタムという2つのモードの切替ができ、従来のMT-2のサウンドが得られる「スタンダード・モード」はよりクリアでノイズの少ないトーンを実現、サウンドをさらにブラッシュアップさせた「カスタム・モード」はよりモダンなサウンドへと進化しています。

メタルゾーン独特の音痩せが解消され、深く歪ませても低域までリッチな図太いディストーションを獲得。7弦ギターやドロップ・チューニングなど超低域の出力にもしっかりと対応します。モダン・ハイゲイン・サウンドが得られるペダルが欲しいという人は是非チェックしてみて下さい。

BOSS MT-2W – Supernice!エフェクター

Walrus Audio Eras Five-State Distortion

同社の「Ages Five-State Overdrive」にも採用されていた切り替え式のクリッピング・モードを搭載したディストーション・ペダルです。歪みのサウンドのキャラクターを決めるクリッピング方式を5種類から切り替えて使用できるため、これ1台で5台分のサウンドが手に入ったような感覚で使用できます。コストパフォーマンスという面においてはもちろんのこと、現場にサウンドの傾向の違う歪みをいくつも持ち込んだり、その場で歪みを繋ぎ変えたりせずとも簡単にキャラクターを変更できるのは大きな強みと言えます。またドライ・シグナルをブレンドできる「blend」ノブも搭載しており、激しく歪ませつつもクリーンをブレンドしてコード感を保つ、といったようなサウンドメイクも可能です。

Walrus Audio Eras Five-State Distortion – Supernice!エフェクター

Leqtique 11/11

Leqtique 11/11

国産ハンドメイド・エフェクターブランド Leqtique によって2018年10月に登場したモダンハイゲイン・ディストーション・ペダル。同ブランドからはハイゲイン・ディストーションとしてこれまで「9/9」「10/10」をリリースし、いずれも人気を集めています。厳選したパーツを採用しながらも、比較的リーズナブルな価格帯に収まっているのも同ブランドの特徴です。
本機も9/9や10/10と同様に厳選されたパーツを使用して作られており、深く歪みながらもローノイズでクリアなサウンドが特徴。シンプルな3ツマミの操作によって、ウルトラハイゲインに達する深い歪みが得られます。

Leqtique 11/11 – Supernice!エフェクター

Mad Professor STONE GREY DISTORTION

Mad Professor STONE GREY DISTORTION

フィンランドのハンドメイド・エフェクターブランド Mad Professor の「STONE GREY DISTORTION」は、ドロップチューニングや7弦ギターでのエクストリームなゲインを生み出すことができるコンパクトなモダンハイゲイン・ディストーション・ペダル。深く歪みながらもコードの分離感/和音の響きを失わない、高い解像度とクリアな音質を実現したモデルです。

シンプルな3ツマミの操作系統で、ゲインを下げるとクランチ程度の歪みとなり、歪みを上げていくとハードロック〜ヘヴィ・メタルに対応する激しいディストーションが得られます。

Mad Professor STONE GREY DISTORTION

Providence HBL-4 HEAT BLASTER

Providence HBL-4

2015年11月に登場したプロヴィデンスのハイゲイン・ディストーション・ペダル。ハードロック的な歪みから現代的なモダンヘヴィネスな歪みにまで対応できるモデルです。Bass Boostスイッチによって低音域をブーストさせることができ、ストラトキャスターなどのシングルコイルのギターでもヘヴィなサウンドを鳴らせたり、7弦ギターのローパワーも余すことなく出力できます。

S.C.T.サーキット、D.C.G.サーキットなど回路が改良されており、プロヴィデンスの技術によって高いサウンドクオリティを可能にしています。

Providence HBL-4 HEAT BLASTER – Supernice!エフェクター


この他、メタル系のハイゲイン・ディストーションを探している人は以下のリンクもチェックしてみてください!

