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ウェス・ボーランド(Wes Borland)

1975年2月7日生 アメリカのバンド、Limp Bizkitのギタリスト。

独特のギタープレイに加え、ライブでは全身にメイクをほどこしステージ上を動き回り・飛び回る非常にアクロバティックなパフォーマンスから、他のギタリストとは同じ枠に収められないほど特異な存在としても認知され、ファンだけではなくミュージシャンからも高い評価を獲得している、それがウェス・ボーランドです。

ギタリストとしての活動の他にもジャケットのデザインも手がけたり、得意な油絵によるアンプのペイント・全身メイクも自らが行ったりなど、音楽家であり芸術家という側面も持ち合わせています。
ギターアレンジにも絵で描いたような彩りと激しさ・爆発力がうかがえ、その中に繊細さも兼ね備えています。
作曲/アレンジ能力/プログラミング能力までも発揮され、またソロ活動も活発に行っており、ボーカルとしての歌唱力・パフォーマンスも確立され、その才能は非常に高く評されています。

私生活では大のペット好きで、いつもペットと一緒に過ごしているそう。特にウサギをこよなく愛し、ライブでは幻想的なウサギの置物を置く事もあります。性格も穏やかで気さくな人物だそうです。

Biography

Limp Bizkitのメンバーとして活動。初期からのメンバーですが、2001年に脱退、2004年に復帰。しかし2006年に再脱退し(ブラック・ライト・バーンズへ加入)、2009年に再び復帰しています。
Limp Bizkit以外にもフロント・マンを務める Big Dumb Face、Eat The Day、Black Light Burns、サポートとしてはマリリン・マンソン、で活動。
2008年3月30日東京ドームで行われたX JAPANの復活ライブ「攻撃再開 2008 I.V.〜破滅に向かって〜」に、ガンズ・アンド・ローゼスのリチャード・フォータスと共にスペシャルゲストとして出演。
また土屋アンナの楽曲「LUCY」にも参加。この作品では彼独特の変態的なプレイではなく爽快なビートで安定した演奏で楽しませてくれています。

ギタープレイの特徴

Limp Bizkitの楽曲では、オルタナティブ・メタル・グランジ系の音楽の醍醐味であるリフのループを多く聴くことができます。リフの発想も独創的で歪みの爆弾のような破壊力と、クリーンでは幻想的な世界観を表現。音圧的にも凄まじく非常にヌケのあるサウンドとなっています。
エフェクターを多用した独特な音質/ギターとは思えないような効果音的も彼のプレイの特徴の一つ。

アーム奏法も彼独自の手法を用いて、リフの中でもアームとグリスを駆使しまるでワーミーペダルなどを使用したかのような特殊的な効果を再現します。
ノイズもハーモニクスもリフやグルーヴに有効的に加えたリフが特徴。
ダウンストロークとの響きの違いからアップストロークを多用するなど、音に対して相当なこだわりを持っているのが分かります。

また、音価を非常に長くとる「タメにタメたギター」も特徴的です。リズムに対して前に前に進むではなく「音を長くとる」技術的に重いギターを弾く。速弾きをするようなギタリストではありませんが非常にスキルが高いギタリストと言えるでしょう。

これら特徴的な演奏が、Limp Bizkitの音源のクオリティー/バンドとしてのグルーヴの凄まじさに貢献していることは言うまでもありません。

また Limp Bizkit の他メンバーはヒップホップ色の強い格好にも関わらず一人全身メイクを施すなど特異な存在であり、バンドに深み/奥行きを与える存在となっています。ライブパフォーマンスの評価も高く、ドラムの台から非常に高さのあるジャンプをし、グルグル回ったり、ステージを動き回るアクティブなパフォーマンスはまさにトップアーティストという風格です。

使用機材

ギター

Yamaha CV820 WB

印象的なギターはこのヤマハのモデルではないでしょうか。ウエスらしい芸術性の高いギターで、ホロウボディー独特の音質が特徴。
ナット部分はレバーを回転する事でロック・解除が可能となっている珍しいタイプのものとなります。
ネックの太さもがっちりしており、ピックアップ出力のそれほど強くないウェスらしい芯があるサウンドが得られます。
残念ながらこのシグネイチャーモデルは日本での販売はしていないようです。

Jackson WR1 USA Warrior

現在はジャクソン・ギターズのギターを使用している様子で、凄まじく変形した独特の形状もまたウェスらしいギターとなっています。音質的には若干メタル、ハードロック寄りとなっているようです。

この他、時期によってはIbanez などのエレキギターも使用しています。

アンプ

以前はMesa/Boogie Triple Rectifier Solo Headの歪みに、
クリーンはRoland JC120と使い分けをしていたようですが、最近は歪みにEVH 5150III HeadDiezel VH4 100W HeadOrange Thunderverb 200W Headのアンプも愛用しているようです。
どのアンプの歪みやクリーンも中〜低域がしっかりとしているのが印象的で、音圧はありますが耳に比較的心地よい音に仕上げています。

エフェクター

ウェスの音質面でエフェクターは必要不可欠です。有名なのはBOSS のノイズサプレッサー「BOSS Noise Suppressor NS-2」を使用していることですが、特にElectro Harmonix Q-Tronがとても印象的です。人が叫んでいるような、なんとも不思議な音色を作る事が出来るエフェクターです。

オススメのCD

Limp Bizkit自体、ジャンルとしてもrage against the machineやKORNの後に出現したバンドとして認知されています。その中で他のアーティストから様々な批判もありましたが、音源のクオリティー自体は随一ではないかと感じます。

Three Dollar Bill, Y’Al

記念すべき1stアルバム。バンドとしてすでに完成しされたデビュー作とは思えないクオリティー、新たな伝説を予感させてくれる1枚です。名曲Cunterfieit を収録。ギターはエフェクトを多用し、この頃は音数が比較的多めです。

Significant Other

この2ndアルバムからウェスのアンプを軸としたサウンドメイクなのか、ギターの音質が大幅に向上し、以降のウェスサウンドの軸となったアルバムではないかと思います。ウェスらしさが確立された1枚。

Chocolate Starfish and the Hot Dog Flavored Water

映画「ミッション・インポッシブル2」の主題歌「Take a look around」収録。立体的なサウンド・臨場感・バンドとしての爆発力・静と動の生きたビートがパッケージされた、最高傑作の呼び声も高い3枚目のアルバム。さらに進化した Limp Bizkit そしてウェスが感じられます。

Gold Cobra

2011年発売の比較的新しいアルバム。復帰作というのもありますが、バンドとしても未だ新人のような爆発力は健在です。このアルバムのギターでは独特な箱なり感のあるホロウボディーのサウンドが楽しめます。ウェスのギターも留まる事を知らずさらに進化した印象を受けます。今後の進化にも期待を持たせてくれる1枚です!

lotus island

本人がボーカル、シンセサイザー、プログラミングまで務める Black Light Burnsというバンド。オルタナティブなサウンドが特徴で、ギタリストというよりは一人のアーティストとして、バンドとして、センスを感じる楽曲が揃った1枚。
7曲のインストゥルメンタル、3曲の歌入り曲、「It Rapes All in It’s Path」のリミックスも含まれています。とにかく一つ一つの音質も良くおすすめの1枚となっています。