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漫画「BECK」

漫画「BECK」はハロルド作石氏による初めての少年漫画で、月刊少年マガジンに1999年から2008年まで連載、2004年にはテレビアニメになり、2010年には映画化されました。普通の中学生がロックと出会って音楽の世界にのめり込んで行き、失敗や挫折を繰り返しながらも前進して行く7年間の姿を、9年間かけてじっくり表現しています。
実在のミュージシャンや楽曲が登場してガイドブックが発行されたり、登場する楽器をリアルに再現した食玩が発売されたりするなど大きなブームとなり、ロック漫画の名作として今なお存在感を発揮しています。

登場人物と使用していたエレキギター

コユキ(田中 幸雄/BECK、Mongolian Chop Squad)

主人公。平凡な中学生でしたが竜介との出会いでロックに傾倒します。プロもうならせるボーカルの才能がありギターボーカルとして活動しますが、ギターの腕前はそれほどでもないようです。
使用楽器は時とともに変遷しており、グレッチ・ホワイトファルコンを借りてギターを習い(羨ましいですね)、以後フェンダー・テレキャスター、道端で拾ったギブソンSG、イギリスで購入したフェンダー・ムスタングと持ち替えていきます。ステージでコユキがムスタングに持ち替えると、「いよいよあの曲をやるのか」と期待が湧き上がります。

フェンダー・ジャパン:コユキモデル 上:テレキャスター Fender Japan TL68-BECK、下:ムスタング Fender Japan MG69-BECK

コユキモデルテレキャスターは原作通りのカラーリングで、アッシュボディにローズ指板という異色の組み合わせになっています。同ムスタングはマッチングヘッド、3本のストライプなど作中のルックスを再現し、ブリッジカバーが付けられています。
フェンダー・テレキャスター
フェンダー・ムスタング

南竜介(シリアルママ、BECK、Mongolian Chop Squad)

竜介ルシールモデル

ニューヨークでバンドをやっていた帰国子女で、天才的な腕前を誇ります。コユキの才能に気付いてバンドを組むことになりますが、音楽への真摯な姿勢とは裏腹に素行が悪く、トラブルメーカーでもありました。
メインギターは「ルシール」と命名された1958年製ギブソン・レスポールで、かつての持ち主がステージで銃殺された時に受けた7つの弾痕が痛々しく残されています。
「BECK」連載当時はレスポールに弾痕を付けるモディファイが流行しました。

現在でもギブソン・レスポールをベースに「ルシール」を再現したモディファイ・レスポールが作られています。
ギブソン・レスポール・スタンダード

高野拳児(クレイジートレインズ)

「イングヴェイ楽器」の店長で、優秀なリペアマン。負傷した竜介に代わってBECKのサポートに入ったことがあります。ヘヴィ・メタルに傾倒しており、ギブソンのザック・ワイルドモデルを愛用しています。

エディ・リー(The Dying Breed)


Dying Breed – My World Down
ニューヨーク時代における竜介の悪友でありバンドメンバー。所属バンド「The Dying Breed」は全米でカリスマ的な人気を誇りますが、レコーディング前に強盗の凶弾に倒れます。ローズ指板、サンバーストカラーのストラトキャスターやを愛用していました。動画ではルシールを弾いています。

木村 栄二(シリアルママ、Belle Ame)

1959年製フェンダー・ストラトキャスター 1959年製フェンダー・ストラトキャスター

竜介と組んでいたシリアルママ解散後に組んだバンドBelle Ameで、一気にのし上がります。竜介に匹敵する腕前と言われました。1959年製フェンダー・ストラトキャスターやIbanezの7弦ギターを使用していました。
フェンダー・ストラトキャスター

小野晋吾(ROOM 13)

ono-beck-sgラージピックガードのギブソンSGスタンダード

天才とも変態的とも言われたROOM13のギタリストで、ラージピックガードのギブソンSGスタンダードを愛用。バンドは初ライブが「事件」と呼ばれた程の実力を持ち、インディーズシーンではBECK以上の評価を得ていました。
ギブソンSGスタンダード

五十嵐雄太(チャイニーズ・ブッキー、THE FUTURE)

レスポール・ジュニアレスポール・ジュニア

同い年でありながらコユキを尊敬しているイケメンギタリストで、レスポール・ジュニアを愛用しています。チャイニーズ・ブッキーを辞してメジャーデビューしますが、スキャンダルで没落してしまいます。
レスポール・ジュニア

楽曲

BECKでは、作中の楽曲の他に実在の楽曲も多く扱われています。漫画で表現しにくい「サウンド」や「音楽性」を、実際の音楽を例に挙げることによって伝わりやすくしているようです。

Get Back / the Beatles


コユキがコピーした楽曲。コードはとてもシンプルですが、フレーズを修得するにはそれなりの練習が必要です。

All Along the Watchtower/Jimi Hendrix


作中でBECKがカバーしています。

Goods サウンドトラック

アニメ作品に関連し、2枚のサウンドトラックがリリースされています。

animation BECK soundtrack “BECK”

animation BECK soundtrack

こちらは劇中で使用された楽曲が、作中のアーティスト名で全21曲納められています。

animation BECK original soundtrack “KEITH”

KEITH

こちらは作中で使用された楽曲の原曲を集めたオムニバスです。さすがにビートルズやジミヘンはクレジットされていませんが、これらの原曲から主人公たちが自分の音楽を紡ぎ出したのだと想像する楽しさがあります。