MONSTER CABLE(モンスターケーブル)のギターシールド

[記事公開日]2014/10/6 [最終更新日]2016/12/4
[編集者]神崎聡

MONSTER CABLE(モンスターケーブル)

モンスターケーブルは1978年、物理学者だった「ノエル・リー」によって創立されました。モンスター社は当時、原音の変化や外来ノイズに頭を抱えていたプロギタリスト達のニーズに応え、プロユースの「ハイエンドオーディオケーブル」の取り扱いを始めました。それが功を奏し、高級ケーブルブランドとしての地位を確立することになります。

モンスター社の製品は現場で酷使されてもビクともしない「耐久性」を誇り、全体的に「フラット」な音質が特徴です。モンスターケーブルと言えば「音が太い」というイメージがあるかもしれませんが、実際は各モデルが個性を保ちつつも、限りなくフラットに近い音質特性を持っています。

また、同社のモデルには「マルチゲージネットワーク構造」という「特許構造」が採用されており、他社には真似のできない「音圧」を確保しています。高級ケーブルブランドらしい拘りが、プロをはじめ、世界中のギタリストに愛用されているのです。

特許構造・マルチゲージネットワーク構造について

multi-gauge-wire-network引用元:株式会社オールアクセス

モンスターケーブルの最上位モデルである「STUDIO PRO 2000」及び「MONSTER ACOUSTIC」は、3本の芯線からなる「3Way マルチゲージネットワーク構造」を採用しています。

シールドケーブルは「単芯」あるいは「2芯」が一般的ですが、これらは周波数毎に「伝達速度が異なる」という物理的問題を抱えています。ピックアップから作り出された信号がシールドケーブルを通ってアンプ回路に流れていく訳ですが、送られてきた信号は低音域から高音域まで、順不同に到着するようになっています。順番に関わりなく、バラバラの状態で流れていくため、密度のないスカスカの音声信号がアンプ回路に入っていくことになります。

3Wayマルチゲージネットワーク構造は、「低音用」、「中音用」、「高音用」といった「3本の芯線」を使用することにより、「伝達速度を統一」することを可能にしました。専用の芯線を通ることにより、ピックアップから作り出された低音から高音までの信号が「同じ速度」で流れ、「同じタイミング」でアンプ回路に到着するようになっています。これにより、密度の高い音声信号をアンプ回路に送ることができます。

一般的なシールドケーブルが小さな信号を超高速で打ち出す「マシンガン」だとしたら、3Wayマルチゲージネットワーク構造のシールドは、「巨大な一塊の信号」を高速で打ち出す「バズーカ」のようなもの。モンスターケーブル特有の「太い音」を作り出している秘密は、この特許構造にあるのです。

モンスターケーブル社はこの構造による、各周波数帯域の遅延を抑制する機能を、通称として「タイムコレクト」と呼称。耐久性と柔軟性を両立させるデュラフレックス製ジャケット、ケーブル自体が出すノイズを抑制する「IsoTec」テクノロジーなどとともに、同社の音質と耐久性における強いこだわりを表す象徴的な機能となっています。

ギター用ケーブルの主なラインナップ

定番のMONSTER ROCK、ベース用のMONSTER BASSを中心に、用途別に様々なラインナップが用意されています。

MONSTER ROCK

MONSTER ROCK M ROCK-21A M ROCK-21A

モンスターケーブルの定番モデルといえば「MONSTER ROCK」です。2Way マルチゲージネットワーク構造を採用。音質的には「中音成分」が強く、耳に痛くない絶妙な量の「超高音成分」が音抜けの良いサウンドを実現しています。レスポンスの速さも素晴らしく、名称通りロックサウンドと相性抜群のシールドケーブルです。

とはいえ、MONSTER ROCKは同社モデルの中でも、最もフラットに近い特性を持っています。モンスター特有の密度と太さを兼ね備えながらも、素直で扱いやすいサウンドに仕上がっています。初めてのハイエンドシールドケーブルとしても良いでしょう。シールド選びで迷ったら、まずはこれを試してみましょう。

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MONSTER BASS

MONSTER BASS

モンスターケーブルの中で唯一、ベーシスト向けに作られたモデルが「MONSTER BASS」です。非常に「低音成分」が多く、太くてゴリゴリとしたサウンドが特徴です。「中音域」は押さえられ気味なので、音質特性的には「ドンシャリ」傾向にあるモデルと言えます。

ちなみに、MONSTER BASSはRed Hot Chill Peppersのベーシストである「フリー」が愛用していることで知られています。彼のファンはもちろん、ゴリゴリ系のベースサウンドを鳴らしたい方は、一度試してみることをオススメします。

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STUDIO PRO 2000

STUDIO PRO 2000

かつて存在したSTUDIO PRO 1000のアップグレード版として登場した、同社のフラッグシップモデル。内部構造には3層のマルチゲージ・ワイヤー・ネットワークを使用。解像度と音圧に非常に優れていながら、音質変化は最小限にとどめ、楽器本来の信号をそのまま伝達することに重きが置かれています。名称通り、音質的にはレコーディングクオリティを目指したものですが、ジャック部分にも耐久性の高いものを使用。ライヴでもその完成度の高さをいかんなく発揮できるでしょう。

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PERFORMER 600

PERFORMER 600

モンスターケーブルのラインナップの中では中位に位置するこのモデル。ROCKやBASSと同じく、ハイとローに分かれた2層のマルチゲージ・ワイヤー・ネットワークが使用されています。名称通り、ライヴでの使用を主にターゲットとして開発されており、そのレスポンスの速さは特に魅力。中位モデルとはいえ2層のマルチゲージであることから、やはり通常のシールドを凌ぐ音圧と存在感を持っていながら、価格もリーズナブル。幅広い層にお奨めできる優秀なケーブルとなりました。

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MONSTER ACOUSTIC

MONSTER ACOUSTIC

モンスター史上初のアコースティック用ケーブル。エレクトリックギター以上に繊細な信号の伝達を要求されるアコースティック用に開発されているだけあって、ハイエンドモデルに準じた高価なものとなっています。内部構造は3層マルチゲージ・ワイヤー・ネットワークによるタイムコレクト機能を搭載。ハイ、ミッド、ローのそれぞれの内部線材がエレキ用に比べ、より繊細な高域を伝達できるように、アコースティック用に選別されています。

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MONSTER CLASSIC

MONSTER CLASSIC

モンスターケーブルのシールドケーブル作りにおける哲学を継承しながら、大幅に価格を落とした下位モデルがこの「CLASSIC」になります。内部構造はマルチゲージ・ワイヤーではない、通常のケーブルと同じ構造ではありますが、ケーブルにはデュラフレックス製ジャケットを採用し、ジャック部には信号伝達に優れたニッケルメッキを施すなど、同社のこだわりが随所に見て取れる一品となっています。価格帯的には始めたての初心者にも手が届きやすいのはありがたいところでしょう。

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