ジェームズ・バートン(James Burton)

[記事公開日]2013/8/30 [最終更新日]2017/6/23
[編集者]神崎聡

ジェームス・バートン(James Burton)

ジェームズ・バートンはエルヴィス・プレスリーやリッキー・ネルソンのサイド・ギタリストとして活動したセッション・ミュージシャンであり、ミスター・テレキャスターと称賛される偉大なギタリストです。

彼はセッション・ミュージシャンとし有名なギタリストであるトミー・テデスコやグレン・キャンベルライ・クーダーやダニー・コーチマー等と肩を並べる位置に存在します。
音楽性の幅も広く、ロカビリーからカントリー・ロック、そして本場のカントリーに至るまで、じつに様々なアーティストをサポートしています。
デイル・ホーキンスの「Suzie Q」という曲の中のギター・リフは聞き覚えがあるかもしれません。

その他グラム・パーソンズやドアーズ、トッド・ラングレン、エルヴィス・コステロなどのアルバムにも参加し、歌伴のバックとして最高の演奏を聴かせました。

Biography

1939年8月21日 生 米ルイジアナ州ミンデン
ジェームズ・バートンが初めてギターを手にしたのは12才の時のことでした。マール・トラヴィス、チェット・アトキンズの影響を受け、14才の若さでプロのギタリストしての活動を開始。ギターを始めてから2年でプロとは驚きです。
15才で人気音楽番組「ルイジアナ・ヘイライド」にセッション・プレイヤーとして参加しました。57年にはデイル・ホーキンズのバックを務め、共作した「Suzie Q」が大ヒット、曲中のギター・リフはシーンに多大なインパクトを与えました。
次いでバックを務めたボブ・ルーマンと共にカリフォルニアに移住した彼は、リッキー・ネルソンのバンドにスカウトされ、「ハロー・メリー・ルー」(61年)等、数々のヒット曲に大いに貢献することになります。

1964年、バートンはテレビ番組「シンディグ」の専属バンドであるシンドッグズの一員として起用されます。
そんなバートンの活躍に目をつけたのがエルヴィス・プレスリーでした。エルヴィスは1960年代には映画を活動の主要舞台とし、コンサート活動は行っていませんでしたが、1969年にステージへの復帰を決意。彼がバックバンドの中心メンバーとして選んだのがバートンだったのです。彼が亡くなるまでの8年間、ほとんどすべてのコンサート/スタジオ・ワークでリード・ギタリストを務めました。
ロックンロール、カントリー、ゴスペル、ブルーズ、R&Bと、アメリカン・ミュージックの壮大な集大成を体現する70年代のエルヴィスの右腕となることは、いかにも彼に相応しい役回りだったと言えるでしょう。衛星中継で世界中に生放送され大きな話題を呼んだ73年のハワイ公演では、トレードマークのピンク・ペイズリーのテレキャスターを携えた雄姿を見せてくれました。

ギタープレイの特徴

彼のギター・スタイルは“チキン・ピッキング”と呼ばれるカントリー直系のものが有名ですが、他にもペダル・スティール・ギターにそっくりな音を普通のテレキャスターで出すなど、多彩なスタイルを使いこなす器用さが特徴です。また、エレキギターに劣らずドブロも得意としており、“ミスター・ドブロ”の異名も持っています。

使用機材

使用エレキギター

フェンダー・テレキャスター、ドブロ等。

シグネイチャーモデル:Fender James Burton Telecaster

Fender James Burton Telecaster

メイプルネック、ゴールドパーツ、「Paisley Flames」フィニッシュによるファイアーパターンが施されたバスウッド・ボディと、印象的なシグネイチャー・モデル。特別にデザインされたJames Burtonシングルコイル・ピックアップを3基搭載、ハードテイルStratocasterブリッジ、ピックアップセレクターは5WAY、さらに多彩なサウンドが出せるS-1と、一般的なテレキャスターと大きく異なるスペックをまとった異端モデルです。

Fender James Burton Telecasterを…
R楽天で探す Sサウンドハウスで探す YYahoo!ショッピングで探す 石橋楽器で探す

Discography

ザ・ギター・サウンド・オブ・ジェームス・バートン

ザ・ギター・サウンド・オブ・ジェームス・バートン

カントリー系、R&B、R&R、などジャンルを超えた演奏が楽しめるソロ・アルバム。

1971年リリース作品

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。