エレキギターの総合情報サイト

ヌーノ・ベッテンコートの使用機材やギタープレイの特徴

ヌーノ・ベッテンコート(Nuno Duarte Gil Mendes Bettencourt)はエクストリームのギタリスト、ソロプロジェクトでも活躍するギタリスト。
テクニカルかつグルーヴ感溢れるギタープレイが特徴的で、その卓越したテクニックからスタジオミュージシャンとしても活動。ジャネットジャクソンの「Black cat」や2009年頃には世界の歌姫リアーナのツアーにも参加していて、サポートでもヌーノの存在感とオリジナリティー溢れるギターを披露。日本でも 2006年 発売の嵐のアルバム『ARASHI』収録曲「ランナウェイ・トレイン」のギターを担当。ボストン・レッドソックスに所属松坂大輔のテーマ曲「ジャイロボール」の製作にも参加(この楽曲は『ミュージック・フロム・ザ・マウンド』に収録)するなど、幅広い活動を行っています。

ヌーノ・ベッテンコート:Biography

1966年9月20日 ポルトガル アゾレス諸島 生

10人の多い兄弟の末っ子として産まれ、4歳の時にアメリカ、ボストンに移住。
音楽が溢れている家庭に育ち、10歳くらいの頃からピアノ、ドラム、ベースをはじめ、14歳の時にギターに目覚める。
高校にはほとんど行かず、ギターの練習に明け暮れ、急激な成長を見せ、85年にエクストリームのメンバーとして活動開始。
その後86,87年とボストン・ミュージック・アワードの最優秀ハード・ロック/ヘヴィ・メタル・アクトを2年連続で受賞し、89年アルバム『エクストリーム』でデビュー。
90年はじめには “More Than Words”でBillboard’s Hot 100にて全米1位を獲得。

ヌーノ・ベッテンコート:ギタープレイの特徴

リズムプレイ

ヌーノのギタープレイで特に評価されているのが、卓越したグルーヴ感。
もともとドラムから楽器をはじめ、ベース、そしてギターを手にするという流れも理由になっているのか、まるで打楽器のようなリズムの取り方(音のタメ/瞬発力、粒立ち、そしてダイナミクス)・ファンクに精通するような独特のグルーヴ感を持ち合わせた、リズムにおいて個性の強いギタリストです。

ソロ活動では歌唱力もさることながら、全パートをレコーディングするほどのマルチミュージシャンであり、そのリズム感はどの楽器でも感じられます。
曲中で16分を感じてリズムを取るため、随所にその躍動感や、臨場感が感じられます。
アンサンブルとしてのギターについても優れていて、プロミュージシャンも憧れるような所謂「ミュージシャンズミュージシャン」の地位を確立しました。


Extreme – Decadence Dance

ソロプレイ

リズムの項目と同様、どちらかというと理論を重んじるよりも、感覚的な感情溢れるソロが特徴的です。
チョーキングやビヴラートも繊細で、非常にテクニカルでスリリングなプレイも特徴的です。これは彼が公言している通りエドワード・ヴァン・ヘイレンからの影響というのも納得出来ます。
初期の頃は割と教則的なフレーズで様々なテクニックを織り込んだプレイが多かったのですが、ソロ活動が増えた頃から近年ではギターで歌う事を重視しているかのようなプレイに変化しているようです。

アコースティックギターの演奏能力

エクストリーム時代の名曲「Midnight express」でもみられるようにパーカッシブなアコーステッィクギターの演奏も特徴の一つ。16分の高速ピッキング粒立ちもアコースティックでは特に顕著で、その素晴らしさを再確認できます。その中でテンションを多用したコードワーク、クオリティの高さを感じる事ができます。
名曲「More Than Words」でも秀逸なリズムワーク、コードワークが窺い知れます。


Extreme – More Than Words

作曲能力

さらにギタープレイだけではなく、作曲能力も非常に高いことも評価されています。
もともとメタル・ハードロック畑のギタリストですが、キャッチーで誰もが聴きやすい曲、非常にポップな楽曲、流れが美しく繊細なコード進行、テンションコードの入れ方も得意としています。

「Dramagods」ではボーカルを大切にしたアレンジとなっているにも関わらず、ギターのみではなく各楽器に胸を打たれる素晴らしい作品となっています。

ヌーノ・ベッテンコートの使用機材

Washburn N4

washburn-n4

ヌーノが長年に渡って使用しているギターが Washburn の N4。
さらにヌーノサウンドに欠かせないのがどのモデルにも起用しているピックアップ「L−500」。
ハムバッカーですがシングルコイルのような煌びやかでブライトなハイゲインサウンドを得られる、出力/音圧ともトップクラスのピックアップです。

ネックに関してはメイプルネックでそこまで細すぎず、ヌーノは手が大きくないようなので若干厚さも薄めです。
ヴァンヘイレンの影響からかトーンは排除してあります。
ボリュームノブの使い方としてクリーンやクランチサウンドを演奏するときも、エフェクター以外にも歪んだ状態からボリュームを絞りクランチ→クリーンサウンドとプレイします。
アームはついてますがエクストリーム再結成から使用せず外している場合も多々みられます。

使用アンプ

nb-king100

2012年、Randoll から自身初のシグネチャーモデル・アンプ「NB KING100」を制作、一般販売も行っています。

レトロなルックスとモーニング・ウィドズのマークが印象的なヘッドアンプは、オールチュブでマーシャルのようなハイゲインなアンプでありながら、音の重厚感もありクリーンも煌びやかなトーンを奏でるアンプ。

現在のヌーノの武器の一つとなっています。

使用エフェクター

boss-oc2既に生産修了となったBOSS OC-2 を使用

フランジャー・フェイザーなど様々なエフェクトを使用しますが、特に印象的なのがリフにオクターバーをかけるプレイ。
半音下げチューニングの楽曲が多い中、オクターバーをかけて単音リフを弾く事によって、さらに重く独特なサウンドが得られます。
最近では特に気に入っているようで多用していますが、ヌーノの技術とサウンド、さらにこのオクターバーが加わる事で圧倒的なヘビーサウンドとなります。
しかしこれをヘビーな曲だけでなくキャッチーな曲と合わせるなどバランス良く使用しています。

ギターピック

Grover Allman のギターピックを使用しています。

オススメのCD

エクストリーム「pornograffitti」

pornograffitti

全13曲から構成され、大ヒットナンバー「モア・ザン・ワーズ」も収録。
傑作と呼び声高い名盤で2012年4月に東京と大阪で当アルバムの完全再現ライブも実現しました。
結成当時のバンドとしての勢い、ヌーノのタッピング、弦飛びやスウィープなど教則的フレーズも盛りだくさんの一枚です。
Dramagods 「LOVE」

Dramagods

Dramagods

Nuno Bettencourt ヌーノ・ベッテンコート(Vo, Gu)
Joe Pessia ジョー・ペッシア(Ba)
Steve Ferlazzo スティーヴ・フェルラッゾ(Key)
Kevin Figueiredo ケヴィン・フィグェリド(Ds)
から編成され、エクストリームとも違い、ジャンルでいうとグランジ系ともとれます。メロディーを重視したとてもキャッチーでロックなナンバーから、アコースティックなとても繊細なバラード、とにかく幅も広いです。レコーディング、ミックスも素晴らしく、ヌーノだけでなく各プレイヤーの秀逸さを確認できます。
特に11の「So’k」爽快かつロック、ヌーノのギターの繊細さも垣間見えておすすめです。