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フェンダーUSAストラトキャスターについて

フェンダー・ストラトキャスター Fender American Standard Stratocaster Left-Hand Model

1954年にデビューした「フェンダー・ストラトキャスター」は、それ以前にデビューしたテレキャスターやプレシジョン・ベースの特徴を合わせ、さらに新しいアイディアを織り込んで完成された世界で最も有名なエレキギターです。60年以上の歴史あるギターであり、すべてのジャンルに対応する音作りの範囲の広さ、リプレイスメントPUのラインアップ、その他の改造用品の多さなど、多くのギタリストを今なお惹きつけて止まない魅力を放っています。このページではそんなストラトキャスターの魅力について迫ってみたいと思います。

フェンダー・ストラトキャスターの特徴

アルダー・ボディのストラトキャスター コンター加工:ボディ裏側の体と密着する部分が、凹み加工になっている

  • ダブルカッタウェイ:ハイポジションのプレイアビリティが向上
  • コンター加工:プレイヤーの身体に優しくフィットし右手が楽になるボディ構造
  • 3基のシングルコイル・ピックアップ:フロントの甘いトーン、リアの攻撃的なトーン、軽やかなハーフトーンなどの幅広いサウンドバリエーション
  • シンクロナイズド・トレモロユニット:可変域が大きくトリッキーな使い方もできる

ストラトキャスターの主な特徴は上記の通りで、誕生から60年以上経過している現在でもほぼデビュー当時そのままの姿を保っています。フェンダーの創始者レオ・フェンダー氏は、このストラトキャスター開発に対して生産性を高める数々のアイディアを反映させています。

  • ボディをネックを別々で制作して最終的にネジ止めして完成させるフェンダーの特徴的な工法
  • ピックアップや各種ポットなど電装系を一枚のピックガードにまとめてマウント

これら効率的な生産方法は、当時としては楽器生産の常識を一切無視したと暴挙とも言っていい斬新すぎるアイディアでもありました。これらは「楽器に関しては全くの素人だった」と言われるレオ氏だから実現できたのだと考えられています。

ボディ材

ストラトキャスターでは、主にアッシュとアルダーがボディ材にセレクトされます。このセレクトも最初は「マホガニーより安かったから」という理由だったようです。フェンダーの成功によって、これらのマテリアルがエレキギターに使う木材として市民権を得たといってもいいでしょう。

アルダー

「アルダー」は、北アメリカやロシア、ヨーロッパ、西アジアなどで幅広く生育している広葉樹で、アッシュと異なりくっきりとした木目は持たず、細かく真っすぐな木目を持っています。水との比重は平均0.43と、ギターのボディ材としては軽量な部類に入ります。
「枯れた、抜けの良いトーン」と良く言われますが、特定の際立ったクセは特になく、高域から低域までバランスよく響くサウンド特性を持っています。「アッシュとマホガニーの中間」とも考えられており、廉価版レスポールのバック材として、マホガニーの代わりに使用される事もあります。

ストラトキャスターでは1956年後半からずっと主要なボディ材として使用されており、年代を意識したモデルや特別なモデル以外では、このアルダーがボディに使用されます。

アッシュ

「アッシュ」は詳しくは「ホワイト・アッシュ」という品種で、カナダ、北アメリカ、ヨーロッパといった寒い地域でじっくりと育った大型樹木です。ハッキリと並んだ木目の美しさが目を引く木材ですが、家具や建築の資材としては安価で求めやすい木材です。

アタックとレスポンスが特に優れ、メリハリの効いた輪郭のはっきりしたサウンド特性を持っています。ストラトでは1954年から1956年前半まで、また60年代以降もブロンドフィニッシュの個体についてのみ、ボディ材として使用されました。繊維が詰まっておりずっしりと重たいのも特徴で、重量があればあるほど低音域が豊かに響くと言われています。このサウンドから、現在でもボディ材にアッシュをセレクトするファンが多くいます。しかしながら水との比重が平均0.69と、他のスタンダードなボディ材と比較すると非常に重く、比較的軽量なアルダーに置き換えられたという経緯があります。
現在では平均の比重が0.42とアルダー以上に軽量な「ライトアッシュ(=スワンプ・アッシュ)」と呼ばれるアッシュ材も使用されますが、これはホワイト・アッシュが比較的温暖な湿地帯(=英:swamp)でぐんぐん育ったもので、成長が早いために導管が太くなり、密度が低くなっています。軽量な分低音域が薄くなる傾向にありますが、抜けがよく人気です。