ドンシャリを愛する全てのギタリストへ!「1万円以下」のメタル系ディストーション11選!
ハイエンド・メタルディストーション特集 – Supernice!エフェクター

格安ディストーション・エフェクター

Effects Bakery Croissant Distortion

Effects Bakery Croissant Distortion

コスパ抜群、ミニサイズのディストーション・ペダル。シンプルな操作性、低価格でありながらアンプライクなディストーション・サウンドを実現しており、はじめてのディストーション・ペダルに最適な1台です。名前の通り可愛らしいクロワッサンのイラストがプリントされているのも特徴的で、メタルディストーションとまではいかないものの、豊かな歪みサウンドが得られます。

Effects Bakery Croissant Distortion – Supernice!エフェクター


NINEVOLT PEDALS
I WAS A WOLF IN THE FOREST DISTORTION
SKATEBOARDING BEAR METAL DISTORTION

I WAS A WOLF IN THE FOREST DISTORTION SKATEBOARDING BEAR METAL DISTORTION
左:I WAS A WOLF IN THE FOREST DISTORTION、右:SKATEBOARDING BEAR METAL DISTORTION

岩手県石巻市にあるエフェクター専門店「NINEVOLT(ナインボルト)」によるエフェクターブランドから2015年にリリースされたディストーションペダル2つ。「I WAS A WOLF IN THE FOREST DISTORTION」はマーシャル・スタックアンプが放つエッジの効いたクラシックなディストーションを再現したペダル、「SKATEBOARDING BEAR METAL DISTORTION」は3バンドEQを搭載したハイゲイン・メタル・ディストーション・ペダル。いずれも国産ブランドながら1万円を切る価格帯で非常にリーズナブル、しかし現代的な音楽の中でも存在感を放つようにしっかりと設計されており、ディストーション入門機として最適なモデルとなっています。可愛らしいデザインの大きな特徴の一つとなっています。

I WAS A WOLF IN THE FOREST DISTORTION – Supernice!エフェクター
SKATEBOARDING BEAR METAL DISTORTION – Supernice!エフェクター

TC Electronic
Grand Magus Distortion
Fangs Metal Distortion
EYEMASTER METAL DISTORTION

Grand Magus Distortion Fangs Metal Distortion EYEMASTER METAL DISTORTION
左から:Grand Magus Distortion、Fangs Metal Distortion、EYEMASTER METAL DISTORTION

ドイツの格安音響ブランドであるベリンガーがTC Electronicを買収したことによって実現した、TC Electronicによる格安エフェクター「Smorgasbord of Tones」シリーズ。「Grand Magus Distortion」はシンプルな3ツマミで王道ディストーションサウンドが得られるモデル、「Fangs Metal Distortion」は2バンドEQと歪みの質を3種類から選択できるメタルディストーション、「EYEMASTER METAL DISTORTION」は2つのツマミのみでスウェディッシュ・デスメタルのような過激なハイゲイン・ディストーション、となっています。格安ながらトゥルーバイパス化が施され音質劣化は気になりません。3機種共に6,000円前後と初心者にも手の届きやすい価格帯となっています。

TC Electronic Grand Magus Distortion – Supernice!エフェクター
TC Electronic Fangs Metal Distortion – Supernice!エフェクター
TC Electronic EYEMASTER METAL DISTORTION – Supernice!エフェクター

Animals Pedal Tioga Road Cycling Distortion

Animals Pedal Tioga Road Cycling Distortion

可愛らしい筐体と手頃な価格、そして何より本格派のサウンドでコスト・パフォーマンスに優れるAnimals Pedalのディストーション・ペダルです。
ProCoの初期型のRATをモデルにしていますが、3ポジションのトグル・スイッチでクリッピングのタイプを3種類から選択でき、出せるサウンドの幅は本家よりも広がっています。また本家のRATは「FILTER」というノブを使用してトーンのコントロールを行いますが、このノブは回していくほど音がこもる(=カットオフ)タイプのものでした。本機は一般的な歪みエフェクターに準じたトーン・コントロールで、絞ればこもったウォームなサウンドに、右側に回していけばエッジの立ったシャープなサウンドへと変化するため、他の歪みから乗り換える際にも違和感なく使用することができます。
1万円を切る価格も相まって、1台目のディストーションにぜひお勧めしたい一台です。

