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Gretsch G6120 Nashbille

Gretsch G6120 Nashbille

「グレッチ・G6120ナッシュビル」は、数あるグレッチギターのラインナップの中でも最も象徴的なギターです。ラインナップには「ナッシュビル」という名称が冠されないモデルもありますが、G6120の愛称として「ナッシュビル」が浸透しています。

など、グレッチには素晴らしいモデルが他にもありますが、フェンダーとギブソンに押されて売り上げが低迷していた頃、グレッチ社再興の神風となったのは、ナッシュビルをトレードマークにして大成功したブライアン・セッツアー氏であり、当時から現在に至るまでほぼ一貫してナッシュビルを愛用しています。以下、ナッシュビルを語る上では必ずと言っていい程ブライアン・セッツアー氏の話題が出てきます。

とはいえ本来ナッシュビルは故チェット・アスキンス氏のシグネイチャーモデルとして、氏とグレッチ社の共同開発で誕生しました。ナッシュビルの基本カラーとなるオレンジは、今なおこのモデルを象徴するカラーとして愛されています。

G6120ナッシュビルの特徴

アコギから持ち替えても違和感の少ない16インチボディ

g6120-body

適度な厚みがあり幅16インチというボディのサイズ感はアコギに極めて近く、アコギから持ち替えても比較的違和感無く演奏できます。またコードが美しく響くため、コードプレイが主体のプレイヤーやギターボーカルに愛用される事も多くあります。

シンプルなセッティングこそ映えるギター

エフェクターを使用すると豊かな倍音が失われてしまったり、また逆に倍音が仇になってハウリングが起きてしまったりするため、このナッシュビルに限らず「グレッチはエフェクターの乗りが悪い」と言われます。しかしグレッチの愛用者に言わせればむしろエフェクターなど邪道で、ブライアン・セッツアー氏のセッティングが「フェンダーのベースマンにナッシュビルを直結」だということもあり、「アンプ直」こそがグレッチの正しい使い方だとされています。

ですからアンプの選択と、そのセッティングをいかに追い込むか、この二つがサウンドメイキングのポイントになります。現代の音楽で使用するならば、歪みはクランチかオーバードライブまでが推奨されますが、ナッシュビルの真価を発揮しようと思ったら必ず真空管アンプを試して下さい。グレッチに限っては、アンプがトランジスタか真空管かでサウンドの評価自体が変わる事も少なくありません。

特徴的な「トレッスルブレーシング」

ナッシュビルのヴィンテージ市場でもっとも人気の高いモデルが、ブライアン・セッツアー氏が愛用することで知られる1959年製です。若かりし頃のブライアン・セッツアー氏は当時人気のなかった1959年製のナッシュビルを、100ドルで購入したと言います。楽器の価値を決めるのは品質や音だけではないことを象徴していますね。
しかしこの年のモデルは楽器としても特徴的で、バック側のブレーシングを排しトップとバックを柱で支える形式の「トレッスルブレーシング」が採用されています。この仕様は59年と60年の2年間しか生産されていません。人気の高いヴィンテージの使用だということで、現代のG6120では多くのモデルでこのトレッスルブレーシングが採用されています。

G6120ナッシュビルのラインナップと主な愛用ギタリスト

現在のナッシュビルは、チェット・アトキンス氏やブライアン・セッツアー氏などのシグネイチャーモデルとしてリリースされています。ここでは、名を冠しているプレイヤーとそのシグネイチャーモデルとを並べて紹介して行きます。

チェット・アトキンス(Chester Burton Atkins、1924-2001)

カントリーを基調としたプレイスタイルながらジャズやブルースも吸収、故ジョージ・ハリスン氏やスティーヴ・ハウ氏などロックギタリストにも多大な影響を及ぼした、「ミスター・ギター」の異名を取るギャロッピングの名手。グレッチの歴史はアトキンス氏なしには語る事ができません。

ナッシュビルは本来、氏のシグネイチャーモデルとして登場しました。現在でも氏の名を冠した6120が「Chet Atkins Hollow Body」として、

  • ラッカーフィニッシュ&1Pメイプルトップ、トレッスルブレイシング採用
  • TVジョーンズピックアップ搭載
  • 50年代中期装いを再現し、ダイナソニックピックアップ搭載
  • 1962年ダブルカッタウェイモデルを再現

などいろいろなバリエーションでリリースされています。

G6120 Chet Atkins Hollow Body G6120 Chet Atkins Hollow Body

数あるG6120ナッシュビルシリーズを代表するスペックを装備した現代の標準仕様として、「G6120 Chet Atkins Hollow Body」がリリースされています。

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エディ・コクラン(Edward Ray Cochran, 1938-1960)

かのブライアン・セッツアー氏も心酔しているロカビリー奏者であり、ロックンロール草創期に活躍した大スターの一人。21歳という若さで事故により他界したのが惜しまれます。代表曲「Summertime blues」「Something else」「C’mon everybody」などは今なおカバーされるナンバーです。

氏は当時としては珍しく、自らのグレッチをカスタマイズしていました。エディ・コクランシグネイチャーモデルは、当時のスペックを可能な限り再現しています。

G6120EC Eddie Cochran Signature Hollow Body

G6120EC Eddie Cochran Signature Hollow Body

フロントにP-90タイプ、リアにダイナソニックピックアップを搭載し、ピックガードが透明なのが大きな特徴です。

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ブライアン・セッツアー(Brian Setzer、1959 – )

ストレイ・キャッツ、ブライアン・セッツァー・オーケストラを率い、現在グレッチが最も似合う男として余りにも有名なギタープレイヤーでありボーカリスト。布袋寅泰氏と親交が深く、布袋氏、Char氏を交えた“三大ギタリスト”の競演を果たしています。グレッチとの出会いは、当時グレッチ社が落ち目で100ドルで買えたからだったとか。

氏のシグネイチャーナッシュビルは、大きく2タイプがリリースされています。

G6120 Brian Setzer Nashville

G6120 Brian Setzer Nashville上から:G6120SSL with TV Jones、G6120SSL、G6120SSU

二つのボリュームノブがサイコロ状のものに交換されているのがルックス上の大きなポイントです。トレッスルブレーシングを採用し、シュパーゼル社製ロッキングチューナーとTVジョーンズピックアップを搭載しており、ラッカーフィニッシュとウレタンフィニッシュに別れます。

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G6120 Brian Setzer Hot Rod

G6120 Brian Setzer Hot Rod

コントロール系をマスターボリュームとピックアップセレクタのみに絞った、よりストレートなサウンドを志向するスタイルのギターです。ボディが若干薄くなっているのも特徴。ブライアン・セッツアーモデルのTVジョーンズピックアップを搭載しているG6120SHと、Vジョーンズクラシックピックアップを搭載しているG6120TVの二つがリリースされています。

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