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オクターブチューニングのあわせ方

フレットがついた楽器の宿命として、弦の太さによってあるべきフレットの位置に数ミリの誤差が生じてしまいます。その誤差を補正してやろうというのがオクターブ調節なのです。開放弦でチューニングをあわせたのにフレットを押さえると音が狂ってる…そんなときはオクターブチューニングが必要です。

調整に必要な工具

SNARK SN-5 GSNARK SN-5 G

オクターブチューニングの調節には以下の工具を使用します。

  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • チューナー

調節は微細な音程のズレを補正する作業です。チューナーは精度の高いものを用意すると良い作業がやりやすくなります。
おすすめのクリップ式チューナー

オクターブチューニングの調整順序

オクターブチューニングの調節では12フレットのハーモニクス音と12フレットを押さえた音の音程を合わせるという方法を用います。2つの音程が違うと、いくら開放弦で音を合わせてもフレットを押さえると音が違ってくる…といったことになります。調整はギターブリッジ上で行います。

1. まずは普通にチューニング

まずは現状の確認のためすべての弦をチューニング。アンプに通してリア・ピックアップを使って(ハーモニクス音を拾いやすいため)行いましょう。

2. 12フレットのハーモニクス音/実音を確認

6弦全てのチューニングを終えたら、6弦から1弦まで順に、「12F(フレット)上のハーモニクス音」と「12Fを押さえて弾いた実音」の音程の差異を確認します。この時、ハーモニクスの音を基準と考えます。

3. ブリッジのサドルを調節して音程をあわせる

ハーモニクス音に対して、12フレットを押さえて弾いた実音がフラット/シャープしている場合は、ブリッジのサドル位置の調節 = オクターブスクリューを調節して音程をあわせます。精度のいいチューナーを使ってハーモニクス音と実音が同じ音程になるようにあわせていきます。

エレキギターのオクターブチューニングのあわせ方

サドルはストラトキャスター/ギブソンなどブリッジのタイプによって調節方法が異なります。

ストラトキャスター・タイプの調整方法

ストラトキャスターのオクターブチューニング調節 プラスドライバーを使ってネジを回す

フェンダー・ストラトキャスターの場合は、図のようにサドルのコマのネジ部分をドライバで回して調節します。これによって弦の長さをミリ単位で調節していることになるんです。

ハーモニクス音が12フレットを押さえた音より高い場合

ネジを締める感じで時計方向に回す = サドルがヘッド側に近づく

ハーモニクス音が12フレットを押さえた音より低い場合

ネジを緩める感じで反時計方向に回す = サドルがヘッド側から遠のく

レスポール・タイプの調整方法

レスポールのオクターブチューニング調節 マイナスドライバーを使ってネジを回す

ギブソン・レスポールのようなチューンオーマチック・タイプのブリッジの場合、やり方はストラトタイプの場合と同じですが、コマのネジ部分にはマイナスドライバーを使います。

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ギター博士「ハーモニクス音と実音が同じ音程になったら調整完了じゃ。どうじゃ、うまくできたかな?」

アコギのオクターブチューニングのあわせ方

アコースティックギターのオクターブチューニングの確認はエレキギターの場合と同様ですが、音程の調節は「サドルを削る」ことで行います。サドルの頂点をネック側に削るか、ボディ側に削るかによって、微細ではあるものの音程が上下します。しかし大きなピッチのズレは直すことができませんし、作業に失敗してしまうとサドルの交換が必要になってしまうので、自分で作業することに抵抗がある人は楽器店やリペアショップなどにお願いするほうがいいでしょう。


オクターブチューニングは、自分が持っているギターのポテンシャルを引き出す/良い音で鳴らすためにもしっかりと合わせておきたいところ。いつもと違う弦を張ったり、しばらく弾いてなかったギターを久しぶりに弾く、といった時には確認しておくと良いですね。精度の高いチューナーがあれば音程がきちんとあっているかどうかもわかるので、失敗が少ない作業でもあります。自分のギターの事を理解する作業にも繋がりますので積極的にやってみて下さい。

メンテナンス用の工具