Animals Pedal Tioga Road Cycling Distortion – Supernice!エフェクター

ディストーション・ペダルのハイエンド・モデル

歪みの質、キメの細やかさをもっと追求したいんだ、という人向けのハイエンド・モデルでは、豊富なコントロールで音作りを追い込むことができるようになっています。s

Strymon Sunset

Strymon Sunset

ディレイやリバーブなど高品質な空間系エフェクターのリリースで知られるブランド、Strymonによるディストーション・ペダル「Sunset」。2チャンネルそれぞれに3種類の歪みサウンドを搭載、オーバードライブからメタル手前のハイゲイン・サウンドの6種類のサウンドを使うことができるエフェクターです。Strymonの空間系エフェクターはプロのエンジニアの中にも支持される高い品質となっていますが、この「Sunset」もディストーションペダルとして非常に高いクオリティを実現しています。

Strymon Sunset – Supernice!エフェクター


IK Multimedia AmpliTube X-DRIVE

IK Multimedia AmpliTube X-DRIVE

ソフトウェア・アンプ・シミュレーター「AmpliTube」などで知られているIK Multimediaからリリースされた、ハードウェアのディストーション・ペダルです。
チューブ・スクリーマーやBOSS DS-1、Fuzz Faceなど定番の歪みをモデリングしたエフェクトが16種類搭載されており、コントロールもシンプルで操作しやすくも多機能で、アナログ派のプレイヤーにもおすすめできる一台です。
特筆すべきはMac/PCとの連携。「スタジオのサウンドをそのままステージへ」というコンセプトのもと開発されており、Mac/PC上のAmpliTubeで作った音をそのままX-DRIVEに送信してペダルとして使用したり、X-DRIVEのセッティングをAmpliTube内のバーチャル・ペダル上に再現しDAWなどを用いたレコーディングにそのまま使用するなど、スタジオとステージをシームレスに繋いだ運用が魅力的な一台です。

IK Multimedia AmpliTube X-DRIVE – Supernice!エフェクター

BOSS OD-200

BOSS OD-200

BOSSのフラッグシップ・シリーズである「500」シリーズの高い音質はそのままに、ボードに組み込みやすい大きさにダウンサイジングされたのがこの「200」シリーズです。
搭載されているドライブ・エフェクトは12種類と豊富で、プリ部とパワー部にそれぞれ独立したゲイン・コントロールを持つブースト・エフェクトが15種類と豊富です。
アナログ回路とデジタル回路の両方を搭載したハイブリッド・タイプで、アナログの暖かみのあるサウンドを、デジタルによる制御で簡単にコントロールできます。
セッティングを4種類保存/切り替えることも可能で、曲中の変更も簡単です。小さな筐体ながらマルチ・エフェクター並の制御機能を取り揃えており、アナログ・ペダルではできなかった高度なセッティングも自由自在です。
外部のフット・スイッチやエクスプレッション・ペダル、MIDIでのコントロールにも対応しており、BOSSの技術力を盛り込んだモダンなスペックの歪みです。

BOSS OD-200 – Supernice!エフェクター

アンプメーカーがリリースする、こだわりのディストーション・ペダル

Diezel Herbert Pedal / VH4-2 Pedal

Diezel Herbert Pedal / VH4-2 Pedal

Diezelを象徴するアンプ「VH4」のチャンネル3(ハイゲイン・ディストーション)とチャンネル4(メガ・ディストーション)のサウンドをそのまま抜き出してペダルにしたようなエフェクターです。VH4と同じく5バンドのEQとレンジの広い「GAIN」ノブを備えており、ハイゲインでコンプレッション感の強いサウンドはもちろん、クリアーなクランチまで、本物のアンプと同じようなサウンドを楽しむことができます。
コンパクトな筐体ながらゲインとマスター・ボリュームを2チャンネル個別に設定することができるため、一台でバッキング用とリード用のサウンドを分けて作ることもできます。アンプの前段に接続してエフェクターとして使用するのはもちろん、エフェクト・リターンに接続してプリアンプとして使用するのにも適しています。アンプのような生鳴り感とレスポンスが好みではあるものの、スタジオやライブ会場への搬入出の困難さから導入を諦めているプレイヤーには是非一度使って頂きたいディストーションです。

Diezelのペダル「VH4-2 PEDAL」「Herbert PEDAL」を弾き比べてみた!

