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ギターブランド:dragonflyについて

「ドラゴンフライ」は、渋谷区にある「株式会社ハリーズエンジニアリング」による、オリジナルギターのブランドです。

デタッチャブルネック構造を基本としたラインナップは、ポイントを絞ったパーツや設計により、現代の音楽にマッチするモダンなトーンを持っています。またダウンチューニングでのプレイに合わせ、弦長を大幅に延長したモデルがヘヴィ系アーティストを中心に支持されています。

dragonflyの特徴

ドラゴンフライのギターは「中高域に艶がある」トーンだと云われ、バンドアンサンブルでくっきりとした存在感を主張します。また標準で採用されているステンレスフレットは、弦との摩擦が少なくフィンガリングのストレスの軽減された、癖になる弾き心地です。

特徴的な指板材

Pau FerroPau Ferro材

ドラゴンフライでは、「Pau Ferro(パーフェロー)」という珍しい木材が「標準的な指板材」としてメイプルとともに使用されます。パーフェローは南米に生息する樹木で、木目がローズウッドに近く、色調は淡いのが外観上の特徴です。またサウンド的には「アタックが立ちサスティンが伸びる」、エボニーに近い特性を持っています。若干の粘性があるため、硬質で欠けやすいエボニーよりもフレット交換がやりやすい、という長期的に愛用するのに良好な特性があります。

トーンに含まれる切れ味のいい「シャキっ」としたプレゼンス成分は、前述のステンレスフレットに加えてこのパーフェロー指板も貢献しています。

特徴的な電気回路

dragonfly-coiltapHi-STA 7st.24 Customのコントロール部分

他には無い特徴的なサーキット(電気回路)を搭載しているのも、ドラゴンフライの特徴です。

コイルタップ:ミニスイッチの増設で、ハムバッカーをコイルタップします。ピックアップごとにスイッチを設ける事も、ひとつのスイッチでフロントとリアの両方を操作する事も可能です。
ハイ/ローパスフィルター:つまみを回していくにつれ高音域を削っていくハイパスフィルターと、反対に回すにつれ低音域を削っていくローパスフィルターを一つのつまみで操作する回路です。センタークリック位置がノーマルポジションになっています。
SPB(センターピックアップ・ブレンダー):フロントのシングルコイルのトーンに、センターピックアップのトーンを「直流」で追加するブレンダーです。ハーフトーンとはまた異なるサウンドが得られる他、最大限に追加することでフロント+センターの疑似ハムバッカーを作ることができます。

ポイントを絞ったオリジナルピックアップ

ドラゴンフライのギターには、オリジナルのピックアップが搭載されています。「ドラゴンフライの音」の心臓部であることもありかなり絞られたラインナップですが、それぞれ使用する磁石によってキャラクターが付けられています。一般にアルニコがヴィンテージ指向、セラミックがモダン指向のトーンになります。
ピックアップの磁石の種類、交換方法について

ハムバッカーの磁石はアルニコ5やアルニコ6が使用され、滑らかさがあり高音の立つハイファイな方向付けがされますが、7弦のリア用のみ「ざらつき感」を特徴とするセラミックが使用されます。一方シングルコイルはセラミックを基本としていますが、3シングルモデル用ではアルニコ5が採用されています。

リア用のピックアップが全て弦間ピッチ10.8mmのブリッジ向けに統一されているのも、ひとつのポイントです。フェンダー系とギブソン系ではブリッジの幅が若干異なっており、弦同士の間隔はフェンダー系のほうが僅かに広くなっています。ブリッジがトレモロユニットなのかチューン・O・マチックなのかで弦間ピッチが変わり、そのためピックアップまで替えなければならなくなると、個体ごとに寸法が異なりプレイアビリティに影響するほか、設計が複雑になり本体価格に影響します。そのためドラゴンフライでは全モデル弦間ピッチを統一し、チューン・O・マチック搭載モデルについてはブリッジの傾きを若干緩やかにする事で、弦間ピッチをピックアップに合わせています。

