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Steinberger スタインバーガーのギターについて

スタインバーガーのエレキギター

「スタインバーガー」は、1980年にネッド・スタインバーガー氏によって立ち上げられたブランドで、
「なぜ、必ずヘッドがあるのか」
「なぜ、木で作らなければならないのか」
「なぜ、ボディはあんなに大きいのか」
といった常識を全否定するような切り口で独自のギターを開発、1980年代を席巻しました。
その象徴である「ヘッドレスデザイン」は強烈なインパクトでシーンに受け入れられ、多くのプレイヤーがこぞって使用しました。またボディ&ネック材として採用されたグラファイトは硬質で安定しており、温度や湿度で調整が狂う事がありませんでした。この安定性が評価され、アラン・ホールズワース氏のトレードマークになっていた時期もあります。

グラファイトネックを持ち味とする高級機を多くリリースしていましたが、2000年代に入ってから方向を転換、さらに新しいアイディアを取り入れた、手に入れやすい価格帯のギターをリリースしています。

スタインバーガー・ギターの特徴

業界を震撼させた「ヘッドレスデザイン」

headlessヘッドがない!!

スタインバーガーの最大の特徴は、ヘッドが無い事です。ヘッドが無いのでペグも見当たりませんが、両側にボールエンドがついている専用の「ダブルボールエンド弦」を使用し、それぞれのボールエンドをナットとブリッジに固定します。弦交換に道具が不要で、短時間で交換を済ませる事ができます。

チューニングはブリッジ側でできるようになっていますが、通常のギターのようにペグに巻き付ける部分を持たないため、チューニングは崩れにくくなっています。シナプス及びZシリーズでは通常の弦も張れるようになっています。

独特な「トランストレム」

トランストレム

キーボードのピッチベンドと異なり、ギターでコードを鳴らしてアームを操作すると響きがぐちゃぐちゃになります。これはブリッジが動いた量に対する各弦の音程の動き方がばらばらだから起こる事です。
スタインバーガーのもう一つの象徴である「トランストレム」は、ブリッジの動きに対する各弦の音程変化を揃える事ができます。これにより響きを維持したままで、アーミングを行なう事ができます。また最新仕様では、通常のチューニングから半音下げ、一音下げなどのチューニングへの切り替えが、ブリッジの操作だけでできるようになりました。

独特な「サイバーソニック・ネック」

80年代のスタインバーガーといえばグラファイトネックでした。グラファイトネックは調整不要なのでトラスロッドが組み込まれる事はありませんでしたが、現在ではこのグラファイトネックをヒントに木のニュアンスを付加し、ロッドを仕込んで好みの調整にできる、「サイバーソニック・ネック」が採用されています。

サイバーソニックネックは、「グラファイトU-チャンネル」と呼ばれる雨どい状のグラファイトに3ピースメイプルネックを収め、フェノール樹脂の指板で塞いだもので、剛性とクリアな音質を実現しています。

ネッド・スタインバーガー氏のその他の作品

デザイナー(=設計者)であるネッド・スタインバーガー氏は、新しいアイディアを取り入れた製品を多く作っています。

NS capo


 ダダリオのブランド「プラネット・ウェブス」から出ているNSシリーズのカポタストはスタインバーガー氏の設計です。航空機で使用される硬質軽量な超ジュラルミンを使い、ピックを一枚挟んでおく事ができるピックホルダーと別売のマイクロチューナー専用の台座をそなえるなど新しさを感じさせながら、均一な押弦と簡単な着脱を可能にしています。

ギアレスチューナー

ギアレスチューナーCR

 ネジを締めたり緩めたりすると、ネジ本体が奥へ潜っていたり手前に帰って来たりします。これを応用して設計されたのが、「ギアレスチューナー」です。超高精度でそれほど場所をとらず、独特の外観になります。本来はヘッド付きのモデルに搭載されるものでした。
現代ではギブソン・ファイヤーバードに採用されているほか、メガデスのデイブ・ムステイン氏のシグネイチャーモデルで作用された事がありました。

スタインバーガー・ギターのラインナップ

ボディ&ネックを全てグラファイトで作っていた時代のスタインバーガーは何十万円もするとても高額なものでしたが、現代のランナップは積極的にウッドマテリアルを使用し、手に入れやすい価格帯に落ち着いています。