Suhr Eclipse

Suhr Eclipse

ギターやベース、アンプなどの製造で有名なSuhrは、エフェクターについても非常に高いクオリティの製品を取り揃えています。アンプ・ライクなブティック系ハイゲイン・ペダルの定番機種である「Riot」は、発売から10年以上経過した現在においても多くのボードに搭載されているのを見かけます。
Eclipseは2チャンネル・タイプのディストーション・ペダルで、どちらのチャンネルにも同じ回路の歪みが搭載されています。しかしゲインやボリューム、3バンドEQなどのコントロールはそれぞれ独立して保有しており、サウンドのキャラクターを変えずにボリュームや歪み量だけ変化させることが可能です。リズム用とリード用のサウンドを使い分けたり、ローゲインな音が欲しい曲とハイゲインが向いている曲でチャンネルを使い分けたりと、考えられる用途は様々です。
また幅広いゲイン・レンジが特徴的なペダルで、本機一台でクランチからハイゲイン・サウンドまで様々なギター・サウンドに対応できることは間違いありません。

Suhr Eclipse – Supernice!エフェクター

Bogner La Grange

Bogner La Grange

ブティック・アンプの雄、Bogner社のペダル・ディストーション。同社からリリースされている「Ecstasy Red」や「Ecstasy Blue」はもはや定番といっていいほどの高い人気を誇り、多くのギタリストの足元に置かれているのを見かけます。本機はその系譜に連なる、マーシャルのプレキシ・アンプのサウンドをイメージしてつくられたペダルです。

プレキシ系とは言いつつもコントロールのレンジが非常に広くとられているため、60~70年代の伝統的なクランチ・サウンドから80~90年代のハイゲイン・ディストーションまで手広くこれ一台でカバーできます。「Ecstasy」シリーズや「Uberschall」とは異なりブーストが独立しているため、リズムとリード両方のサウンドを一台で賄えてしまうのも魅力的です。
「ch. blend」ノブでノーマル・チャンネルとブライトなサウンドのチャンネルをブレンドして歪みを作ったりと、単なるプレキシ系の枠には収まらない、多彩なサウンドメイクが可能な一台です。

Bogner La Grange – Supernice!エフェクター

Bogner Burnley

Bogner Burnley

Bogner社とNEVE社のコラボレーションによって生まれた、透明感のあるサウンドが特徴的なディストーション・ペダルです。
NEVE社を設立したルパート・ニーヴ氏はレコーディング用のコンソールなどの設計で著名な人物で、レコーディング、DTMを経験したことのある人であればその名を知らない人はいないほどの伝説的な技術者です。本機にはニーヴ氏の設計したトランスが搭載されており、出音のキャラクターに大きな影響を与えています。
音が太く、そしてゲインを上げてもクリアーでハリのあるサウンドが保たれるのは本機ならではの魅力です。「TONE」ノブを回すと音のエッジは増しますが太さは失われず、いかなるセッティングでも存在感を発揮してくれるサウンドです。歪みを絞っても高品位なサウンドと音圧は失われず、かなり汎用性の高いペダルであるといえます。

Bogner Burnley – Supernice!エフェクター

ディストーション・ペダルの接続順

ディストーションは「ギター直後」に接続します。ワウペダルやコンプレッサーを使用するなら、それらの後に接続するのがセオリーです。エフェクターの接続順に正解は無いので、色々と試してみると良いでしょう。

エフェクターのつなぎ方 – Supernice!エフェクター

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