ダウンチューニング前提の超ロングスケールモデル

かつてドラゴンフライは、7弦ギターへのアンチテーゼとして極端にネックを延長したモデルを発表して注目を集めました。低音弦を増やす事なくローBを実現したギターは、現在では弦長792mmを誇る「B-6」「ZONE-B」としてラインナップされています。

現在ドラゴンフライが推している弦長が、通常のロングスケール(648mm)から18mm延長した「666mm」です。これはミディアムスケール(628mm)とロングスケールとの差よりは短く、ストラトに慣れたプレイヤーなら慣れるのも容易い長さです。この弦長によりチューニングを下げても弦の張力が保たれ、重低音に「張り」が出るとともにチューニングが安定します。0.10〜0.46のゲージでローBまで下げることができ、しかも通常の6弦ギターとほぼ変わらないプレイができるので、ラウド系のプレイヤーに特に注目されています。

わざわざ「666」に数値を合わせているのも粋です。666は新約聖書において「獣の数字」であり、「反キリスト」を示しており、ヘヴィさと攻撃性を帯びたラウドなロックのイメージに合致しています。


SPYAIR 「ファイアスターター」
「SPYAIR(スパイエアー)」は重たいラウドロックをルーツとしながらポップスも織り交ぜ、キャッチーで自由な音楽性を持っている愛知県出身のロックバンド。ギターとプログラミングを担当するUZ(ユージ)氏はドラゴンフライのギターを何本も使い分けています。

dragonflyのラインナップ

ドラゴンフライは取扱店によるショップオーダーなどがあり、仕様には多くのバリエーションがありますので、ここでは基本的なモデルの標準的な仕様を紹介していきます。全てのモデルに「CUSTOM(カスタム)」仕様があり、ボディトップにフレイムメイプルやスポルテッドメイプルなど模様の美しい木材を使用した高級機になっています。

HI STA(ハイスタ)シリーズ

HI STA 7st.CUSTOM 666HI STA 7st.CUSTOM 666

「ハイスペックなストラト」というコンセプトの「ハイスタ」は、ドラゴンフライの代名詞とも言える代表機種です。

  • スタイリッシュなディンキーサイズのボディに、22フレットのロングスケールネック
  • ボディ材にはアルダー、ライトアッシュ、マホガニーなどを使用

という定番とも言えるスタイルに、ステンレスフレット、オリジナルピックアップ、独自のサーキットなどドラゴンフライのギター哲学がいかんなく発揮されています。

SSH配列、シンクロタイプトレモロユニット、22フレットが標準仕様ですが、HSH配列やSSS配列、ハードテイル(トレモロレス)、フロイドローズ搭載、24フレット(HI STA 24)、7弦仕様(HI STA 7st.)、666mm仕様(HI STA 666 / HI STA 7st.666)といったバリエーションがあります。

「HI STA FULL SIZE」は伝統的なストラトキャスターのボディサイズを採用しており、ストラト本来の厚いトーンを持っています。また姉妹機として、ワンサイズ小さめのテレキャスター的なスタイルの「HI TEE」があります。


magenta 【ナノ×ダルビッシュP】
「devilish5150(ダルビッシュP)」はギターのうまいボカロPとして有名で、多くのコラボレーション作品を手がけています。

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BORDER(ボーダー)シリーズ

BORDER CUSTOM 666BORDER CUSTOM 666、引用元:HARRY’S ENGINEERING

テレキャスターを若干意識したようなシングルカッタウェイモデルです。フラットトップでありながら、右肘が当たる部分は角が落とされ丸くなっており、痛くなりにくくなっています。ピックアップは2H仕様が標準で、ブリッジはトレモロやチューン・O・マチックを載せることができる柔軟性を持っています。バリエーションには666mm仕様(BODER 666)、7弦仕様(BORDER 7St. 666)があります。

