JOHN PAGE CLASSICのギターについて

[記事公開日]2016/12/5 [最終更新日]2017/8/15
[編集者]神崎聡

【最高級品】ジョン・ペイジ・ギターズ(JPG)のラインナップ

「ジョン・ペイジ・ギターズ(JPG)」は、ジョン・ペイジ氏自身が工程のほとんどを執り行なう高級手工ギターです。「Uniquely Familiar(独特だが、親しみやすい)」というコンセプトに従いながら、「自分がかっこいいと思うものを作る」というペイジ氏のこだわりがいかんなく発揮されています。FSCでアートギターを作っていたほどの職人が思い切り作った渾身のギターは、材の良さ、作りの良さ、美しさ、そして音が多くのギタリストの憧れとなっています。レギュラーモデルばかりではなく、各モデルをベースとしたカスタムメイドのオーダーも受け付けています。

  • ギターレジェンドによるオールハンドメイド
  • 機種に合わせた最良の木材をセレクト
  • ShurやLollarなど品質に定評のある高品位なピックアップを使用

など、極めてグレードの高い楽器になっています。ペイジ氏こだわりのネックジョイントは共通仕様ですが、ボディ側に打ち込むブッシュにブラス削り出しのパーツを使用することで、さらに良好な振動伝達と複雑に折り重なるトーンを実現しています。

これらのラインナップがJPCのベースとなっていますから、今後もここからJPCのラインナップに加わるギターが出てくるかもしれません。

P Series

JPG The P-1 The P-1

「The P-1」は、JPGの記念すべき第一号機です。テレキャスターのスタイルを出発点にしていながら、

  • ボディ幅14インチのメイプルトップ&マホガニーバック
  • ボディ内部には何箇所もの空洞があり、アコースティックな響きが加えられる
  • ハードメイプルとマホガニーによる5層ネック
  • 現代的な6連サドルとShurのピックアップ

という仕様で、テレキャスターの枠にとらわれないギターになっています。

DL Series

JPG The DL The DL

「The DL」はボディのくびれ位置に違いを持たせたことで立って弾いても座って弾いても絶妙なフィット感が得られる「オフセット・ウェスト」のダブルカッタウェイモデルです。アルダー2Pボディ、クォーターソーンメイプル1Pネックで、P-90タイプのシングルコイルピックアップ3基搭載しています。

AJ Series

JPG The AJ The AJ

JPG版の「The AJ」は、2Pアッシュボディ、クォーターソーンメイプル1Pネックを基本としたテレキャスタータイプで、上述したPシリーズより若干スリムなボディシェイプになっています。ピックアップはP-90タイプがフロント、リアは普通の角度にマウントされたテレキャスタータイプです。Fホールを持つ「シンライン」が作られることもあります。

ML Series

jpg-the-ml-k The ML-K

「The ML-K」は、左右対称に近いダブルカッタウェイモデルで、クォーターソーンメイプル1Pネック、AJよりもう一息スリムな12.75インチ幅の2Pリンバウッドボディ、P-90タイプのピックアップという組み合わせです。ボディ材のリンバウッドにはブラックリンバウッドとホワイトリンバウッドの2種類がありますが、このうちホワイトリンバウッドは「コリーナ」として知られています。
ペイジ氏の別ブランド「JP Woodline」の木製サドルが採用されていますが、このサドルはエボニーの本体にフレットを打ちこんで作る特別製です。

Ashburn Series

jpg-the-ashburn The Ashburn Custom

JPG版の「アッシュバーン」は、アルダー2Pボディ、クォーターソーンメイプル1Pネック、Lollar製ピックアップ、GOTOH製ブリッジ&ペグという組み合わせのストラトタイプです。ボディ幅はラインナップ中最もスリムな12.75インチで、取り回しの良いコンパクトな印象です。

Custom/Art Guitars

以上の各モデルを出発点としたカスタマイズのためにさまざまなオプションが用意されていますが、ダブルネックや芸術的なグラフィック、特殊なボディ構造など、そこからさらにこだわった仕様のギターもオーダーすることができます。ギターレジェンドにわがままを聞いてもらうには、いくら予算が必要なのでしょうか。


以上、伝説的なビルダーによる新しいブランド「ジョン・ペイジ・クラシック」を紹介しました。「個性的だが親しみやすい」という絶妙なバランスがとれた、とてもチャーミングなギターですね。
「ジョン・ペイジ・クラシック」を便宜上「JPC」と略している手前、「ジョン・ペイジ・ギターズ」を「JPG」と略して紹介しています。しかし「JPG」というギターブランドは別に存在しているので、混同を避けるために「ジョン・ペイジ・クラシック、ジョン・ペイジ・ギターズ」と略さず言うようにしましょう。

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