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ギブソンのピックアップについて

ギブソンのピックアップ

ギブソンはエレキギターの他に、「ハムバッカー」や「P-90」などのピックアップを開発したことでも知られています。1952年頃のレスポール・スタンダードにはフロントリア共にP-90が搭載されており、フェンダー社のシングルコイルピックアップと肩を並べる存在となっていました。

ハムバッカーが登場するのは1957年頃であり、その特徴ある太いサウンドは、当時のギタリストには好まれず、1960年頃に生産が終了します。それから数年経った1960年代後半、「エリック・クラプトン」がマーシャルアンプにレスポールを組み合わせたことで、ハムバッカーが再注目されることになります。

1970年代、「LED ZEPPELIN」の「ジミー・ペイジ」や「Rolling Stones」の「キース・リチャーズ」といったギタリストがレスポールを使用します。ハムバッカーのパワフルなサウンドが当時人気だった「ロック」や「ハードロック」と相性が良かったためです。今となっては王道のロックサウンドに欠かすことのできないハムバッカーですが、ギタリスト達に受け入れるまでにはそれなりの時間を要しました。

「P.A.F」について

Gibson P.A.F ピックアップ 引用元:http://forum.gibson.com/index.php?/topic/105629-1950s-era-paf-pickups/

ギブソンのピックアップを語る上で、「P.A.F」は欠かすことができません。P.A.Fはハムバッカーの「初期型モデル」であり、1957年頃にギブソンが発表したエレキギターに搭載されていました。現存のヴィンテージP.A.Fは非常に高値で取引されており、ギターマニアの憧れとなっています。

そもそもP.A.Fとは「Patent Aplied For」の略語であり、直訳すると「特許出願中」となります。1957年頃に製造されたピックアップの裏側にPatent Aplied Forと書かれたシールが貼られていたことから、頭文字を取ってP.A.Fと呼ばれるようになりました。

現代では様々なピックアップメーカーがヴィンテージP.A.Fを再現した「クローンP.A.F系」の製品を販売しています。中でも本家ギブソンのクローンP.A.F系ピックアップは完成度が非常に高く、多くのプロギタリストが好んで使用しています。

ギブソンの定番ピックアップ

57 CLASSIC

'57 Classic

「57CLASSIC」は、数々のギブソン製品に標準搭載されているクローンP.A.F系ピックアップです。マグネットにアルニコ㈼を使用、「ヴィンテージエナメルコートワイヤリング」という特殊構造を採用した同社のロングセラー商品です。

直流抵抗値は「7.5kΩ」となっており、一般的なハムバッカーとしては出力が低い部類に入りますが、その分「ピッキングニュアンス」が出やすく、「クリーン」から「クランチ」を得意とします。個性的な味付けは一切無く、音作りのしやすい「素直な音」という印象です。70年代から80年のヴィンテージサウンドを好むギタリストから絶大な支持を得ているモデルです。
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ハムバッカー・ピックアップ

Burstbucker Type1/Type2/Type3

Burst Bucker

冒頭で紹介した1957年製のヴィンテージP.A.Fを「忠実に再現」したモデルが「Burstbucker」です。Burstbuckerには「Type1」、「Type2」、「Type3」といった3種類のモデルが存在し、番号が大きいほど高出力となります。マグネットにアルニコ2を使用、

同じピックアップを出力によって分類した理由として、手巻きによって作られていたヴィンテージP.A.Fの「出力のバラツキ」を再現しているものと思われます。コイルの巻き数を変えることで出力を調整し、可能な限り当時のP.A.Fに近づけている本家ギブソンこだわりの逸品です。

Type1は出力が最も低いモデルで、「繊細」かつ「甘いトーン」が特徴です。クリーンからクランチを得意とします。Type2は出力を若干上げたバランス型で、オールマイティに使うことができます。Tpe3は高出力のハイゲインモデルであり、パワフルかつ粘りのあるサウンドを鳴らすことができます。
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Burstbucker Pro

BurstBucker Pro Silver
BurstBucker Pro Gold

「Burstbuckerの最終進化形」として作られたのが「Burstbucker Pro」です。大きな違いはマグネットに「アルニコ5」を使用していること、コイルのターン数をヴィンテージP.A.F同様「不均一」にしていることです。また、「Wax-potting処理」により、大音量で鳴らしてもハウリングしにくくなっています。

Burstbuckerをベースに、アタック感とサステイン、音の解像度が向上しています。低音から高音までバランス良く出力するワイドレンジなサウンドが特徴です。ギブソンが贈る渾身のクローンP.A.F系ピックアップだけあり、本物と謙遜のない素晴らしいヴィンテージサウンドを鳴らすことができます。
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490R/T

490R 490T

ギブソンのレスポールモデルに標準搭載されているピックアップが「490シリーズ」です。フロント専用の「490R」と、リア専用の「490T」といった2種類が存在し、メーカーからセット販売されています。57クラシックをベースにしながらもハイ・ミッドの出力が強化されており、ギブソンが「モダンクラシック」と提唱するサウンドバランスの取れたクリアな音質特性が特徴です。
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498T

498T

490Tの「高出力モデル」が「498T」です。様々なギブソン製品に標準搭載されており、枯れた感じの少ないキメの細かいディストーションサウンドが特徴です。490T同様モダン傾向にあるサウンドで、ハードロックやメタルといったラウド系ミュージックにピッタリのピックアップです。
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496R/500T

500T 500T

ギブソン製ピックアップの中で最も高出力のハイゲインモデルが「496R/500T」です。496Rがフロント専用、500Tがリア専用となっています。非常に出力が高く、絵に描いたような「ドンシャリサウンド」が特徴です。メタルやヘヴィメタルを演奏するギタリストにオススメです。
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シングルコイル・ピックアップ

P-90

P-90 ドッグイヤー
P-90 ソープバー 上;ドッグイヤー型、下:ソープバー型

ハムバッカーと同等のサイズになりますが、その実態はコイルの巻き数を多くしたシングルコイル・ピックアップです。ギブソン初期のファイヤーバード/ES-125/ES-175、現在ではレスポール・ジュニア、レスポールスペシャルに標準搭載されており、「ドッグイヤー型」、「ソープバー型」といった2種類の形状があります。

根強いファンが多いP-90は、シングルコイル特有のエッジ感/音抜けの良さ・歯切れの良さとコシを持ちながらもハムバッカーのような甘く太いサウンドも兼ね備えていて、ジャズやブルースなどのギタリストに好まれています。
いま振り返る、P-90ピックアップのサウンドについて