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ノイズゲートとは

ノイズゲートとは「大きな音声信号だけを通し小さな信号はカットするエフェクター」のことです。エレキギター特有の「ジー」という誘導ノイズをはじめ、ギターを演奏する上で不必要と思われるノイズをカットするために使われます。

たとえば、ギターをアンプに繋ぎ、「ジャーン」とコードを鳴らした際の音量レベルの推移を見てみると、最大時が100だった場合100⇒90⇒80⇒…30⇒20⇒10⇒0という具合に衰退していきます。そしてギターの音量レベルが衰退すると、最終的にはノイズの方が目立つようになります。

ノイズゲートをオンにすると、100⇒90⇒80⇒70…30⇒0という具合に30以降をバッサリとカットすることができます。エレキギターの構造上、どれだけ対策を施しても、ノイズを完全に除去することはできません。そのため、スイッチをオンにするだけで簡単にノイズを除去できるこのエフェクターは、シンプルかつ最強のノイズ対策機器と言えます。

ただし注意しなければならないのは、正しい設定を行わないと「必要な音までもカットされてしまう恐れ」があるということです。単純な仕組みゆえにコントロールを細かく調整しないと不自然な出音になるため、比較的扱いの難しいエフェクターでもあります。

そもそもなぜノイズが発生するのか?

エレキギターには付きものとなるノイズ。そもそも、どのようなことが原因でノイズが発生するのでしょうか。

電気系統のトラブル

ジャックジャック

中古のエレキギターによく見られますが、電気系統(ピックアップ/ポッド/配線など)が年数の経過により劣化している場合、いわゆるガリノイズが発生することがあります。これは各パーツを新しいものに交換するなどのメンテナンスで改善できます。

また、ジャックの錆付きが原因でガリノイズが発生することも多いです。ジャックはシールドケーブルの差し込み口であり、ピックアップが拾った音声信号の出口でもあります。そこに汚れ(手垢など)が溜まると錆びてしまい、ガリノイズの原因となる接続不良を起こしてしまうのです。そのため、ジャックも定期的に交換した方が良いでしょう。
《ギター本体のパーツ》アウトプット・ジャックについて

外来ノイズを拾ってしまう

ギターケーブルシールドのグレードを上げることで
ノイズ対策になることも

ノイズの発生源がギター本体ではない場合、外部機器から発される外来ノイズを拾っている可能性があります。一般的に「ノイズ」と呼ばれるものはこの外来ノイズのことを指し、ギターのピックアップにパソコンなどの精密機器を近づけてみるとよく分かります。

対策としては、周囲にある電子機器を可能な限りオフにすることが挙げられます。上述で触れたパソコンはもちろん、テレビや蛍光灯なども含まれるので注意しましょう。さらに高品位なギターケーブルを使用することで、より多くの外来ノイズを防ぐことができます。

ノイズゲートの基本的なコントロールについて

THRESHOLD

THRESHOLD(スレッショルド)は「ゲートを通す音量レベルを設定」するコントロールです。最大音量レベルの0.0dBに対して、-100.0dB~0.0dBの範囲で設定することができます。仮に-10dBに設定した場合、「-10dB以上の信号だけを通し、それ以下の音は全てカット」されることになります。数値を上げるほど対象範囲が広くなり、0.0dBでほぼ無音の状態になります。

ATTACK

ATTACK(アタック)は入力された信号がTHRESHOLDを越えてカットされる際の「立ち上がりスピード」を調整するコントロールです。カットされている状態(音が鳴っていない状態)でTHRESHOLDを越える音声信号が入力されるとギター音とノイズが同時に鳴り出し、不自然なサウンドになることが多いです。

ATTACKを調整するとフェードインのような状態を作り出すことができるため、余計なノイズを目立たなくさせ、より自然なサウンドになります。0msから20msの間で設定できる機種が多く、ATTACKを遅くすればするほど緩やかな立ち上がりのサウンドになります。

RELEASE

RELEASE(リリース)はATTACKと似たような役割を担うコントロールで、「カットが始まってから無音になるまでのスピード」を調整する重要します。ATTACKがフェードインのような状態を作り出すコントロールなのに対し、RELEASEはフェードアウトを作り出します。こちらも0msから20msの間で設定できる機種が多いです。

HOLD

HOLD(ホールド)は入力された音声信号がTHRESHOLDの値を超えた際、「音のレベルに関係なくゲートが開く時間」を設定するコントロールです。

オススメのノイズゲートペダル

BOSS NS-2 Noise Suppressor

BOSS NS-2 Noise Suppressor

BOSSのNS-2は原音には影響を与えず、ノイズだけをキレイに除去する超定番のノイズゲートペダルです。リンプ・ビズキットのギタリストのウェス・ボーランドやエッジ(U2)をはじめ、多くの世界的ギタリストが愛用していることで知られています。

一般的なノイズゲートは全ての周波数にあるノイズをカットするシャットアウト方式が採用されていますが、本機はSEND/RETURN端子を用いた独自のノイズ検知方式を採用。確実にノイズをカットしながらも、自然な音を鳴らせるのが魅力です。

実際に使用する場合、オーバードライブやディストーションなどの歪みペダルは、本体のSEND/RETURN端子に接続します。これにより、ギターそのもののノイズとエフェクターによるノイズを分けて検知することが可能となっています。

コントロールはTHRESHOLDとDECAY、そしてリダクションモードとミュートモードを選べるMODEが用意されています。DECAYはRELEASEと同等の効果を持つコントロールです。リダクションモードはTHRESHOLDを下回るとノイズだけを低減し、ミュートモードは全ての音をカットします。

ちなみに、本機はノイズゲートとしてはもちろん、パワーサプライとしても使用することができます。同ブランドのPCS-20AというパラレルDCケーブルを使用すると、複数のエフェクターに電源を供給でき、パワーサプライを別途用意する必要が無くなります。ノイズゲートは各社から様々なモデルが販売されていますが、まずは本機から試してみることをオススメします。

BOSS NS-2 Noise Suppressor – Supernice!エフェクター

TC Electronic SENTRY NOISE GATE

TC Electronic SENTRY NOISE GATE

2015年10月に TC Electronic から登場したノイズゲート・エフェクター SENTRY NOISE GATE は、マルチバンドと言われる”各帯域毎に”ゲートをかけることができるという、従来のノイズゲート・ペダルにはない機能を備えています。
BOSS NS-2と比べてみることにします。

センド/リターン端子はBOSS NS-2と同様ですが、ツマミはTHRESHOLDとDECAYに加えてゲートが閉じる量を設定するDampが追加されています。
またモード切替はGATE/Toneprint/HISSと3モード式で、ハイゲイン・ディストーション時でも静寂が訪れるハードゲイト・モードを搭載しています。
Toneprintは近年のTC製品を代表する機能の一つですね。詳しくはギター博士のレビューで確認することができます。
TC Electronic Flashback Mini Delay レビュー:Tone Print の使い方を徹底紹介!!

TC Electronic SENTRY NOISE GATE – Supernice!エフェクター
ノイズゲート一覧 – Supernice!エフェクター