Z-Series ZT-3 Custom

ZT-3 Custom

高級感のあるフレイムメイプルトップ、グラファイトU-チャンネルネックのカッタウェイモデルです。メイプルボディながら3kgを下回るほどの軽量で、ライブでも疲れません。
搭載されているブリッジは最新式のTranstrem-3で、和音を維持したままのアーミングに加え、ブリッジの操作だけでチューニングを全弦1音下げから全弦1音上げまで切り替えられ、切り替えたままアーミングもできます。
ヴォリューム/トーンのノブはあえてコイルタップではなく、各ハムバッカーのシリーズ(直列)/パラレル(並列)の切り替えになっています。パラレルはシングルコイル並みの出力と近いサウンドながら、コイルを二つ使用するためシングルコイルよりもノイズに強くなります。

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Spirit Collection

Steinberger Spirit Collection GT-PRO Standard

スタインバーガー往年のヘッドレスデザインを継承した、エントリークラスのモデルです。ボディ/ネックともにメイプルで、指板はローズがセレクトされています。
アームダウン&アップいずれも可能なRトレムは、ツマミの調節でバネの強さを簡単に調節できる他、ワンタッチで固定することもできます。
テニスのラケットと同じようなコンパクトなサイズなので、公共交通機関での移動も苦にならず、レッグレストがあるため座って弾くのも楽です。HSH配列とSSH配列の2モデルがリリースされています。

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Synapse Collection

Steinberger Synapse Collection 左から:SS-2F、ST-2FPA、SS-2F Custom、ST-2FPA Custom、Demon

3ピースメイプルネックをフェノール樹脂の指板とグリップ部のグラファイトで覆った「サイバーソニック・ネック」を採用したラインナップです。ピックアップはフロントにパワーのあるEMG81、リアにサウンドの引き締まったEMG85が、各モデル共通して搭載されています。
SS-2F/SS-2F Custom : 基本モデル。カスタムはフレイムトップ。
ST-2FPA/ST-2FPA Custom : -2フレットまである28.5/8インチネックにカポタストを組み合わせ、簡単な操作で半音下げTチュ−ニングや一音下げチューニングにできます。カスタムはフレイムトップです。
Demon : ST-2FPAのボディシェイプを禍々しくアレンジしたモデルで、ヘヴィな音楽にマッチします。

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スタインバーガーの主な愛用者

もちろん全くそう思わないという方も多いですが、「長身な外人が構えると、ギターが小さく見えるからかっこいい」、という価値観があります。同じ楽器を日本人が構えるとギターが大きく見えてしまいますが、スタインバーガーは弦長こそノーマルでも小振りなボディとヘッドレスデザインによってかなりコンパクトな楽器ですから、「日本人が構えた時にギターが大きく見えない」というところが隠れたセールスポイントになります。

モト冬樹

ものまね芸人としても知られているモト冬樹氏は本来ミュージシャンで、白いスタインバーガーをトレードマークにしています。
モト冬樹氏、モズライトを持つ兄との共演動画 – Youtube

ムッシュかまやつ

音楽会の重鎮かまやつ氏は、黒いスタインバーガーがトレードマーク。
ムッシュかまやつ – どうにかなるさ – Youtube

以下、そうそうたる愛用者がおり、いかにヘッドレスの登場がセンセーショナルだったかが分かります。

  • ジョン・レノン
  • スティング
  • エドワード・ヴァン・ヘイレン(VAN HALEN)
  • スティーヴ・ハウ(YES、ASIA、GTR)
  • ゲディ・リー(RUSH)
  • ロス・ヴァロリー (JOURNEY)
  • 渡辺香津美
  • アラン・ホールズワース
  • マーク・ノップラー(ダイアー・ストレイツ)
  • ken(L’Arc〜en〜Ciel)
  • tetsuya(L’Arc〜en〜Ciel)
  • hyde(L’Arc〜en〜Ciel,VAMPS)
  • HISASHI(GLAY)
  • 手島いさむ(ユニコーン)
  • SUGIZO(LUNA SEA,X JAPAN)
  • 藤田勇(MO’SOME TONEBENDER)
  • 近藤房之助
  • DEN(BY-SEXUAL)