エレキギターの歴史だけを見ると、このライトアッシュは比較的新しい木材のように考えられます。しかし実際は、当時新参企業だったフェンダーが材木屋に注文しても、軽量のアッシュは古参の家具メーカーなどにとられてしまっていた、ということだったようです。

バスウッド

「バスウッド」はカナダ、北アメリカ、ヨーロッパに生育しています。比重は0.41と軽量で、柔らかく加工がしやすく、また安価に仕入れる事ができる事から、廉価版のギターに採用される事が多いマテリアルです。ストラトでは、フェンダー・ジャパンの求めやすい価格帯のモデルに多く採用されています。
「安い材」マイナスイメージを持ちやすい木材ですが、サウンド特性は素直でクセがなく、ピックアップの特性や本体の設計をしっかり反映してくれるマテリアルだとして、Music ManのAXISを始めとするハイエンドギターのバック材にも採用されています。

ペグ

ストラトキャスターのペグ 左:ロートマチック・タイプ、右:クルーソン・タイプ

ストラトのペグには「クルーソン・タイプ」と呼ばれる鉄板を曲げて作った軽量なものが使用されてきました。ストリングポスト内に弦の先端が収まるので安全で、ソフトケースの内部を痛める事もない使い勝手の良い設計です。現代では伝統的なモデルにのみマウントされています。

一方近年のストラトで主流となっているペグは「ロートマチック(=グローヴァー・タイプ、シャーラー・タイプ)」で、鋳造した強固なベースに部品を納めた、重く堅牢な設計のものです。上位機種には弦をロックしてチュ−ニングの狂いを軽減する機能がついているものもあります。

これらペグの違いは楽器のサウンドに大きく反映されます。最大のポイントはヘッドにかかる重量で、これが軽い程サスティンの伸びがもの足りなくなる反面、ヘッドが共振しやすくなるため倍音の豊かなサウンドになります。一方重い程サスティンが豊かになる傾向がある反面、ヘッドの共振を抑制するので倍音成分が減少して平坦なサウンドになります。これを「エフェクター乗りの良い引き締まったサウンド」とプラスに解釈することもでき、現代のフェンダーは重たいペグを搭載したサスティン重視のサウンドを提唱していると言えます。

指板材

ストラトキャスターのネック ローズ指板

ストラトの指板材には、メイプルとローズがセレクトされます。

メイプル:立ち上がりとアタック感に優れる
ローズ:サウンドに粘りと若干の濁りを加える

このような特性があり、指板としての使われ方にはバリエーションがあります。

1ピースネック

テレキャスターの構造を継承したメイプル「1ピース・ネック」は、ネックのメイプル材にフレットを打ち込んだ革新的な設計です。指板とネックが一体化しているという楽器的なメリットと、製造工程を合理化できるという二つの利点がありましたが、塗装が剥がれて汚くなるというクレームから、1959年よりローズ指板へと移行することになりました。

ローズ指板

1962年までは平らに整えたネック材に貼る「スラブ貼り」で、それ以降は指板の曲面に合わせて指板を貼る「ラウンド貼り」が行なわれました。「スラブ貼りは音が太い」とも言われますが、余程の耳がないと聞き分けられないでしょう。

貼りメイプル指板

ジミ・ヘンドリックスの使用で知名度を上げたカスタム仕様で、ローズをそのままメイプルに置き換えたものです。1ピースネックと異なりネック裏にトラスロッドを仕込んだ後が無いのがルックス上の大きな特徴となっています。

トレモロ

フェンダーストラトキャスターのトレモロアーム
トレモロアーム

 ストラトキャスターの特徴のひとつがシンクロナイズド・トレモロユニットのブリッジ部分です。ブリッジにはスプリングがついており、弦の張力と拮抗してブリッジの位置を維持するように設計されていました。有名なトレモロ・アームと呼ばれる棒がセットでき、これを操作してビブラート効果を得ることができます。
 トレモロは使いようによってはかなりトリッキーなサウンドが得られるため、多くのギタリストが使用しています。ばねを多く使用することでチューニングは狂いにくくなりますが、その分アーミングが固くなり困難になります。

