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グレッチ ホワイトファルコン(Whitefalcon)

グレッチ・ホワイトファルコン 左から:G6136T、G6136CST、G6136DS

グレッチのホワイトファルコン G6136 は世界一美しいギターとも称される逸品のエレキギターです。美しい純白から、適度にあせて味のあるクリーム色まで、白のルックスで人々を魅了してきました。グレッチの中でも最も高価で、最上位機種のギターです。

ゴージャスなゴールドパーツ、眩いばかりのホワイト・フィニッシュ、Vシェイプのファルコン・ヘッドなど、細部にまで芸術的なこだわりを持って作られたパーツには神々しさすら感じられるでしょう。ゴールドパーツはくすんでしまったり、メッキがはげてしまったりすることもありますが、それもまた渋く、わざとエイジングする人もいるほど。豪華絢爛なヴィジュアルだけでなく、その独特のサウンドに多くのギタリストが魅せられました。

ホワイトファルコンの特徴

美観への強いこだわり

ホワイトファルコンのゴールドパーツゴールドパーツ

フルアコのホワイトファルコン(及びセミアコのホワイトペンギン)が「最も美しい」と言われるのは、古き良きアメリカの高級車キャデラックを思わせる、意匠を凝らした外観によります。このシリーズだけの「Vシェイプヘッド」によって、シルエットだけでもホワイトファルコンだと判別できます。

金属パーツはピックアップからネジに至るまで徹底してゴールドで、ペグはボディやネックのバインディング、トラスロッドカバー、ヘッドのブランドロゴにはゴールドのラメがちりばめられており、ゴージャスな雰囲気が演出されています。コントロールノブには設定の目安になる赤いドットが打ってあり、可愛らしさも感じさせます。

ゴールドのビグズビーが搭載されるのが標準ですが、トレモロレスモデルのテールピースは「キャデラックテールピース」と呼ばれる、アメリカの高級車キャデラックで使われていたエンブレムをかたどった、このシリーズ専用のデザインのものが採用されています。

17インチボディが力強く主張する、グレッチの「あの音」

グレッチのフルアコモデルは共通してメイプルボディ/ネック、エボニー指板という仕様です。ボディ形状とピックアップのバリエーションによって、モデルごとのサウンドキャラクターが付けられていますが、その全てがきれいに減衰するサスティンによってコードが美しく響くよう方向づけられており、カントリー、ウェスタン、ロカビリーに特化しています。
ホワイトファルコンは、カントリージェントルマンと同じ17インチ(432mm)サイズでありながら、さらに厚みも2.75インチ(70mm)あり、グレッチのラインナップ内では最大のボディサイズです。それだけ力強い鳴りと甘いトーンが得られますが、そのぶん弾きこなすのにはなかなか大変だと言われます。
現在ではややサイズダウンしたモデルもリリースされており、バリエーションが豊富になっています。

ホワイトペンギンとの違い

ホワイトファルコンとホワイトペンギン 上:ホワイトファルコン G6136T、下:ホワイトペンギン G6134

ホワイトファルコンと並んで「最も美しいギター」と称されるホワイトペンギンはデザイン的に多くの共通点がありますが、ホワイトペンギンはジェットシリーズと同様の小振りなボディサイズで、マホガニーのセミホロウボディとなっており、タイトかつファットなトーンになっています。

ホワイトファルコンのラインナップ

G6136ホワイトファルコンはその名の通りホワイトのフィニッシュが特徴ですが、モデルごとに

  • 真新しさを感じさせる純粋な「ホワイト」ウレタンフィニッシュ
  • 経年変化を思わせる「ヴィンテージ・ホワイト」ラッカーフィニッシュ

の二つが決められています。またブラックのフィニッシュでゴールドパーツの「ブラックファルコン」、シルバーパーツの「シルバーファルコン」といった派生モデルもあります。

トレモロレスモデルには特徴的な「キャデラックテールピース」が、ビグズビー搭載モデルにもテールピースのデザインにはバリエーションがあります。またブリッジにはシビアなオクターブ調整を道具を使わずにできる「シンクロソニック・ブリッジ」と、弦の間隔を調整して弦をピックアップのポールピース上に合わせたりプレイヤビリティを自分に合わせたりできる「スペースコントロール・ブリッジ」の二つがあります。

