エレキギター用語集 シ

[記事公開日]2013/9/1 [最終更新日]2016/4/2
[編集者]神崎聡
シーズニング/drying
弦楽器に使用する木材を乾燥させ、使用に適する含水量に調整すること。ボディ、ネック、指板など、使用されるパーツの種類、木材の種類などによって、シーズニングの期間や方法が異なる。屋外などで長い期間を掛けて行う自然乾燥と乾燥室などを使用して短時間で行う強制乾燥とがある。
シールド/shield
電波や磁気を遮断し、ノイズの進入を防ぐこと。エレキギターのサウンド/電気信号をアンプに送るためのケーブルもそう呼ばれる。
シグネチャー・モデル/signature model
アーティストがギター・メーカーと契約した公認のアーティスト・モデルのこと。アーティスト・モデルを商品化したもので、ほぼ同意語。
シタール/sitar
インドを代表する古典弦楽器。下部に共鳴器としてひょうたんが付けられ、それに長い指板の付いた棹が取り付けられている。指板には、演奏されるラーガの音階によって位置が決まる歪曲した金属フレットがガットで結び付けられ、弦を押さえる強さで音程が大きく変化する。フレット下には共鳴弦が張られ、その弦が共鳴することで特有のサウンドを作り出す。
指板/fingerboard
弦楽器のネックの一部で、弦を指で押しつけ音程を作り出すための板状のパーツ。一般的に、エボニー、ローズウッド、メイプルなどの硬質な木材が使用される。その素材によって音質や弾き心地も若干変化する。フレットボード、フィンガーボードとも呼ばれる。
ジプシー・ジャズ/gypsy jazz
ジャンゴ・ラインハルトに代表される、ロマ音楽とスウィング・ジャズが融合した音楽スタイルのこと。マヌーシュというのは、フランス中部以北からベルギー、オランダなどで暮らしているロマの通称。最近世界的にアコースティック・シーンで再度注目されている。マヌーシュ・ジャズ、ジプシー・ジャズ、ジプシー・スウィングとも呼ばれる。
ジャック/jack
エレキギターのボディに用意された、シールドと接続させるための出力端子のこと。ボディ・トップもしくはサイドに付いている場合が多い。サイドに付いているものはサイド・ジャックと呼ばれる。
三味線
日本を代表する古典弦楽器のひとつ。猫の皮が張られた四角い木製胴に、フレットのない棹が取り付けられた3弦楽器。棹の太さによって、細棹、中棹、太棹と大別され、それぞれ異なる場面で使用される。
12弦ギター/twelve string guitar
6本の主弦と6本の副弦(計12本6コース)が張られたギターのこと。主弦に対する副弦のチューニングは、1弦と2弦は同じ音程。3弦~6弦には主弦よりも細い弦を張り、1オクターブ上(オクターブ・ユニゾン)にチューニングする。これらユニゾンおよびオクターブ・ユニゾンによる共振効果により、煌びやかなコーラス・サウンドが生まれる。
順反り
弦楽器のネックが弓形に反り返ってしまう現象。アジャスタブル・トラスロッドを採用しているギターの場合、トラスロッドを調整することでフラットな状態に戻すことができる。
ショート・スケール/short Scale
一般的にギターの弦長(スケール)が、24インチ(1インチ=25.4mm 約610㎜)以下のこと。
ジョイント/joint
ギターのネックとボディの接合部分、または接合すること。ジョイントの種類には大きく分けて、ボルト・オン、セット・ネック、スルー・ネック(スルー・ボディ)がある。ピックアップ・キャビティの下までネックの接合部分が到達しているジョイント方法は、ディープ・ジョイントとも呼ばれる。
シリアル・ナンバー/serial number
ギター本体の識別番号、製造番号のこと。ブランド、年代、モデルなどによって、その基準はまちまちだが、製造年/月/日などを知るための大きな手がかりとなる。特にヴィンテージ・ギターの製造年代特定においては重要なヒントとなっている。
真空管/tube
電流の制御や増幅を行うことができる電子バルブのこと。チューブと同意語。
シングルコイル・ピックアップ/single coil pickup
ひとつのコイルで完結するピックアップのこと。基本的な構造のシングルコイル・ピックアップは、誘導ノイズに対して弱いためハムバッキング・ピックアップよりもノイズが発生しやすく、また発生する磁力も低い。ただし、複雑な弦の倍音を最も素直に再生できるシンプルな構造であるため、フェンダー・ストラトキャスターをはじめとするサウンド・キャラクターを決定づけた大きな要因であり、また魅力でもある。
シンクロナイズド・トレモロ/synchronized tremolo
代表的なトレモロ・ユニットのひとつ。54年から発売されたフェンダー・ストラトキャスターに搭載するために、フェンダー社が開発した画期的なブリッジ・ユニット。ボディからブリッジ自体を、弦の張力とボディ・バックに配されたバネの張力によってフローティング状態にすることで、大きな可変幅のアーミングが可能となっている。構造が単純かつ非常に合理的であるたため、現在もほぼ基本的な仕組みやデザインは変わらない。


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