カールヘフナー(Karl Höfner)

[記事公開日]2013/8/15 [最終更新日]2015/8/3
[編集者]神崎聡

Karl Hofner 500-1 バイオリンベース:500-1

カールヘフナー (Karl Höfner GmbH & Co. KG) はヴァイオリンやチェロ、コントラバスなどからエレクトリックベース、エレキギターに至るまで様々な弦楽器を製造しているドイツ最大の老舗楽器メーカー。1887年ドイツのシェーンバッハにヴァイオリン製作のマイスターであったカールへフナーによって創設、その後ドイツ最大の弦楽器製作所となります(現在は南ドイツのバイエルン州にあるハーゲナウという小さな町に存在します)。現在はハイエンド・モデルはハーゲナウで製造するものの、廉価版モデルについては中国・北京で製造されています。

カールヘフナーの主な製品

カールヘフナーが一躍その名を世に知らしめる契機となったのがポール・マッカートニーです。1961年からバイオリン型ベースギター「500-1」を弾き始めたことから「ビートルズ・ベース」と呼ばれ、以来ポールのトレードマークとなり、世界中のトッププロベーシストに愛用され今日までエレキベースのアイコンの一つとなっています。

500/1

500-1

ボディ全面がスプルース材、サイド・バックにカエデ材(現在はフレイム・メイプル)、ネックにもカエデを使用、ホロウ・ボディのショートスケール・エレキベースです。トーンスイッチ及びピックアップセレクターによってシンプルな見た目とは裏腹に多彩なサウンドメイキングが可能となっています。発売当初はステイプル・ピックアップを、後にバー・ブレイド・ピックアップに変更されています。

ビンテージの 500/1 は現在も中古市場で高値で取引されますが、北京で製造された廉価版 HCT500/1 がコンテンポラリー・シリーズとして、HCT500/1 よりさらにリーズナブルな Icon(B-BASS Icon Series) がラインナップされています。


Paul McCartney teaches bass

CLUB 40

hofner-club-40 ヘフナー120周年にあわせて、オリジナル・スペックで再現されたCLUB 40

CLUB 40 は 500/1 と並んで評価の高いヘフナーのギターで、ジョンレノンがビートルズのデビュー前に使用していたホロウ・ボディのセミアコースティックギターです。現在は現代的音楽シーンにあわせてスペックに変更が加えられています。2007年にはピックガードに「John Lennon」とサインが刻印された限定復刻モデルが発表され、「楽器フェア2007」に展示出品されました。

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