エレキギターの総合情報サイト

トレモロ・エフェクターについて

トレモロ・エフェクター

トレモロとは、「音量を周期的に変化させる」モジュレーション系エフェクターのことで、ジャズやバラード、サーフミュージックで使用されることが多いです。一定周期で音量が上がったり下がったりするので、「音が断続的」に聴こえるのが特徴です。設定次第ではマシンガンのようなサウンドを作ることもできます。


「Sonomaic のエフェクターをギター博士が弾いてみた」より、トレモロ Palmetto 3 の演奏

トレモロ・エフェクターの基本操作

トレモロのコントロールツマミは、

  • RATE、SPEED:周期の速さを調整するツマミ
  • DEPTH、WIDTH:変化する音量を調整するツマミ

といった2種類があります。上述のように、トレモロは音量を変化させるだけのエフェクターなので、操作するツマミも比較的少ないのが特徴です。RATEを上げていくと音量変化の周期が速くなり、DEPTHを上げると変化する音量の幅が大きくなっていきます。

トレモロはどんな時使うペダル?

トレモロは主に「単音弾き」や「コードストローク」で使うのが効果的です。断続的なサウンドを作り出すエフェクターなので、細かいギタープレイには向いていません。全音符の単音弾きやコードストロークで踏み、音量の変化を利用してリズムを作りだすのが良いでしょう。

フェンダーアンプなど、ギターアンプによっては標準でついていることも

Fender Twin ReverbFender Twin Reverb

トレモロを標準搭載しているギターアンプもあります。代表的なのがフェンダー社の「Twin Reverb」です。Twin ReverbにはSPEEDとINTENSITYというツマミがあり、これらを調整して音の揺れ加減を決めます。

他にはVOXの代表的機種、「AC30」にもトレモロが標準搭載されています。VOX特有の中音域に癖があるブリティッシュトーンが好きで、尚且つアンプのトレモロを使いたいという方にオススメです。

トレモロとビブラートの違い

ストラトキャスターのトレモロアームストラトキャスターのトレモロアーム

トレモロに良く似たエフェクターといえばビブラートです。「この二つは同じエフェクターなのですか?」という質問がよく挙がりますが、結論から言えば「別物」です。
まず、トレモロは音量を周期的に変化させて断続的なサウンドを作るエフェクターです。それに対してビブラートは、「音を震わせるエフェクター」です。音量を変化させる訳ではなく、「音程を変化させる」のがビブラートなのです。

ちなみに、ストラトキャスターなどには「トレモロアーム」がついていますが、やっていることはビブラートと同じです。

トレモロを使った有名ギタリスト

ケヴィン・シールズ

My bloody Valentine「Sometimes」

シューゲイザーというジャンルを世に広めたバンドといえばマイブラッディバレンタインです。同バンドのギタリストである「ケヴィン・シールズ」は、深いリバーブとディストーションにトレモロを加え、「浮遊感のある轟音サウンド」を作り出していました。

不安定で強烈なノイズサウンドがシューゲイザーというジャンルの代名詞にもなり、後続バンドに多大な影響を与えています。ちなみに、ケヴィンはジャズマスターやジャガーに搭載されているトレモロアームを主に使いますが、楽曲によっては BOSSのTR-2 を使っているようです。
ケヴィン・シールズ

トレモロの種類

トレモロには種類がありませんが、強いて言えば「トレモロ+α」の機能を搭載しているモデルがあります。例えば、「トレモロ+リバーブ」、「トレモロ+コーラス」といった具合に、トレモロ以外のエフェクトを搭載し、それぞれ独立したコントロールを持ったペダルも販売されています。

定番トレモロ

BOSS TR-2

BOSS TR-2

TR-2の特徴といえばトレモロの波形を細かく調整できるWAVEツマミです。左に回すと優しいレトロ風な揺れ方に、右に回すと音の途切れが目立つマシンガンサウンドになっていきます。

WAVE以外のツマミはRATEとDEPTHといった基本的なコントロールツマミです。操作性も良いので、トレモロ入門に最適の一台と呼べるでしょう。

BOSS TR-2 – Supernice!エフェクター


格安トレモロ

MOOER Trelicopter

MOOER Trelicopter

格安ペダルでお馴染み、MOOERからは黒いボディが特徴のTrelicopter(トレリコプター)が販売されています。サウンドはレトロ寄りでとても使いやすいペダルです。非常にリーズナブルな価格となっているため、ギターを始めたばかりの初心者も気軽に試すことができるでしょう。

A MOOER Trelicopter を Amazon で探す


ハイエンドトレモロ

Wampler Pedals Latitude Deluxe

Wampler Pedals Latitude Deluxe

Latitude Deluxの特徴は入力部にアナログ回路を、パラメーターの調整にデジタル回路を使った「ハイブリット回路」です。アナログ特有の温かいトーンはそのままに、コントール部にデジタルを用いることで、より緻密な音作りが可能という訳です。
また、リアルタイムでSPEEDを調整できるタップテンポスイッチや、三種類の波形を選択できるトグルスイッチなど、ハイエンドペダルならではの機能が充実しているのも本機の特徴です。

Wampler Pedals Latitude Deluxe – Supernice!エフェクター


strymon FLINT

strymon FLINT

FLINTは「トレモロとリバーブ」を一台にまとめたハイエンドペダルです。本体右側がリバーブのコントロール、左側がトレモロのコントロールとなっています。エフェクト音は高音質ながらもレトロな感じで、ヴィンテージのフェンダーアンプに搭載されているトレモロとリバーブに近いサウンドです。

strymon FLINT – Supernice!エフェクター


おすすめトレモロ

Malekko Heavy Industry TREM

Malekko Heavy Industry TREM

Heavy Industry TREMは、手のひらサイズのコンパクトなボディにツマミが二つという非常にシンプルなトレモロペダルです。ノイズも少なく、モジュレーション系エフェクター特有の音痩せも、内部のボリュームコントロールツマミで改善することができます。サウンドは一言でいえば「現代的」で、音が断続的に途切れるタイプのトレモロペダルです。

Malekko Heavy Industry TREM – Supernice!エフェクター


Mr. Black Deluxe Plus

Mr. Black Deluxe Plus

Deluxe Plusは「スプリングリバーブ」と、ヴィンテージアンプに搭載されていた「バイアス変調トレモロ」を組み合わせたユニークなペダルです。バイアス変調トレモロとは60年代前期のギターアンプに搭載されていたトレモロシステムのことで、アンプの出力自体を周期的に変化させ、音の揺らぎを得るというものです。
そんなトレモロを再現したのがDeluxe Plusで、ヴィンテージアンプを鳴らしたようなレトロなサウンドが特徴です。ヤシの木をデザインしたボディは、サーフミュージックを意識しているのは間違いありません。

Mr. Black Deluxe Plus – Supernice!エフェクター

トレモロの接続順

トレモロはモジュレーション系エフェクターなので、歪み系エフェクターと空間系エフェクターの間に繋ぐようにします。オーバードライブの後段、ディレイの前段と覚えておきましょう。

トレモロ・エフェクター一覧 – Supernice!エフェクター