ピックアップ

ストラトキャスターのピックアップ/コントロール部分

 ピックアップは通常、シングルコイルを3つ(フロント=ネック側、ミドル=中央、リア=ブリッジ側)搭載していて、スイッチで切り替えることが出来、またスイッチを切り替えて2つをミックスさせて鳴らすことも可能な3wayピックアップ方式。ピックアップの組み合わせだけで5通りのサウンドを奏でることも魅力のひとつです。

 工場出荷時の配線状態では、ツマミは三つ、ピックアップに近い方からマスター・ヴォリューム、フロント・トーン、ミドル・トーンとなっていて、従来はリア・ピックアップにはトーン・コントロールがありませんでしたが、近年のモデルではミドル・トーンが、リア・ピックアップのトーンコントロールを兼ねている製品(アメリカンシリーズ等)も存在します。

ストラトキャスターのサウンド:美しすぎる音色

ハーフトーンの位置
ハーフトーンの位置

 三つあるピックアップは、ブリッジ(リア)側は高音強調、ネック(フロント)側は逆に低音の効いた甘い音、ミドル(センター)側はその中間といったようにどれも特徴のある音で、豊富なバリエーションを誇ります。ピックアップ・セレクタースイッチをブリッジ・ミドルあるいはミドル・ネックの中間で止めて音をミックスさせる、いわゆる"ハーフトーン"も特徴的。ピックアップの抵抗値の変化により、ガラスの弾けるような繊細なトーンになります。

 ギブソン社のレスポールモデルに搭載されているハムバッキングピックアップと比べるとシングルコイルピックアップは出力が弱くよりクリーンなサウンドが特色ですが、マーシャルに代表される大音量のアンプや、歪みエフェクターとの組み合わせにより、ディストーションサウンドを得ることもでき、このサウンドが不可欠なハードロックに用いるプレイヤーも多いです。

フェンダー・ストラトキャスターのラインナップ

日本では当たり前のように「フェンダーUSA」と「フェンダー・メキシコ(=MEX)」、そして「フェンダー・ジャパン」を区別しており、それぞれがいかにも別のブランドであるかのように錯覚します。しかしアメリカのコロナ工場、メキシコのエンセナダ工場ともにフェンダー社の生産ラインであり、フェンダー自身では製品に生産地を記載するものの、ブランド的な区別はしていません。パーツはエンセナダで生産し、組み込みはコロナで行なうなど分業を行なうモデルもあり、価格帯に違いこそあれ、日本で言う「USA」も「メキシコ」も等しく間違いなく「フェンダーのギター」です。

いっぽうジャパンのみ別ブランドで、フェンダーの取扱業者である山野楽器によるライセンス生産になっています。
ここでは「フェンダー」のストラトキャスターのラインナップをかいつまんで紹介します。

伝統的なスタイルのモデル

伝統的なストラトキャスターは、Rがきつめの指板、小さめのフレット、クルーソン・ペグ、6点式シンクロナイズド・トレモロが特徴です。

AMERICAN VINTAGE Series

Fender AMERICAN VINTAGE Stratocaster 左から:American Vintage '56 x2、American Vintage '59 x2、American Vintage '65 x2

'56、'59、'65年のモデルを再現しているフェンダー・レギュラーラインの高級グレードです。年式ごとにトーンの特徴を追求したピックアップを再開発、ヴィンテージ本体を精密に採寸したシェイプなど、名機のスペックを徹底的に追及した復刻版です。また革製ストラップ、シールド、クロス、ブリッジカバーなどのアクセサリーが同梱されています。
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AMERICAN SPECIAL Series

Fender AMERICAN SPECIAL Stratocaster

「MADE IN USA」が求めやすい価格で手に入るモデル。滑りのよいサテン・ネックと押さえやすいジャンボフレットが特徴、ピックアップ配列が HSS のモデルもラインナップされています。
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ROAD WORN Series