サウンドの要となるピックアップには、

  • シングルコイルの「ダイナソニック」
  • グレッチの代表的ハムバッカー「フィルタートロン」
  • 高級ハムバッカー「TVジョーンズ」

の3種があります。

特徴である大きなボディサイズを縮小したモデル、ダブルカッタウェイモデルもラインナップされています。

トレモロレスモデル:G6136DS White Falcon

G6136DS White Falcon

  • ホワイトフィニッシュ
  • ダイナソニックピックアップ
  • シンクロソニック・ブリッジ
  • キャデラックテールピース

ヘッドに縦に配置されたブランドロゴが外観上の大きな特徴になっています。

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ホワイトフィニッシュ

ホワイトフィニッシュのホワイトファルコン 上:G6136T White Falcon、下:G6136DC White Falcon Double Cutaway

ウレタンホワイトフィニッシュのホワイトファルコンには、

  • シングルカッタウェイ(G6136T White Falcon)
  • ダブルカッタウェイ(G6136DC White Falcon Double Cutaway)

の二つがラインナップされています。

  • 17インチの大型ボディにビグズビー搭載
  • 6弦側に配置される「サムネイル」指板インレイ
  • フィルタートロンピックアップ
  • スペースコントロール・ブリッジ
  • 2ヴォリューム、マスターヴォリューム
  • 3種類のトーンを切り替えるマスタートーンスイッチ

が共通スペックですが、ダブルカッタウェイモデルは

  • 薄型(2インチ)ボディ
  • スタンバイスイッチ(音を出なくする)

という特徴が追加されています。

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ヴィンテージ・ホワイトフィニッシュ

ヴィンテージ・ホワイトフィニッシュのホワイトファルコン 上:G6136TLDS White Falcon、下:G6136TLTV White Falcon

ラッカーのヴィンテージ・ホワイトフィニッシュのモデルには細かな仕様の違いがあります。

G6136TLDS White Falcon

  • 高級感のある「ハンプ・ボックス」指板インレイ
  • ダイナソニックピックアップ
  • シンクロソニック・ブリッジ
  • 2ヴォルイーム、1トーン、マスターヴォリューム

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G6136TLTV White Falcon

  • 6弦側に配置される「サムネイル」指板インレイ
  • TVジョーンズ・クラシックピックアップ
  • ギブソンのものに近い「アジャストマチック・ブリッジ」
  • 3種類のトーンを切り替えるマスタートーンスイッチ

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ボディをサイズダウンしたもの

FSR(ファクトリースペシャルラン=限定版)モデルとして、ボディサイズを抑えて弾きやすくしたホワイオファルコンがリリースされています。

G6136T-FSR Falcon Jr.

g6136t_fsr_falcon_jr

ボディサイズをG6120と同様の16インチに、弦長をミディアムスケールにサイズダウンしたG6136Tです。パーツや電装系はそのまま引き継ぎながら、ヘッドに縦に配置されたブランドロゴと指板のハンプボックス・インレによってさらなる高級感が演出されています。

G7594 JR FSR White Falcon Jr. Double Cutaway

ボディ幅を14インチにまで抑えたダブルカッタウェイモデルです。指板にはブロックインレイが配置されており異彩を放っています。
操作系は2ヴォリューム、1トーン、マスターヴォリューム、セレクタスイッチで、スタンバイスイッチは搭載されていません。

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ホワイトファルコンの主な使用ギタリスト


Neil Young – Ohio (Live at Farm Aid 25)

ニール・ヤングは1960年製など数本のホワイト・ファルコンを所有し、バッファロー・スプリングフィールド時代後期の1968年頃から使い始めていました。その後、スティーヴン・スティルス、グラハム・ナッシュ、デヴィッド・クロスビーらと組んだCSN&Yにおいてもそのサウンドを聴かせており、名盤『デジャ・ヴ』などで体験できます。

ヤングと同じく、スティーヴン・スティルスもホワイトファルコンの愛用者です。 CSN&Y 『デジャ・ヴ』のほか、同バンド解散後に組んだマナサスでも使用され、特に1st、2ndでそのサウンドが聴ける。近年発売されたマナサスのライブDVD 『ベスト・オブ・ミュージック・ラーデン』でも、フェンダーのアンプ群を背に、ホワイト・ファルコンを抱えてカントリー・フレーバー溢れるリックを披露しています。

グレッチ・ギターの愛用者として、またネオ・ロカビリー・ブームの火付け役としても有名なブライアン・セッツァーもホワイトファルコンを使っています。 アルバムで使われたかどうかの確証はありませんが、1992年に発売されたストレイキャッツの『CHOO CHOO HOT FISH』のジャケットで、1956年製のホワイトファルコンを持つセッツァーを見ることができます。

ジョン・フルシアンテ(John Anthony Frusciante、1970-)

「レッチリ」ことRed Hot Chili Peppersでフルシアンテ氏が演奏するホワトファルコンは腰よりも低く構えられ、ブライアン・セッツァー氏のグレッチとは全く違う楽器のような印象すら受けます。やはりコードの美しい響きを印象づけたい曲に使用されることが多いですが、フルシアンテ氏はこのホワイトファルコンでギシャギシャに歪ませることもあります。
ジョン・フルシアンテ