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MAROON(マルーン)シリーズ

dragonfly-maroon666
MAROON 666 Limited Hight

丸みを帯びたシルエットが可愛らしい印象のモデルです。オリジナルデザインのギターではありますが、ギブソン系のスタイルを意識していて、このモデルのみ弦長628mmのミディアムスケールを選択することができます。バリエーションには666mm仕様(MAROON 666 bolt on)、7弦仕様(MAROON 7St. 666 bolt on)があり、また型番に「LimitedHight(LH)」がつくものはマホガニーセットネック仕様になっています(MAROON LimitedHight/ MAROON 666 LimitedHight)。

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B6 / ZONE-B

Dragonfly ZONE-B ZONE-B

弦長792mmを誇るバリトンギター級のネックを持ちながら、普通のギターの弦を使用できるモデルです。だいたい3フレット分ネックを延長したに等しい弦長なので、6弦をBにチューニングしても普通のギターの1音下げチューニングに相当するテンションを残すことが出来ます。
「B-6」はこの弦長で27フレットもあるギターですが、3フレットにカポタストを装着すると、普通の24フレットのギターとして演奏することができます。その意味では「3フレット分音域を広げた」というコンセプトのギターです。一方「ZONE-B」は22フレット仕様になっており、「普通のギターのネックを伸ばした」というコンセプトの楽器です。

M-STA / M-Tee

トラディショナルな様相のストラトタイプ(M-STA)とテレキャスタイプ(M-Tee)は、いずれも塗装がラッカートップで高級感があるヴィンテージスタイルとも言える楽器ですが、ステンレスフレットはもちろん、ボディ材のバリエーションにマホガニーやウォルナットがあったり、アルニコ5を使用するピックアップを採用したりするなど、中身はモダンなギターになっています。

Sottile シリーズ

dragonfly-sottile Sottile Custom 666:プロトモデル

2016 年にリリースする新モデル「Sottile(ソッティーレ)」は、dragonfly の定番モデル HI STA シリーズのボディ・デザインに新たな意匠と規格を融合、”コンポーネント・ギター”と呼ばれるものから一歩先へと進んだモデルです。
ブリッジは Hipshot 製 Fixed Bridge、ボディバック面/弦の裏通し部分にはオリジナルのブラス製ブロックを採用し、音の振動を逃さずボディへと伝えます。塗装は HALF MATTE NATURAL(半ツヤ)を標準とし、木材の質感が伝わる飽きの来ない高級感のある仕上げとなっています。

dragonfly sottile - バック

ボディを薄くしたことで軽く持ちやすい

Sottile では dragonfly が持つギター哲学に加えて、ボディが薄いという大きな特徴があります。一般的なギターのボディ厚は約 45mm ですが、イタリア語で「薄い」という意味を持つこの Sottile では、ボディ厚は約 35mm と通常より 10mm 薄くなっています。これによってボディの軽量化が図られ、ステージやスタジオなどストラップを使用して立ったまま長時間演奏するといったシチュエーションでも、体への負担が軽減されるようにデザインされています。

新開発の Thin U 形状ネック

sottileのヘッド部分 ヘッドのロゴデザインも洗練されている

新開発のネックでは薄くありつつも丸みを持たせ、ハイフレットでの弾き心地を考えたヒールカットが施されてあります。
dragonfly お馴染みのステンレスフレット。中でも少しワイドな #213 を採用したことで、指運びのストレスを軽減し、若干ファットなサウンドとなっています。

ボディのラインナップ ボディ材の種類

ボディ材は、キルトやフレイムメイプル以外のエキゾチック・ウッドの選択も可能となっているのも、このシリーズの大きな特徴です。
木材の組み合わせによってはハイ・ミッドに寄った音響特性となり、バンドアンサンブルでの存在感・音ヌケの良さ/サウンドメイクのしやすさ/ジャンルを選ばないオールマイティーさが特徴となっています。