Fender ROAD WORN Stratocaster

長期間使い込んだかのようなキズ、塗装の剥がれ、パーツのサビ等をリアルに再現したモデル。これに出力を強化したピックアップと大きめのフレットをマウントし、現代的なアレンジを加えています。
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CLASSIC Series

Fender CLASSIC Series Stratocaster

各年代のモデルを求めやすい価格で再現したラインナップ。ラッカー塗装のモデルもあります。
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現代的なスタイルのモデル

現代的なストラトキャスターは、緩やかな指板、大きめのフレット、ロートマチック・ペグ、2点式シンクロナイズド・トレモロが特徴です。

SELECT series

Fender SELECT Stratocaster 左から:Port Orford Cedar、HSS、HSS Exotic Maple Flame、Exotic Maple Quilt

フェンダーの最高級ラインで、ネック材に指板材を埋め込んだ「チャンネル・バウンド」構造と、美しいメイプルのボディ・トップを特徴とする、エレガントで高機能なモデルです。
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AMERICAN DELUXE Series

AMERICAN DELUXE Stratocaster

機能性、演奏性を重視した現代版ストラトキャスターで、ピックアップ配列やボディ材に豊富なバリエーションがあるシリーズです。以下ような特徴があります。

  • i)ナット部分では丸く、ハイポジションに向けて徐々に緩やかになっていく「円錐指板(=コンパウンド・ラディアス)」により、ポジションごとのプレイアビリティが向上。
  • ii)専用に開発した「N3」シングルコイルピックアップにより、「鈴鳴り」とも言われる透き通った煌めきのあるトーンを実現。
  • iii)センターポジションで「ピックアップ全部」にできる「S-1スイッチ」を、ボリュームポットに搭載。
  • iv)ペグはストリングポストで弦を固定し、巻き数を少なくさせる事でチューニングを安定させる(=Staggered Locking Tuners)。
  • v)ヒール部は程よくカットされており、ハオポジションのさらなる弾きやすさを確保。

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AMERICAN STANDARD Series

AMERICAN STANDARD Stratocaster

ピックアップはカスタムショップ製、薄くして「鳴り」を良くした塗装など、シンプルでありながらスペックの高い高人気なモデルで、ピックアップ構成やボディ材にバリエーションがあります。
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CLASSIC PLAYER Series

CLASSIC PLAYER Stratocaster

伝統的なスタイルを踏襲しながらも、ネックグリップやフレットの変更など、マスタービルダーによる渋いアレンジが光るモデルです。
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STANDARD Series

STANDARD Stratocaster Swiri STANDARD Stratocaster Swiri

高級感がありながら求めやすい価格帯のモデルです。基本的な仕様のものが主体ですが、フロイドローズ仕様もあります。
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ARTIST Series

イングヴェイ・マルムスティーン、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックなど、現在影響力のあるプレイヤー監修によるシグネイチャーモデルのラインナップで、それぞれにこだわりのある設計になっています。

主な使用ギタリスト -ストラトを使用した偉大なる先人達-

ストラトキャスターがエレキギターのスタンダードとなる上で最も重大な役割を演じたのは、なんといってもジミ・ヘンドリックスです。

ジミ・ヘンドリックス

ストラトを燃やすジミ・ヘンドリックス
ギターを燃やすジミ

 アメリカの黒人ロックギタリスト、シンガー、ソングライター。日本では「ジミヘン」というニックネームで呼ばれることがあります。死後40年近く経った現在でも、「天才ギタリスト」として多くのミュージシャンに多大な影響を与え続けている、現代的ロックギターのパイオニアの一人。右利き用のギターを逆さまにして左利きの構えで演奏するスタイルや、ギターを歯で弾いたり、背中で弾いたり、ギター自体に火を放ったり、破壊したりするパフォーマンスはあまりにも有名。

ローリング・ストーン誌の2003年8月号のカバーストーリー、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」に於いて第1位に選ばれるなど、史上最高のロックギタリストと評されることが多いギタリストです。

 ジミのギターサウンドというと歪みきった大音響がイメージされる場合が多いですが、実際にはボリュームを絞ったクリーンなサウンドも多用しています。ストラトの3つのピックアップを使い分け、ボリュームやトーンを頻繁に調整し、演奏中に音色を大きく変化させることも多く、ボディやネックを叩いて弦を共鳴させフィードバックを起こしたり、トレモロユニットのスプリングを弾いて不思議な音を出したりと、エレキギターから発生するあらゆる音を演奏に利用していたのも有名です。

ジミ・ヘンドリックス

エリック・クラプトン / ジェフ・ベック ~エレキギターの神様~

 彼の影響を受けてストラトキャスターを手にしたのがエレキギターの神様と言われたエリック・クラプトンやジェフ・ベックです。ただしクラプトンもベックもヘンドリックスの生前には表だってストラトキャスターを使用することはほとんどなく、多用するようになったのはヘンドリックスの没(1970年9月18日)後です。ストラトキャスターを使っていてはジミとの腕の違いが露呈してしまうから、ジミ・ヘンドリックスが使っている間は使えなかったといいます。

 クラプトンは「僕とジェフ・ベックが二人がかりでいっても、ジミにはかなわないだろう」、ジェフ・ベックは「好調な時のジミを超えるギタリストなどいるはずがない。自分がギタリストであることが恥ずかしくなるよ」と語っています。

 エリック・クラプトンによるストラトキャスターの演奏はジミ・ヘンドリックスとはかなり対照的です。あまり音を歪ませず、シングルコイル・ピックアップ本来の音色を生かした彼の演奏は、ストラトキャスターの新たな魅力を引き出しました。ハーフトーンを一般化させたのも彼の功績でしょう。

 「孤高のギタリスト」と呼ばれたジェフ・ベックはあまりエフェクトに頼らないタイプのギタリストです。シグニチュアモデルのストラトを使い、そのアームの巧みな使用とサウンディングには定評がり、ワウペダルはライブ、スタジオ共に使用します。

リッチー・ブラックモア

リッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)
Ritchie Blackmore

 ジミ・ヘンドリックスに多大な影響を受け、そのアクロバティックな側面を受け継いだギタリストの一人に、ディープパープルやレインボーで活躍したリッチー・ブラックモアがいます。

 彼はストラトキャスターの唯一の弱点とも言える出力不足を、ピックアップを高出力のシェクター製クオーター・パウンドに交換することで補い、ハードロックにも十分通用することを証明して見せました。

 また"速弾きの王者"と言われているイングヴェイ・マルムスティーンもリッチーからの影響を認めているほど、ストラトキャスターでクラシカルな速弾きスタイルを広めた元祖です。

リッチー・ブラックモア

スティーヴィー・レイヴォーン

スティーヴィー・レイボーン(Stevie Ray Vaughan)
Stevie Ray Vaughan

 フュージョン系やブルース系、ソウル系のギタリストの中にもストラトキャスターを愛用する者が増えました。

 ブルース系ギタリストではバディガイやロバートクレイ、スティーヴィー・レイヴォーンなどが有名なストラト愛用者です。スティーヴィー・レイヴォーンはジミ・ヘンドリックスのストラトプレイをさらに洗練させ、ギターの持つポテンシャルを最大限に引き出すことが出来る稀有なギタリストであった。素晴らしい演奏で多くのストラトファンを魅了しました。

スティーヴィー・レイヴォーン

こうしてストラトキャスターはソリッドボディ・エレキギターの定番中の定番として、その地位を不動のものとします。

その他の主なストラト・ギタリスト

現代のストラト・ギタリスト

ジョン・メイヤー(johnmayer)
John Mayer

 21世紀に入りエリック・クラプトンに認められ「神の息子」と呼ばれる若きギタリストが登場しました。ジョン・メイヤーという名のギタリストです。偉大なストラト・ギタリスト同様、歌もギター・プレイもスティーヴィー・レイボーンを現代流に進化させたようなスタイルで多くの人々を魅了しており、シンガーソングライターとしても秀でているが、ジョン・メイヤー・トリオとして3ピースでのライブを収録した「トライ!ライヴ・イン・コンサート」を聞けばその素晴らしいストラト・サウンドが聞くことができます。

 またレッドホットチリペッパーズを脱退し一時期はホームレス状態であったジョン・フルシアンテがアルバム「カリフォルニケイション」(99年)からバンドに復帰し、それ以降はストラトキャスターで神がかったギタープレイを披露しています。